4月23日、元AKB48の前田敦子さん(29)が勝地涼さん(34)との離婚を発表しました。かねてより離婚協議や別居報道の話は広まっていましたから、満を持してといった感じでしょう。
もともと交際4カ月でのスピード婚&できちゃった婚であったことや、前田さんの情緒的な性格や勝地さんの飲み歩き癖など、多くの離婚原因につながる要素があった2人。結婚後は夫婦喧嘩をスクープされながらも、2年ほどでピリオドが打たれたことになります。
今年の1月には長年所属した事務所を独立し、フリーとなった前田さん。親権も前田さんということで、今後は仕事にも前向きに取り組むことが各種メディアのインタビューでも明らかとなっています。
どちらかと言えばプライベートを明かしてこなかった(その代わりたくさんスクープされていた)前田さん。今後は子育てや仕事のことなど、「何でもやります!」なスタンスに切り替えているといった話も出ています。そこで気になるのが“プライベートを出したことで、逆に好感度が下がってしまわないか”という点です。
■プライベートを出して好感度が下がるケース上がるケースとは
前田さんと聞いて多くの人がイメージするのが、おそらく我の強さであったり情緒不安定な部分でしょう。それ自体は個性とも言えますから、否定すべきことではありません。ただ今後プライベートを発信するママタレとして活動していく中では、先輩ママタレ&女優の皆さんを例にしてみると、アダとなる可能性もある気がします。
たとえば、以前はママタレの代名詞的存在でもあった小倉優子さん(37)です。18年に再婚した男性との不仲説が出た際に報道では「真摯に向き合う」と反省をしつつも、頑なにいつもどおりのプライベートを発信。その姿(でも夫の存在感はない)が、逆に怖さを覚えるといったリアクションにつながりました。
現在もママタレとして積極的に発信しているゆうこりんですが、一時のママタレとしての勢いは落ち着きをみせています。
我の強さは1つの個性。しかし我が道を行く感じが明るくポジティブに受け止められるようでないと、ママタレといった立ち位置の場合だとどうしても「元国民的アイドルを引きずっている」といった偏見も抱かれやすい部分はあります。
逆に最近は女優としてだけでなくママとしての発言も積極的にすることで存在感を示しているのが、女優の菅野美穂さん(43)です。
主演映画「明日の食卓」(瀬々敬久監督、28日公開)の完成報告会では、育児の大変さや母としての当たり前に苦しんでいる姿を告白。「女優でも同じ苦労があるんだ」「分かる」といった共感を呼んでいました。
子育てエピソードの中には、「いつも怒っている」といったネガティブなものも含まれています。しかしもともと女優というプライベートを明かさない立場からのギャップ、そして共感ポイントがすべて良い方向に働いているケースと言えるでしょう。
■番号変更で人間関係をリセット、その賛否
ちなみに前田さんが先日にお昼の情報番組でゲスト出演したのですが、その際に早くも我道を行くエピソードが披露されて裏目に出ている気もしました。番組で、共演した元AKBの48の高橋みなみさん(30)がこう語っていたのです。
「突然、すべての連絡先を変える。突然、LINEも電話もできなくなって、アレレレーって。ふと会えるときに『あれ、変えた?』って聞くと『変えたの、交換しよう』って言って、そこからまた始まる」
いっぽう、前田さんは携帯を変えるタイミングで全部ゼロにしてスタートさせるスタンスであることを告白。「何か、こう。また戻ってきてくれる人は関係が永遠に続いていくなと思っていて」と説明しました。
これに対して「自分第一主義」とか「周りを振り回すタイプ」といった声もあるようです。しかし筆者は常に周りを戻ってくるかどうか試し続けないと相手を信頼できないのも、なんだか悲しい性分だなと思ってしまいました。
その人が自分の人生に必要ではないと感じるのなら、関係を整理すればいい。本来は番号変更という強制力を働かせなくとも、その権利は誰にでもあるはずなのに……とも思うのです。
それは、アイドルという異質な世界にいたからこそのスタンスかもしれません。ただ個人的には好感度が上がる要素があんまりないのが、今後のママタレとしての雲行きの怪しさを覚えなくもないのでした。
こういった独特なエピソードが今後も出るたびに批判されるのか、我が道を行くキャラが確立されていくのかは定かではありません。
一般的に離婚というイベントを経験した女性は「前に前に進もうとしてエネルギッシュになるタイプ」と「傷を引きずってマイナススタートから抜け出せないタイプ」の2つに分かれると言われます。
情緒不安定なイメージの強かった前田さんがママとなり、積極的な活動をしていく。それによって今後の立ち位置が、国民的アイドルからどう変化していくのか注目です。
(文:おおしまりえ)