米インディアナ州ブラウンズバーグに住む少年のもとに、真っ赤な消防車に乗ったサンタクロースが訪れた。CBS系列の地元テレビ局が伝えている。
クリスマス前の土曜日、8歳のタイラーくんは大切な相棒である介助犬と共に、両親に連れられてサンタクロースに会えるイベントに赴いた。しかし、犬を連れているという理由でスタッフにグリーティングを断られてしまい、タイラーくんと家族は失意の内に引き返さざるを得なかったという。
この一件を耳にしたブラウンズバーグ消防署は一計を案じた。消防隊員に憧れているというタイラーくんのために、サンタクロースを連れて行くことにしたのだ。
大きなポンプ車をイルミネーションで飾り、サンタクロースを乗せてタイラーくんのもとへ。消防車のおもちゃをプレゼントされたタイラーくんは輝くような笑顔を見せた。
タイラーくんの母アリッサ・バークハートさんは「私、ずっと涙をこらえているんです。だって、あの子が笑っているんですもの。土曜日は家族みんな心が折れてしまったけど、今日のこの出来事でタイラーは来年以降もクリスマスを楽しみにしてくれるでしょう」と語った。
ブラウンズバーグ消防署は公式Facebookに「私たちの友達タイラーに小さなクリスマスを運ぶお手伝いができたことを光栄に思います。この土壇場の訪問に力を貸してくれたサンタクロースに感謝します」とコメントを付けて写真を掲載。
また、同署のキース・ラインハート署長も「今回は地域への恩返しをし、人々と顔を合わせ、そして励みになる瞬間を過ごす素晴らしい機会となりました。私たちにとってもクリスマスでしたよ」とインタビューで語った。