「師匠(志村)の口から(テレビ局へ)言ってください。『ギャラ上げろ!』って。喉から血が出るほどしゃべっているのに全然ギャラが上がらない!」
8月14日に放送された『志村けんのだいじょうぶだぁ たのしい夏休みスペシャル』(フジテレビ系)に出演し、自らの出演料を愚痴ったマツコ・デラックス(46)。
「大御所・志村さんに泣きつく形で、バブル期に比べ『リーマンショック後にブレークした芸能人は上がり幅が少ない設定になっている』と嘆いていました」(番組関係者)
レギュラー番組を8本抱える超売れっ子のマツコ。実際そんなにギャラは上がっていないのか——。
「たしかに05年からレギュラーを務めている『5時に夢中!』(TOKYO MX)は、制作費の都合もあり、ほとんど上がっていません。ですが、マツコさんの番組が高視聴率なのは誰もが認めるところ。その影響で民放キー局のギャラはこの数年で確実に上がりました。現在、日本テレビの人気番組『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)は200万円。テレビ朝日の『マツコ&有吉かりそめ天国』は10月からゴールデン帯に進出することもあり、300万円から400万円にアップします」(制作関係者)
それだけでも相当な額だが、さらに高額出演料の局があるという。
「TBSです。深夜枠からゴールデン帯に昇格した『マツコの知らない世界』では現在、500万円を支払っているそうです。MCとして最高峰の明石家さんまさんで300万円ですから、どれだけマツコさんを高く評価しているのか明白です」(テレビ局関係者)
TBSのギャラがいちばん高いのにはある理由が——。
「“ドラマのTBS”といわれるように日テレやテレ朝に比べてバラエティ番組の数字が弱いんです。そのため、TBSでは視聴率のとれるバラエティ番組は貴重。冠番組を持つタレントさんには他局よりも高額ギャラを払うようにしています」(芸能事務所関係者)
この500万円という破格ギャラには、“内訳”があるという。
「マツコさんのほかの番組では、有名人が共演することが多いです。『ホンマでっか!?TV』ではさんまさん。『月曜から夜ふかし』では関ジャニ∞の村上信五さん。ただ、『マツコの知らない世界』はマツコさんがメイン。そこでギャラは300万円ですが、『事務所協力費』という名目で200万円が追加され、合計500万円になっているんです」(別のテレビ局関係者)
確かにゴールデン帯となった現在の同番組では、マツコの所属事務所が「企画協力」としてクレジット表記されている。
「番組がより面白くなるように、事務所サイドも制作に積極的に携わり企画の提案などをしています。ただ、実際には局がマツコさんを確保するためのギャラの上乗せといえます」(前出・制作関係者)
マツコの所属事務所関係者に、高騰ギャラについて聞くと、「番組によってギャラは違いますし、そんなにギャラはもらっていないですよ」と回答するが……。
本誌が4年前、マツコのギャラを報じた際は1本30万円だった。
「当時、マツコさんは“好きな男性タレント”1位に輝き、レギュラー番組が急増する大ブレーク中にもかかわらずこの安さでした。まだ“文化人”枠だったため、ギャラの額は低く抑えられていたんです」(前出・テレビ局関係者)