コロナ禍の影響でマスクをする機会が増えた昨今、どうしても憂鬱になりがちな日々だけど、顔の下半分が隠れている今こそ“美人に変われる絶好機”です。ここでは、いつもと違うメークが億劫になった読者世代でも取り入れやすい、眉&メーク術を伝授します!
「マスクでの外出が“お約束”となった今こそ、いつもと違うメークに挑戦するチャンスです。とくに『華やかなメークは今さら気恥ずかしい』と尻込みしている人にとっては、絶好機。いきなりフルメークは気が引けても、マスクで顔半分を隠してならハードルはぐっと低くなります」
こう話すのは、広く芸能人のヘアメークを担当するヘアメークアーティストのKoheyさん。年を重ねるほど新しいメークに挑戦するのが億劫になり、結局“いつものメーク”から抜け出せないという悩みは多いそう。
「日本人は、メークをマナーの一部として捉えがち。そのため地味なメークに落ち着いてしまう人が多いんです。でも、メークにはその人のイメージを大きく変える力があります。とくにマスクをしていると、顔の下半分が隠れているので、眉と目元のメークに変化をつけるだけで簡単に印象を変えられるんですよ」
とりわけ眉は顔全体の印象を支配する重要なパーツで、少し描き方を変えるだけで、柔らかな雰囲気からキリッとした雰囲気まで、自由自在にイメージチェンジできるそう。
そこで今回、Koheyさんが“ゆるふわ”、“クール”の2パターンのマスクメーク術を紹介。
2パターン共通のコスメは、ハイライト、ゴールド系と茶系のアイシャドー、黒のマスカラ。パターンにより、アイライナーはペンシルとリキッドタイプ、アイブローはペンシルとパウダータイプを使い分ける。
■共通のベースメーク
ファンデーションをいつもどおり塗った後、肌になじみやすいピーチホワイトのハイライトで、アイホール全体とマスク上の目元を明るくして目の輝きをアップ。ハイライトがなければ、明るめのファンデーションで代用してもOK。
■“ゆるふわ美人”になる!
ポイントは、アイライナーを使わない“優しげ目元”&パウダーで演出する“ふんわり眉”。
【1】アイホールの下半分にゴールドのアイシャドーをのせ、ツヤを出す。ラメなしの上品なゴールドなら、落ち着いた色気のある雰囲気に。
【2】ダークブラウンのアイシャドーでアイラインを入れる。アイライナーで引くと強い印象になるので、優しく仕上げたいときは使わない。
【3】ビューラーでまつげを上げ、上まつげにだけマスカラをオン。長さを出したいので、ボリュームタイプよりロングタイプのマスカラがオススメ。下まつげにマスカラを塗ると目が強調され強い印象になるので、“ゆるふわ”がテーマの場合はなし。
【4】パウダータイプのアイブローを使い、ブラシで眉毛を描く。眉毛の少ないところを補う程度に描き、ナチュラルな眉に仕上げる。自然な太さにし、眉尻は長くしすぎない。
■“クール美人”になる!
ポイントは、アイラインとまつげで、“目尻を強調”&眉山に角度をつけた“はっきり眉”。
【1】大粒のラメが入ったゴールドのアイシャドーをアイホール全体に入れる。ラメ入りでもゴールドなら肌なじみがよくトライしやすい。大きめのラメでまぶたにきらめきを出す。
【2】黒のペンシルで目尻より長めにアイラインを引き、下まぶたの内側に折り返し、黒目手前まで引く。最後に綿棒でラインをぼかす。
【3】黒のリキッドアイライナーで上まぶたの目頭からアイラインを引く。目尻の引き終わりは2と同じ位置に。まつげの間などペンシルで描ききれなかった部分も埋める。最後に目尻の部分だけ、ラインが肌になじむよう綿棒でぼかす。
実際にマンネリメークから抜け出せない本誌記者(40)が、2パターンを試して「メークだけでここまで変わるの!?」とビックリ! マスクで気になる顎のエラが隠れ、若返った印象も。しかも目元と眉だけなら、メークの技術に自信がなくてもなんとかなりそう。
「いきなりメークを変えるのは抵抗があるという人は、とりあえずアイラインの引き方だけ変えてみるなど、1ステップずつ変化をつけていくのもアリです」
「女性自身」2020年6月9日号 掲載