ジャニーズ事務所の代表取締役社長・ジャニー喜多川さんが亡くなったと7月9日に発表された。死因は解離性脳動脈瘤破裂による“くも膜下出血”。87歳だった。
各メディアによるとジャニーズ事務所はジャニーさんについて「私達に最後まで言い続けていたことは、自身の意思を受け継いでくれるタレントを絶え間なく育成し、そのタレントと社員が、エンターテイメントを通じて世界中の皆様に幸せをお届けすることこそが、ジャニーズグループとして決して変わることのない思いであるということです」と明かし、「ジャニーの願いが届きますよう、タレントとスタッフ一丸となり、精進してまいりますので、何卒ご指導賜れますと幸甚に存じます」とコメントしているという。
62年に最初のグループ「ジャニーズ」を芸能界デビューさせたジャニーさん。以降、数々のアーティスト達を輩出してきた。ギネスには「最も多くのコンサートをプロデュースした」「最も多くのNo.1シングルをプロデュースした」「最も多くの音楽チャート1位獲得アーティストを生み出した」人物として、3分野で登録されている。またオリコンによるとジャニーズ事務所の作品は74年9月にリリースされた郷ひろみ(63)の楽曲「よろしく哀愁」を皮切りに、現在までにシングル439作品が1位を獲得。累積総売上枚数は1億4821万以上だという。
日本のエンターテイメント界の礎を築いたジャニーさんの死は国内のみならず、世界各国でも報道された。アメリカのBillboardはweb版で「日本の音楽産業でもっとも影響力を持つ人物」と紹介し、イギリスのBBCはジャニーズについて「男性アイドル市場を独占する日本でもっとも影響力のある事務所」とつづっている。また日本のカルチャーに関心の高いインドネシアでも国営アンタラ通信がその死を伝えている。
TOKIOの国分太一(44)は10日、「ビビット」(TBS系)に出演。ジャニーさんを特集したVTRを見ながら涙を流し、「ジャニーさんの顔を見た時は全然涙出なかったんですけどね。こうやってVTRで振り返るとジャニーさんのすごさも改めて感じることができて」と話した。また東山紀之(52)も同日、「グッド!モーニング」(テレビ朝日系)に出演しジャニーさんについて「やはり父親ですよね、僕らにとっては」「僕らはその精神を受け継いで、これからも明るく楽しくやっていくっていうのが基本だと思っています」と語った。
同日の夜には近藤真彦(54)や木村拓哉(46)、嵐を筆頭にジャニーズのタレントたちが追悼コメントを発表した。元KAT-TUNの赤西仁(35)もTwitterを更新し「Johnny」という追悼ソングを動画で投稿。「あなたとの出会いで今のボクがここに在ります」とつづられており、投稿は6時間ほどで5.7万回のリツイートと17万回近い“いいね”を記録した。
ジャニーさんの死を悼むのは、ジャニーズタレントだけではない。DA PUMPのISSA(40)は9日にTwitterを更新し《ジャニー喜多川様のご冥福を心よりお祈り致します》と言葉少なにコメントを発表した。またw-inds.の橘慶太(33)は10日、Twitterにこうつづっている。
《素敵なグループを数多く生み出し、僕は沢山の影響を受けました。ジャニーさんがいらっしゃらなかった 僕は歌って踊る事を始めていなかったかも知れません。今いるダンスボーカルグループは皆んなそうだと思います。ジャニー喜多川様のご冥福を心よりお祈り致します》(原文ママ)
多くの人々に影響を与えてきたジャニーさん。Twitterではハッシュタグ「#ジャニーさんありがとう」がトレンド入りし、その偉大さを讃える声が上がっている。
《本当に偉大な人。ジャニーズ好きになって、結婚して子供ができても好きな人追っかけることが出来て…そんな場を作ってくれたジャニーさんには感謝でいっぱいです》
《ジャニーさんって本当に偉大な人だ 私達に沢山の幸せをありがとう! ジャニストに出会わせてくれてたくさんのジャニーズに出会わせてくれてありがとう!!》
《たくさんの感謝を伝えたい。偉大なるジャニーさん、ゆっくりお休みください》
27年前、本誌に登場した際「私が何かをすることが大事ではなく、次の世代が若い世代につなげていくのです」と語っていたジャニーさん。その思いはあらゆる枠を越えてつながっていくだろう。