綾瀬はるか(35)主演のTBS日曜劇場「天国と地獄~サイコな2人~」が、21年1月にスタートすると発表された。
綾瀬が演じるのは、正義感や上昇志向の強い警視庁捜査一課の刑事。とある殺人事件の捜査を進める途中で、高橋一生(39)演じる殺人犯と入れ替わってしまうストーリーだ。
今回の発表で注目を集めているのは、本ドラマを手がける脚本家・森下佳子氏とのタッグということ。
これまでも、綾瀬が出演する作品を手がけてきたことで有名だ。そのためTwitterでは《綾瀬はるか×森下佳子脚本に外れなし》や《森下佳子先生の新ドラマ、なんてったって綾瀬はるかですよ。森下ドラマのミューズ!》といった歓喜の声が広がっているのだ。
たしかに2人がタッグを組んできた作品をさかのぼると、’04年「世界の中心で、愛を叫ぶ」、’06年「白夜行」、’09年「MR.BRAIN」、’09年及び’11年「JIN-仁-」、’16年「わたしを離さないで」、’18年「義母と娘のブルース」(いずれもTBS系)と6作に及ぶ。
綾瀬が主演ではない作品もあるが、彼女が出演したドラマは堅調な視聴率を築いてきた。
「『世界の中心で、愛を叫ぶ』は平均視聴率15.9%で、’04年7月期のドラマで2位となりました。木村拓哉さん(47)主演の『MR.BRAIN』では、平均視聴率が20.5%。大沢たかおさん(52)主演の『JIN』は、1期・2期ともに最終回の平均視聴率が25%を超える大ヒットを記録しています。そして綾瀬さん主演の『ぎぼむす』は最終回が19.2%を記録し、自己最高を更新。次の新作も高視聴率が期待されています」(テレビ局関係者)
■綾瀬はるかの信頼も絶大
今年に入ってからも、森下氏が手がけた作品は改めて脚光を浴びている。
1月2日には「義母と娘のブルース 2020謹賀新年スペシャル」が放送。4月には、新型コロナの感染拡大によって数々の新ドラマが放送延期に。そんななか、視聴者からのリクエストも多かった「JIN-仁-」の特別編が放送された。
また5月8日に放送された「今だから、新作ドラマ作ってみました」(NHK総合)の第3夜「転・コウ・生」も森下氏による脚本。緊急事態宣言下で完全リモート制作され、柴咲コウ(39)、ムロツヨシ(44)、高橋一生といった大河ドラマ「おんな城主 直虎」のメンバーが集結。キャスト同士が“入れ替わる”ユニークな演出は、SNSでも話題に上った。
そんな“ヒットメーカー”として支持される森下氏だが、綾瀬からの信頼も絶大だという。
「綾瀬さんが森下さんと出会ったのは10代のころ。新ドラマもそうですが、彼女が演じる役柄は実年齢に近しいものがほとんど。森下さんは綾瀬さんが30歳になったとき、『今までとは違う魅力を出したい』と語っていたそうです。年を重ねるごとに新たな役柄に挑む綾瀬さんですが、森下さんは『彼女ならできる!』と太鼓判。綾瀬さんもその期待に応えようと努力する女優です。
『ぎぼむす』で演じた宮本亜希子は、前半では無表情のシーンが多くありました。それを疑問に感じていた綾瀬さんですが、森下さんは『目の前のことに一生懸命だからこそ』と意図を説明。視聴者に心の動きを想像してもらう大切さを伝えていました。そういったコミュニケーションがあるからこそ、長セリフやビジネス用語があっても綾瀬さんは『言葉がスッと入ってくる』と信頼を寄せていました」(ドラマ関係者)
今作では刑事役に初挑戦する綾瀬。気心の知れた脚本家とのタッグで、新たな新境地を目指すーー。