外気の変化が大きい春先は、猫にとってさまざまな病気にかかりやすい季節でもあります。
今回は、そんな春先にかかりやすい病気のなかでもとくに身近なものである『猫風邪』を取り上げ、その予防と対策にとって重要な、免疫力を高めるためのポイントについてご紹介します。
猫風邪ってどんな病気?
猫風邪は、カリシウイルスやヘルペスウイルスなどのウイルスに感染して起こるもので、冬から春への変わり目といったときにかかりやすい感染症のひとつ。人のそれと同じように、発熱や鼻水などといった症状が出たり、結膜炎や口内炎を引き起こしたりすることもあり、重症化すると死に至る場合もあります。
免疫力を高めることが重要なのはなぜ?
猫風邪のような感染症は、鼻やのどの粘膜からウイルスや細菌が侵入することで引き起こされる病気です。感染症にかかると粘膜に炎症が起き、さまざまな症状が現れるため、粘膜のバリア機能を強くしてあげる必要がありますが、そのために有効なのが免疫力を高めることなのです。
まずはワクチン接種をしっかりと!
猫風邪は一度かかると再発しやすい感染症ではありますが、予防のためのワクチンもあります。ワクチン接種により抗体を作ることで重症化を防ぐことができるため、定期的に接種するとともに、体力を落とさないように気をつけてあげましょう。
フードは「総合栄養食」を与えよう!
粘膜を強くするには、亜鉛や各種ビタミンなどの免疫力を高めたり粘膜の機能維持に効果的な栄養素をしっかりととるのがよいとされています。しかし、食事が偏ると別のトラブルを起こす恐れもあるため、毎日与えるフードには栄養バランスが整った「総合栄養食」を選ぶようにしましょう。
ストレスフリーな環境を作ろう!
「ストレスは万病のもと」ともいわれます。免疫力を維持するためにも、愛猫にはなるべくストレスがかからない環境で過ごさせてあげなければなりません。
例えば、トイレはいつも清潔に、気温や湿度は一定に保つなど、猫にとって快適な環境を用意してあげましょう。なお、猫が快適な室温は26~28℃、湿度は50~60%が良いとされていますが、加湿器を利用すると粘膜が乾くのを防ぐこともでき、猫風邪の予防に役立ちますよ。
適度な運動は一石二鳥♪
1日に数分でもよいので、毎日遊んであげましょう。人にとっても運動が大切であるように、猫にとっても適度に運動することは免疫力を高めるために必要なことなのです。大好きな飼い主さんと一緒に遊ぶことは、愛猫のストレス発散にもなりますよ。
愛猫の健康を守れるのは飼い主さんだけです。ここでご紹介したポイントを参考に、猫風邪にも負けない体を作ってあげましょう!
参考/「ねこのきもち」2017年3月号『猫にも花粉症が!?春はとくに気を付けたい粘膜に症状が現れる病気』(監修:王子ペットクリニック院長 重本仁先生)
文/mieux
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
外部リンク
水道のお水を飲もうとしているアメリカンカールミックスのもすくん。
お水が飲みたくてペロペロするも、おひげが邪魔してうまく飲めません(笑)
そんなかわいい姿にキュン♡ 最後まで一生懸命ペロペロしていたもすくんでした♪
参照/Instagram(@itchaman)
文/maitaro
外部リンク
ニャルソック中(警備中)のネネちゃんとココちゃん。
窓の外には雪が降っているそうで、ひらひらと舞う雪を「これは何だろう?」というように目をまん丸にして見つめているのが可愛いですね。
最後、動画を撮っているところに気づいて素に戻るココちゃんの表情にも注目です!
参照/Instagram(@yuuko.0625)
文/AzusaS
外部リンク
金太の「ゴロゴロ」音が聞きたくなる至極の1話。

『ペン太のこと』担当編集S岡です。花粉症の時期はなるべく外出を控え、特に天気の良い休日は家で猫たちとゴロゴロしてます。これはこれで至福のひと時です。もちろん強がりではありません。
「ゴロゴロ」といえば、猫の「ゴロゴロ」音は、猫によって鳴り方が全然違うんですよね。
片倉家の猫ズはどんな音なのか、今回の至極の1話「ゴロゴロ音」で、その全貌が明かされます。
ゴロゴロ音


我が家の上の猫は、はむやんと同じ典型的な「ゴロゴロ」音で、下の猫はまったく「ゴロゴロ」音を鳴らしませんでした。
「この子はゴロゴロ鳴かないんだ」と思っていたのですが、ある日、「撫でて撫でて」と甘えてきたので、首回りをなでて上げると、のどの下あたりでわずかに振動が感じられました。耳をくっつけて聞いてみると「ブーブー」音が! ポン太さんと一緒でちゃんとこの子なりの「ゴロゴロ」音を鳴らしていたのです!
それからはいつも首回りを触って「ブーブー」音を堪能しております。
次回は、久々の登場! ペン太にまつわる至極の1話をお届けします!
絵本『ねこがくれた5571日』(著・片倉真二)は
ただ今、絶賛発売中!
主役は『ペン太のこと』でもおなじみのはむやんです。


©片倉真二/講談社
外部リンク
春は「気候の変化」や「環境の変化」が原因で、猫が大きなストレスを感じやすい季節です。
この、いわゆる春ストレスを放置していると、猫は病気になったりトラブルを起こしやすくなったりしてしまいます。
今回は春ストレスが具体的にどのような病気やトラブルを引き起こすのかをご紹介いたします。
春ストレスが誘発しやすい病気

引用元:イラスト/キムラみのる
猫は強いストレスがあると不安感から体や心の緊張状態が続きます。そうすると免疫力が落ちたり、内蔵の働きが悪くなったりと、病気につながることがあります。とくに多いのはオシッコのトラブルである突発性膀胱炎です。
突発性膀胱炎

引用元:iStock、Getty Images Plus、ゲッティイメージズ
突発性膀胱炎とは原因が特定できない膀胱炎のことですが、あらゆるストレスが原因だと考えられています。症状は、頻繁にトイレに行くのにオシッコの量が極端に少ない、血尿が出る、粗相をするなど。
猫カゼ
おもに猫ウイルス性鼻気管炎と猫カリシウイルス感染症のこと。これらのウイルスに感染すると、体内にウイルスが潜伏。猫がストレスを感じて免疫力が低下すると再発することも。症状は鼻水やくしゃみなど、人の風邪と似ています。
胃腸障害
ストレスを感じると交感神経が活発に働き、猫の体は緊張した状態になります。その影響から胃腸の働きが悪くなり、食欲不振や嘔吐、下痢や便秘になる猫が。また、多くはありませんが、免疫系に異常が起きて胃腸炎が起きることも。
皮膚炎
猫に外部寄生虫が付き、悪化して皮膚炎になる猫も。春はとくにノミに刺されたときの刺激が原因となるノミ刺咬症や、体質によってはノミの唾液に反応してノミアレルギー性皮膚炎を起こす猫もいます。
心因性脱毛
慢性的なストレスを感じると、猫は気持ちを落ち着かせようと、体の一部をなめ続けることが。心因性脱毛症とは、なめ続けた結果、体の一部が脱毛する症状のこと。おもに脱毛が見られるのは、前足や後ろ足など口の届きやすい場所です。
春ストレスが誘発しやすいトラブル

引用元:イラスト/キムラみのる
春は日照時間が長くなることでノラ猫の発情が誘発され、室内で暮らす猫も落ち着かない傾向に。また、環境に変化があると、強い不安から精神のバランスを崩しがち。このようなストレスが原因でトラブルにつながるケースも。
脱走

引用元:iStock、Getty Images Plus、ゲッティイメージズ
春は、猫によっては外に出られないことにストレスを感じたり、ソワソワと落ち着かなくなることも。そのため、春に脱走する可能性はほかの季節よりかなり高くなるので、飼い主さんは注意が必要です。ちなみに脱走してしまうと以下のようなことが起きる可能性があります。
- 家に帰れなくなり行方不明に
- 車道に飛び出して交通事故に
- ノラ猫とケンカしてケガ
- ノラ猫と接触して猫エイズなどに感染
尿マーキング
強いストレスを感じると、安心感を得るためにオシッコでニオイ付け(尿マーキング)をする猫がいます。体勢はおしりを上げてスプレーのようにする猫と、排尿時のように座ってする猫も。
不安行動やうつ状態

引用元:iStock、Getty Images Plus、ゲッティイメージズ
慢性的な強いストレスがあると、猫も人でいうところの“不安症”や“うつ”のような状態になることが。その場合じっと部屋の隅にうずくまったり、いつもとは違う様子で鳴き続けたり、不眠になることも。
人への攻撃
ストレスで興奮しているときに、人が体に触れたりすると、猫は攻撃されたと勘違いして突発的に人を攻撃することがあります。また、身を隠しているとき日に人に引っ張り出されると共振とストレスから攻撃に転じてしまう猫も。
猫は変化することがとくに苦手な生き物。そのため、飼い主さんがあらかじめストレスの原因を理解して取り除いてあげることで、上記のような病気やトラブルはグッと避けやすくなります。愛猫の健康のためにも、早めの春ストレス対策ができるといいですね。
参考/「ねこのきもち」2018年3月号『春ストレスに気を付けて』(監修:獣医師、獣医行動診療科認定医。ペット行動カウンセラー 藤井仁美先生)
文/浪坂 一
イラスト/キムラみのる
画像/iStock、Getty Images Plus、ゲッティイメージズ
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
※この記事で使用している画像の一部は2018年3月号「春ストレスに気を付けて」に掲載されているものです。
外部リンク
3姉妹のにゃんこ。
ベランダに遊びに来たメジロさんを、のんびり眺めています。

引用元:@kinako4545
「のどかだにゃ~……」
しかし、のんびりした時間もつかの間。
突然、窓を激しく叩く音とともに、ご近所に住むべつの猫さんが窓越しに登場!!
「開けろにゃー!!」といわんばかりの形相の猫さん(;゚Д゚)
決定的瞬間をとらえた動画です!
参照/Instagram(@kinako4545)
文/kate
外部リンク
あまり反応しないコもいるとは思いますが、ほとんどの猫さんは、マタタビ、大好きなんじゃないでしょうか(・∀・)
我が家の猫らも全員マタタビが大好き!
マタタビの入れ物を持っただけで、『わっはー!(≧∀≦)』と集まってきます♪

大好きなわりに、なぜかうにはマタタビをなめたあとでもほとんど変化はなく、いたっていつも通りでありましたけども、もーちゃんとてんちゃんは酔っ払ったような感じになりますね。
特にもーちゃんは『でへへ~ (* ̄∀ ̄*)』という感じで、何だかとっても幸せそう♪・・・・なのですが。
問題はてんちゃんですよ。
彼女はですね、超が付くほど酒ぐせ、いや、マタタビぐせが悪いんです(;-∀-A

年上で、体格的にもかないっこないのがわかっているので、普段は真正面からもーちゃんに向かって行くことはないんですけど、マタタビ酔いをして気が大きくなっているてんちゃんは、『何よぉ~!てんちゃんは強いんだからねぇ~!ヒック!(〃*∀*〃)』とばかりに、もーちゃんにからんでいくんですよね(;・ω・A
もしももーちゃんが、そんな酔っぱらいてんちゃんに『ボカリ!』と手を出していたら、酔いがさめたあとで『あれ?なぜか頭がヒリヒリ痛いんだけど・・・(・ω・;)』ってなるんじゃないかしら(^-^;)

人格・・・いや“猫格”が変わってしまうほど酔っ払ってしまうと、こういった弊害も出てきそうですから、猫も人間も『飲みすぎ注意!』ということですよね(^m^〃)
プロフィール
うにまむさん
猫ライフを満喫中♪ 猫たちの絶妙な表情をとらえた写真と軽快な語り口で綴る、ブログ「うにの秘密基地」が大人気。
うに
元気いっぱい天真爛漫。まんまる黒目がちの目と、もふもふボディがチャームポイント。現在は天使となってうにまむ家を見守る永遠の王子様。
2005年4月19日ー2016年1月27日
ももじろう
通称もーちゃん。うにまむ家最年長の、ブラッシング大好き、パワフルおじいちゃん。大きなボディーと相反する、ソプラノボイスが魅力です。
2002年9月10日生まれ(推定)
てんてん
通称てんちゃん。うにまむ家初の小ぶりな女のコは、生まれながらのアイドル気質! 今日もみんなを虜にすべく『カワイイ』を惜しみなく振りまいております。
2013年8月1日生まれ(推定)
外部リンク
うしろ足で踏ん張って、おもちゃ箱の中を懸命に覗き込むスコティッシュフォールドのはなちゃん。
「どれにしようかにゃ~」と選んだのは、ピンク色のボール♪

引用元:@kinako4545
口でくわえて器用に取り出して、お気に入りの場所へ持っていきます。
一人遊びをする姿がなんともかわいいですね(*'ω'*)
参照/Instagram(@kinako4545)
文/kate
外部リンク
お部屋で気持ちよさそうに寝転んでいる、マンチカンのココちゃん。

引用元:@yuuko.0625
同居猫のネネちゃんが「遊ぼー!」とおもちゃを出したり、ボールを目の前に転がしてみたりして誘いますが、動こうとしません(笑)
へそ天ポーズですっかりくつろいでいる姿に癒されます!
参照/Instagram(@yuuko.0625)
文/AzusaS
外部リンク
愛猫がどんな気持ちでいるのか、飼い主さんなら理解してあげたいと思うものですよね。武蔵野大学教育学部講師の齋藤慈子先生によると、猫が安心しているか、していないかは「表情にも表れる」のだそう!
この記事で、くわしく解説していきます♪
安心していない猫の表情
まずは、安心していない猫の表情の特徴を、パーツ別に解説します。
耳
・耳をパタンと横に倒す
・反らせる
・ピンと張る
猫は恐怖を感じていると耳を横に倒し、攻撃的な気分が強まると反らせます。また、警戒しているときは、ピンと対象に向かって立ち上げて、ぴくぴくと動かすこともあります。
目

・目を大きく見開く
・瞳孔が広がる
猫は不安な対象を察知すると、目を大きく開いて、黒目(瞳孔)が広がりがちに。その後は、対象に照準を定めるので細くなります。
ひげ
・顔の後方、斜め上方向に反らせる
猫は不安を感じると、ひげの根元の筋肉に力が入り、対象から遠ざけようと顔を沿わせながら後方に反らせます。
口
・犬歯を見せたり、口をギュッと閉じたりする
猫は威嚇するとき、犬歯をむき出しにします。恐怖や警戒心があるときは、力を入れて口を閉じることも。
こんなしぐさやポーズも、安心していないサイン?
表情以外にも、次のようなしぐさやポーズをしているときは、安心していないサインかも……!
①鼻の頭を舐める

かわいいしぐさですが、緊張したときや不安なときは、気持ちを落ち着かせるために鼻を舐めることがあります。
②前足を出して座る

一見リラックスしているように見えますが、逃げたり、攻撃に転じたりできる体勢なので、やや警戒心があるといえるでしょう。
③背中を丸めて毛を逆立てる

まさに威嚇の体勢!
背中を丸めたり、毛を逆立てて自分を大きく見せて、相手を威圧しようとしています。
安心している猫の表情
続いて、安心している猫の表情の特徴を、パーツ別に見ていきましょう!
耳
・力が抜けて、少し外側に向きがち
頭部の筋肉もゆるむことから、耳は正面を向かず、左右に少し開きがちに。
目
・力が入らず、トロ〜ンと半開きぎみ
安心していると、目がふんわりと半分くらいしか開いていない状態になります。目頭から保護膜(「瞬膜」)が出ることも。
ひげ
・ひげ先が下へゆるやかに垂れている
ひげの根元の筋肉に力が入らず、重力にまかせて、ひげはゆるやかに垂れています。
口
・うっすら口を開いていたり、舌を少し出したりする
脱力しているので、口を閉じるための筋肉もゆるみがちになります。少し開いていたり、舌をしまい忘れたように、チョロッと出す猫も!
こんなポーズやしぐさも安心しているサイン♪
表情以外の次のようなしぐさやポーズも、安心しているサインです。
①香箱座り

足をたたんで座る「香箱座り」は、すぐに行動することができない体勢なので、安心しているといえるでしょう。
②ヘソ天

猫にとって、お腹は急所!
そのお腹を見せている「ヘソ天」のときは、まさに安心しきっている証拠です。このときのしっぽは、力が入らず伸びていたり、大きくゆっくり揺らすことも。
③お尻を着けて座る

お尻を床などに着けて座っていると、次の行動がすぐにできません。なので、この体勢も安心しているのでしょう。
④ゆっくりまばたきする

猫は、相手に敵意がないことを伝えるとき、まばたきをします。もし目が合ったときにするなら、安心しているのでしょう。
愛猫の表情やしぐさを、飼い主さんはよく観察してみてください! 愛猫の気持ちがわかったら、より信頼関係が深まるかもしれませんね♫
参考/「ねこのきもち」2017年9月号『みんなの愛猫は安心している? ニャ論調査スペシャル』(監修:武蔵野大学教育学部講師 齋藤慈子先生)
イラスト/中山三恵子
※一部の写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
文/雨宮カイ