9月5日、16年までの2年間で産後1年以内に自殺した妊産婦は全国で少なくとも102人いたとする厚生労働省研究班の報告を各紙が報じた。各紙によると同研究班は「産後うつ」のようにメンタルヘルス悪化により自殺へと至るケースが多いとみており、産科施設や行政との連携といった支援が重要であると指摘しているという。
産後うつとは出産を機に、深刻なほど気分の変動が生じるというもの。極端に悲しくなったり泣き叫んだり、怒りを覚えやすくなるという。そんな産後うつだが、もちろん有名人も例に漏れない。たとえば木下優樹菜(30)がそうだ。
「木下さんは産後2カ月で子育てに悩み不眠になったと明かしていました。産後すぐファッションブランドの打ち合わせに参加する必要があり、仕事と育児のバランスが取れず突如泣き出すこともあったといいます。子育てが不安でお子さんと2人きりになると汗や動悸が止まらなくなり、やる気がまったく起こらなくなったとも。死を意識するほど深刻なものだったようですが、病院で心の疲れを指摘されたことで木下さん自身も不調をきちんと理解するように。その結果、『うつ』状態から解放されていったそうです」(芸能関係者)
釈由美子(40)も産後うつに悩んだひとり。16年6月に第一子を出産し、当日にもブログで喜びを綴った。しかし次第に様相が変わっていったという。
「釈さんは最初こそ余裕があったものの、育児への責任感でふいに涙がこぼれ始めたそうです。以来もお子さんが神経質なほど気がかりになり、睡眠時間や食欲が減退していったといいます。ただそれでもお見舞いにきてくれた友達に話を聞いてもらうことで、なんとか元気を取り戻していったそうです。ブログで自身を客観視することによって、ラクになったと回想していました」(前出・芸能関係者)
木下や釈は不安を打ち明けることができたために対処することができた。しかし、それができない場合はーー。10年7月にマンションから身を投げた元日本テレビアナウンサー・山本真純さん(享年34)は、産後うつだと診断されていたと報じられている。
「出産2カ月で様子が変わったという山本さんは、次第に『自信がない』『未来が見出せない』と漏らすように。自分に厳しい彼女は何をしても『できていない』という気持ちでいっぱいだったようです。うつだと診断されたものの、不安は晴れなかったようで……。産後うつの招いた悲劇といえるでしょう」(別の芸能関係者)
助けを求めるのが苦手なママほど、産後うつにかかりやすいという。周囲からのサポートが重要といえそうだ。