《日本武道館にて2日間行った配信ライブ、無事? なんとか終わりました。これからも精一杯精進して行きたいと思います》
Twitterにそうつづったのは、錦戸亮(35)だ。
10月7日と8日、錦戸は日本武道館初と銘打った渾身の無観客配信ライブ「錦戸亮 ONLINE LIVE“不撓不屈”at 日本武道館」を開催。7日はファンクラブ限定の前夜祭で、1人きりの弾き語り。8日はバンド形式で、圧巻のパフォーマンスを披露した。
「事前にチケット購入することで、当日19時半からの配信ライブを見られるシステム。3,900円という価格設定にもかかわらず、多くのファンが申し込んだようです。7日の前夜祭はシステム障害でスタート時刻が大幅に遅れたものの、最終的には絶賛の声が上がっていました」(芸能関係者)
たしかに、Twitterでも《これが生配信ってほんとすごいよ》《生配信に感動しました》などの声が続出していた。
だがこのライブ、実は生配信ではなかったのだ。
【スライド】会場入りする錦戸
7日のお昼すぎ、事務所車に乗って日本武道館に姿を見せた錦戸。関係者の姿もあり、これから始まるライブに向けて緊張感が漂う。
だがスタート時間から30分後の20時すぎ、事務所車が早くも会場を後にしてしまった。その後はスタッフの姿も見えず、完全撤収状態になっていた。
さらに翌日、錦戸の姿は一度も見られなかった。前日と違って、スタッフの姿も最初からなし。武道館関係者に話を聞いたところ、こんな答えが返ってきた。
「会場は、もぬけの殻でしたよ。無観客どころか、錦戸さん本人も不在。ステージも完全に片づけられていました……」
【スライド】昨年11月、ツアー後の祝宴
そこで本誌は、事務所に問い合わせた。担当者は初日のトラブルについて《チケットをご購入頂いた方々へ、改めてこの場をお借りして謝罪申し上げます》としたうえで、こうコメントした。
《今回のオンラインライブは、予定していたスケジュールからの大幅な変更や当日雨天の関係もあり、当初より生放送ではなくディレイ放送という形を取らせて頂いております。通常のコンサートでは不可能な、ライブ配信ならではのカメラワークや照明の演出が可能になり、クリエイティブな観点からもご覧頂いた方にはご満足頂けたかと思っております》
つまり放送事故などを防ぐ目的から、事前に撮り貯めた映像を配信していたということ。
生ではなかったものの、高いクオリティを見せた錦戸。試行錯誤の日々はこれからも続きそうだ。
「女性自身」2020年10月27日号 掲載