イギリスの大英博物館が、江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎(かつしかほくさい)の行方知れずとなっていた作品が発見され、大英博物館がそれらを入手したと発表しました。
今回、大英博物館が収蔵品に加えたのが、「万物絵本大全図(ばんぶつえほんたいぜんず) 」という、103作品からなる挿絵本。1829年に北斎によって描かれた作品です。
未完成の作品とのことですが、「北斎漫画」を始めとする北斎作品と同様の筆さばきが随所に見られます。
この作品は1948年にオークションに掛けられ、コレクターの手に渡ってから行方がわからない状態でしたが、2019年にパリで見つかり、大英博物館が収蔵品に加えました。
「万物絵本大全図」はすでに大英博物館のオンラインコレクションで公開されており、どなたでも全て無料で閲覧することができます。浮世絵ファン、北斎ファンにはぜひ見てもらいたい作品群!
なお、大英博物館ではこの作品をクリエイティブ・コモンズライセンス4.0の下で公開しており、さらに画像ダウンロードも提供されています。
© The Trustees of the British Museum