今年4月、全世界が新型コロナウイルス感染拡大の混乱に飲み込まれる中、米インディアナ州で犬の散歩をしていた女性が腐敗した男性の遺体を発見した。田舎町の側溝に嵌まるように絶命していたその男性は技術コンサルタントのデイヴィッド・ファウトさん(当時50)。身元はすぐに判明したものの捜査は難航し、彼が死に至った経緯は長い間謎のままだった。しかし、発見からおよそ半年経った先週、彼の妻が逮捕された。
FOX59が入手した法廷記録によると、ファウトさんの手には切り傷があり、手首と足首にはダクトテープを巻かれた痕跡が残されていた。また、死因の確実な特定には至らなかったが、胃の中に残留していた大量のキノコが毒性を持っていた可能性が指摘されていたという。
妻カトリーナ・ファウトの携帯電話からは、致死性のある毒キノコの情報が書かれたウェブページのスクリーンショットが見つかったほか、夫が失踪したにも関わらず、数日間連絡を取ろうとしなかったなど、行動に不審な点もあった。カトリーナは殺人、殺人の共謀、虚偽の報告、死体遺棄の容疑で起訴された。
また、ファウト家の友人でもあった元警官テリー・ホプキンスも殺人幇助の容疑で逮捕されている。検察によると、ホプキンスのDNAがファウトさんのシャツから検出されたという。
IndyStarによると、ファウトさんはIT系グローバル企業セールスフォースに長年勤め、良好な成績を挙げていたという。私生活では犬を愛し、また熱心なサイクリストだった。カトリーナの連れ子である2人の継娘に手ずから自転車を組み立てるなど愛情深い人物だったようだ。
検察は動機については言及していない。