「カメラをもった人がいたので、なにか撮影でも始まるのかな? と思ったら、車から中居くんが出てきたんです! マスクをしていたのですが、すぐにわかりました。近くにいた人も“あれ中居くんじゃない?”と口にしていましたね」(居合わせた通行人)
11月下旬のある日、新橋駅前のSL広場の宝くじ売り場にあらわれた中居正広(48)。バラエティ番組の収録をしているようで、身につけていた衣装には「10万円」と書かれた布が。『10万円でできるかな』(テレビ朝日系)のロケである。
「中居さんが自分の冠番組以外でロケに出ることはかなり珍しい。しかも、今回は番宣も兼ねた絵本のPRです」(テレビ局関係者)
“絵本”とは、『中居正広のニュースな会』(テレビ朝日系)による絵本プロジェクトのこと。
もともとは番組で共演している劇団ひとり(43)が、ステイホーム期間中に自宅にある3Dプリンターを使い中居の個人事務所「のんびりなかい」のグッズを作り出したことがきっかけ。最初はiPhoneケースやマグカップなどのアイテムだったが、“のんびり”にかけて“のんちゃん”“びりーくん”というキャラクターが生まれ、ついには「のんびりなかい」のマスコットキャラクターに正式採用されるまでに。
「5月に中居さんが『古市(憲寿)さんが脚本で……』と言ったところに、劇団ひとりさんがすかさず『絵本とか!』と口火を切ったことで、プロジェクトが始動しました」(前出・テレビ局関係者)
中居が監修、劇団ひとりがキャラクターデザイン、古市が脚本を担当することでまとまり、ストーリーのテーマや方向性、イラストレーターの選定や絵本の帯を誰にお願いするかなどの打ち合わせを重ねてきた。絵本タイトルは中居が付けた『♪ピンポンパンポンプー』。11月26日に発売されることが決定したが、11月上旬には予約数が6万部を突破。発売前に重版がかかり、10万部発行されることも決まったという。
「絵本としては順調な滑り出しでしょう。中居さんがわざわざPR活動をしなくても売れることは間違いなしです(笑)。しかし、ロケは朝11時から始まり、夜9時ごろまで行ったそうです。場所も都内を5、6ヶ所移動してハードだったと聞いています」(前出・テレビ局関係者)
ほぼ丸1日ロケに奮闘した中居。それには理由があるようだ。関係者は続ける。
「絵本のシリーズ化も視野に入れているそうですよ。それには1作目が売れないと、という思いもあるようです」
中居はロケ場所が変わるたびに着用していたマスクを替え、移動車に乗る前には手指を念入りに消毒しており、感染症対策もバッチリだった。
どうやら“のんびり”ではないロケだった様子。絵本のシリーズ化に期待したい!