猫は気まぐれな動物といわれますが、猫の行動に関する研究が進む中、うれしい気持ちやさびしい気持ちなど、人と同様に猫も感じている気持ちが次々と解明されているんです。今回は、何かと飼い主さんの作業を中断させてしまう「お邪魔にゃんこ」をピックアップし、その気持ちを探ってみました。
猫に邪魔されたこと、ありますか?
猫の飼い主さんなら、愛猫に作業の邪魔をされ、中断を余儀なくされたことがしばしばあるという方が多いのではないでしょうか?
新聞や本を読んでいるときに、愛猫が読み物の上にごろーんとなって読めないようにしたり、横になってくつろいでいるときに、体の上に乗ってきたり。さらには、パソコンで作業中に愛猫がキーボードの上に横になり、完全に作業をストップするはめになったり……そんなことは一度や二度ではないはずです。
「ねこのきもち」の読者の方からも、こんなシーンがあるとの声が寄せられています。
「私がくつろぎながらスマートフォンを見ていると、間に割って入ってきて、使えないようにします」
「遊んでほしくなると、寄ってきて、足をガブッ!」
なかには、何かを訴えるかのように、じーっと見つめてくる猫も。その表情はとてもかわいいのですが、忙しいときには少し困ってしまうこともありますよね。
猫は、飼い主さんの視線をチェックしている!?
猫が邪魔してくるのは、「かまってほしい!」の気持ちを積極的にアピールしているから。最近の猫の行動に関する研究では、猫が飼い主さんの視線の向きを認識していることが明らかになっています。
「ねこのきもち」2017年5月号『猫にもあるの?この気持ち』によると、
飼い主さんが自分を見ているか、猫はわかっているのです。飼い猫の場合、飼い主さんを母猫のように思い、子猫気分で「かまってほしい」と甘えたくなることが。そんなとき自分を見てくれていないと感じると、わざと邪魔をしたり、アピールするのです。
とのこと。お邪魔にゃんこの行動の裏には、「わたしを見て!」の気持ちが隠されているのですね。
じっと見つめてくるのは……
邪魔はしなくても、飼い主さんが疲れて休憩しているときなどに、じっと見つめてくる猫のしぐさ。もしかして「いたわり」の気持ちからくる行動なのでしょうか?
「ねこのきもち」2017年5月号『猫にもあるの?この気持ち』によると、
「いたわり」の気持ちというよりは、「もっと遊んでくれないの?」「かまってほしい!」の気持ちで見つめた可能性が高いでしょう。
とのこと。じっと見つめるしぐさも、飼い主さんへのアピールのひとつといえそうです。
気まぐれだけど、好奇心旺盛で甘えん坊の、かわいいお邪魔にゃんこ。飼い主さんは手が離せないときもあるかもしれませんが、母猫になったつもりで、できるだけかまってあげてくださいね。
参考/「ねこのきもち」2017年5月号『人の感情のようにフクザツかも!?猫にもあるの?この気持ち』(監修:武蔵野大学教育学部講師 齋藤慈子先生)
参照/Instagram
文/hattori
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。