梅雨晴れとなった7月上旬の昼下がり。都内の住宅街を談笑しながら歩く夫婦がいた。小林麻耶(40)と夫の國光吟氏(36)だ。
サングラスにハーフパンツ姿など初夏らしいラフな服装に身を包んだ2人は、そろって同じマンションに入っていく。そこは、麻耶が独身時代から実母と同居している実家。夫は新居での生活ではなく、妻の実家で暮らす“マスオさん同居”を始めていたのだ。
2年前の6月22日、妹の小林麻央さん(享年34)を乳がんで亡くした麻耶。その後、18年7月に4歳年下の國光氏と交際0日での電撃結婚を発表。翌8月には芸能界引退が報じられ、立て続けの急展開にファンの間で衝撃が走った。
しかし、麻耶は今年5月末に突如として芸能界復帰を宣言。約9カ月間の“充電期間”を経て、生島ヒロシ(68)が代表を務める生島企画室への所属を発表した。夫の國光氏も芸名を「あきら。」とし、麻耶とともに同事務所に所属。公私ともに二人三脚で活動していくこととなった。
喪失から、徐々に立ち直っているように見える麻耶。だが、今年2月18日のブログでは《悲しみは全く消えていません。乗り越えられていません》と、いまだ悲痛な気持ちを抱えていると打ち明けていた。
失った妹は、二度と帰ってはこない――。そんな癒えることのない悲しみに襲われながらも、麻耶が再出発を決意できた陰には“献身年下夫の支え”があった。
「つねに“妻ファースト”な國光さんのおかげで、麻耶さんの心はだんだん回復していきました。けれど、彼女には悩みがありました。それは、麻耶さんのお母さんのことです。2人はずっと、麻央さんが大変だったときからつねに助け合って暮らしていました。しかし結婚して家を出ると、お母さんは1人になります。仕事復帰すると、さらに親子の時間は減ってしまうでしょう。麻耶さんはそれを不安に思っていました。そんなとき、國光さんは麻耶さんの実家でお義母さんと3人で暮らすことを提案したんです。そんな國光さんの選択があったからこそ、麻耶さんも少しずつ前を向いて歩き始めることができたのです」(芸能関係者)
2人きりの結婚生活よりも、麻耶と義母が安心できる環境を優先した國光氏。その決意の姿を、本誌は目撃している。
7月下旬。前出のマンションから麻耶が出てきた。外は肌寒く、雨が降っている。そんな彼女の横には、やはり國光氏がしっかりとついていた。車道側を歩く國光氏は、優しい表情で麻耶と会話している。マスオさん生活の負担を感じさせない夫に、隣を歩く彼女は満面の笑みを見せていた――。