人気お笑いコンビ「かまいたち」の山内健司さんは、現在、メインクーン4匹&ラガマフィン1匹と暮らす大の猫好き。猫が好きすぎて、2017年3月に猫たち用Instagramを、2020年6月からは猫たち用ユーチューブチャンネルをスタートしたほどです。
そんな猫愛あふれる山内さんですが、実はご自身が猫アレルギーであることが発覚。山内さんに猫アレルギーと猫への思いについて伺いました。
まさか自分が!? 猫アレルギーと診断されるとは全く思ってなかった
山内さんがアレルギー検査を受けたのは、2020年の2月のこと。某テレビ番組のアレルギー特集の回に出演した際に、出演者全員でアレルギー検査を受けたのだそうです。
「その時診断されたのが、“猫アレルギー陽性”というものでした。僕は子どもの頃からアレルギーとは縁がなくて、今も花粉症が少しある程度。なので、そもそも猫アレルギーの症状がどういうものかも、あまり分かっていませんでした。診断を聞いて初めて、“そう言われればたまに咳がめっちゃ出ることがあったな”と気付いたくらいです。
よく“猫を飼っていて、猫アレルギーなんです”という方がいますが、まさか自分がそうだったとは!というのが、その時の気持ちです」
玄関ドアを開けると猫たちが出迎えに。そんな様子が可愛いくて
テレビ番組で自身の猫アレルギーが発覚した後、すぐにSNSで「でも猫たちとの暮らしは何も変わりません。大好きな猫たちとこれからも仲良く暮らしていきますー」と宣言した山内さん。今は大の猫好きですが、実は昔はそれほど猫が好きではなかったそうです。
「子どもの頃は犬を飼っていたことはありましたが、猫は飼ったことがなく、野良猫が庭にきた時にごはんをあげたりしていたくらいでした。だから、猫に対する感情は、“めっちゃ好き”でも“めっちゃ嫌い”でもなく、ごくフラットな感じでした」
その山内さんが最初に猫を飼ったのは、芸人になってから。2017年に結婚された奥様との出会いも猫がきっかけで、当時互いに飼っていた猫の写真をインスタグラムに載せていて、いいねを送りあったことがきっかけだったというのは有名な話です。そして、入籍を決めたのも2月22日の「ねこの日」。
猫のどういうところにそれほど惹かれたのでしょう。
「猫の魅力はたくさんありますが、特に僕が仕事から帰った時、猫たちが玄関まで出迎えに来てくれてる姿を見ると、可愛いなーって思いますね。
よく犬は飼い主さんのお出迎えをするという話は聞きますが、猫が出迎えるイメージってあまりなかったんです。でも、実は猫もそういうのをしてくれるっていうのが可愛い。玄関から部屋へ、一緒にだらだら歩くのも楽しい時間です。
テレビを見ていると近くに寄ってくるので、なでながらくつろいだり、眠る時も足元や枕元などによくくるので、猫を触りながらそのまま眠ったり。そういう時間がとても安らぎます」
猫は自分の弱さを見せない生き物。だからこそ気を配ってあげたい
愛猫について語る時、淡々と静かに、ゆっくりと話す山内さん。言葉の端々に、ただ可愛がるだけでない、猫への深い思いを感じます。
「猫は可愛いです。本当にとても可愛いんですけど、習性として、体が弱っている時でもその弱さを見せようとしません。そういう生き物なだけに、心配というか気がかりです。
猫が体調が悪いのを隠していることに気づいてあげるには、毎日接して、よく観察していないとできません。嫁は僕より昔から猫を飼っているので、僕が気づかない変化にもよく気づくんです。
何か気になることが少しでもあったら、すぐ病院に連れて行きます。そうして、猫をいつまでも元気に暮らさせてあげたいって思うんです」
猫アレルギーであることがわかっても、猫と暮らすことや猫への愛がまったく揺らぐことのない山内さん。でも、猫アレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)は、主に猫の唾液や皮脂腺などに含まれ、猫の毛やフケなどに付着して室内に拡散されます。猫アレルギーの山内さんにとって、長毛種の猫たち5匹との生活はなかなかハードな環境と言えるのではないでしょうか・・・。
そこで次回は、山内家が実践している猫アレルギー対策をご紹介します。
■かまいたち 山内健司(やまうちけんじ)
1981年生まれ、島根県松江市出身、奈良教育大学卒業
2004年5月、濱家隆一とお笑いコンビ「かまいたち」結成。
2007年「ABCお笑い新人グランプリ」第28回最優秀新人賞
2017年「キングオブコント」(第10回)優勝
2019年「第54回上方漫才大賞」奨励賞 など受賞歴多数。
趣味:ボウリング、麻雀、卓球、猫、スニーカー、怖い話
かまいたちチャンネル『ねおミルクボーイ』
猫たち用チャンネル『ニャンチューバーねこうちさんの部屋』
猫たち用Instagram
文/かきの木のりみ(ライター)
撮影/遠藤宏