「それぞれのパートナーのトップが直接あいさつする場は今の社会の慣習においては適切な範囲内」
こう語ったのは東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の高谷正哲(43)スポークスパーソン。
各メディアによると、組織委は23日夜、国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドリュー・パーソンズ会長や理事を招き、都内のホテルで非公開の”歓迎会”を実施。組織委の橋本聖子会長(56)が主催し、菅義偉首相(72)や小池都知事(69)、丸川珠代五輪相(50)ら約40人が出席したと報じている。
さらに翌日の定例会見で「(今回の歓迎会が)人が集まることがリスクを高めることではないのか。社会へのメッセージとして適切なのか」と記者から問われた高谷氏はこう返答したという。
「質問の意図するところが分からないが、大変な状況で海外から来た皆さまに、できる限り簡素な形でも歓迎の意を示したかった。あいさつする場を設けさせていただくのは、社会の慣習では適切な対応であると強く考えている」
“歓迎会は必要”と強調した組織委だが、小池都知事は今月19日、都立の小・中・高校に対して都と県をまたぐ修学旅行などについて中止や延期を要請している。さらに、21日に行われた定例記者会見では、
「デルタ株はもう皆さんのすぐそばにいるという意識をもってほしい」
「人と人との接触を可能な限り減らしていけるかということを、人ごとではなくて自分ごととしてお考えをいただきたい」
と、発言していたばかり。
そんななか約40人規模の“歓迎会”を敢行した権力者たちの矛盾だらけの行動には批判の声が殺到している。
《酷すぎる。緊急事態宣言中ですよ。4人以上は集まるな! って言ってた当事者たちががん首揃えて40人……しかも非公開でコソコソと。。。。》
《この状況で歓迎会している場合?今する事は歓迎会でもパラでもない。すぐに入院出来る病床の確保と治療薬の承認を! 何人、犠牲にすれば気が済む?いい加減にしろ!》
《リモートワークしろだの修学旅行中止だの言っておきながら自分達はパーティー楽しむとか無神経すぎる! 医療従事者を何だと思ってる!!》
《40人も集まれるなら、修学旅行だって、クラス単位でできるだろ》
《修学旅行はダメでこの変な歓迎会がOKな根拠のある説明をしてね。子供たちが納得するような説明を》
全国で新型コロナウイルス感染による重症者が12日連続で最多更新しているなか、果たして40人規模の“歓迎会”は「不要不急」ではないと断言できるのだろうかーー。