コロナ禍で外出自粛などが叫ばれるなか、ツッコミどころ満載の熱愛がスクープされました。人気マンガ『キングダム』の作者・原泰久さん(45)とタレントの小島瑠璃子さん(26)が福岡でラブラブデートしていると報じられたのです。
時期が時期だったことや、2人の年齢差が19歳であること。また原さんが離婚したことなども問題となり、様々な角度で批判を浴びることになっています。
これを受け、小島さん側は8月10日に《SNSだろうと誹謗中傷はしてはいけないし、直接傷つけるのと一緒ということが何故まだ浸透していないのだろう。想像で、ただの想像で、ひとの人格や生き方まで非難するのは本当にもう終わりにして欲しいです。とても悲しいです》とTwitterを更新。誹謗中傷に警鐘を鳴らしています。
最初にこのニュースを見たとき、筆者も「へえ……」と若干冷ややかな目線を送りました。しかし改めて事の経過をみていくと「これってただ私たちが勝手に、原先生という人気漫画家に様々な期待を寄せているだけでは?」と思ったりもします。
■炎上理由はただの「がっかり感」では?
今回は様々な“いちゃもん”がつけられているわけですが、その炎上理由は主に2つあるように思います。
1つは、原先生が離婚したということ。また結婚当時は奥様が原先生のドキュメンタリーに出演するなど、糟糠の妻としてのイメージが多く持たれていたことです。
2つめは小島さんが「可愛くてあざとい」というイメージを持たれており、相手が19歳年上の大人気漫画家であるという点です。
この2つを絡めると「糟糠の妻を捨てて若くて可愛い子に……」なんて結論になり、途端にがっかり感が出るのかもしれません。でも、それって真実なのでしょうか?
■人が離婚直後の男性に望んでいること
そもそも糟糠の妻(っぽい人)と別れた男性に、私たちは勝手に“しおらしいイメージ”を持ちすぎなのかもしれません。
ちょっと話は変わりますが、先日、読売新聞の掲示板「発言小町」で興味深い質問が話題になりました。
3年前に奥さまを亡くした男性が新たに素敵な人と出会ったのでプロポーズしたところ、「奥さまが亡くなってから3年足らずで私にプロポーズしてくるその非情さが怖い」という理由で断られたというものでした。
男性は「再婚は死別から何年後なら許されるのでしょうか。私の言動はそんなに非常識でしたか?」と質問は締めくくられ、この発言には賛否が集まりました。
厳密には、離婚と死を同列で語ることはできません。しかし“死別後、数年は喪に服すべきという一見すれば正論っぽい考え”と、今回のスクープで集まった“離婚後、年下女性と熱愛したことへの批判”は、同じ原理なのではと思うのです。
つまり元をたどれば多くの人が“糟糠の妻(っぽい人)と長年連れ添っていた先生が、離婚後に若手タレントとキャッキャウフフしていたことにガッカリしているだけ”なのかもしれません。そこに“もっともらしい批判理由”をのせるため、さまざまな憶測へと広がっているのではないでしょうか。
■女性だけが対応……それで本当に良いのか
今回の熱愛スクープが発覚し、小島さんは発覚後にラジオなどで事実を認めました。その後、集中放火を受けるかたちとなっています。
タレントという視聴者からの声がダイレクトに届く立場だから、仕方ない部分はあります。しかし彼女が矢面に立ってしっかり対応しているのに対し、原先生はコメントなし。個人的には、この差にちょっとモヤッとしてしまいます。
交際相手の年下女性が一人で対応して不条理な批判にさらされているのに、表立った対応を全くしない男性。それで本当に良いのだろうかと。
筆者は別に彼女のヨイショ記事を頼まれたわけではありませんので、そこは否定しておきます。ただこの燃え方、この対応の差、すべてにおいて「変なのお……」という違和感が残らなくもない。
とりあえず、コロナ禍ですから長距離移動はお気をつけて。そして先生の連載は楽しみにしつつ、2人の行く末も見守りたいと思います。
(文:おおしまりえ)