猫が“くしゃみ”をすること、ありますよね?くしゃみなんて大したことないだろう……と思っていたら、病気が原因のくしゃみだったというケースもあります。ここでは、猫のくしゃみの種類や、猫が鼻血を出したときの対処法、くしゃみの予防法について解説します。
猫のくしゃみには2種類ある
生理現象によるくしゃみ
人はホコリや異物が鼻に入ったときなど、鼻がムズムズしてくしゃみが出ることがありますよね。猫も人と同じように、ホコリや自分の毛などが鼻に入ると、鼻の中の異物を排出しようとくしゃみが出ます。くしゃみが数回で止まり、その後も普段と変わりない様子なら心配はいらないでしょう。
病気の心配があるくしゃみ
以下のような症状が見られる場合は、何らかの病気が疑われるため、動物病院を受診した方がよいかもしれません。
- 涙や目やにが見られる
- 食欲が低下している
- 1日中くしゃみをしている
- 何日もくしゃみをしている
- くしゃみと一緒に鼻水も出ている
- 黄色や白色の鼻水が出る
- 鼻血が出る
これらの症状を伴う病気について、もっと詳しい内容を知りたい方は、この記事の最後にある記事を参考にしてくださいね。
鼻血が出たときの対処法
くしゃみを何度もしたり、激しいくしゃみをしたりすると、鼻の粘膜を傷つけることがあります。それによって、鼻血を出すこともあるでしょう。鼻血が出たときは、ティッシュなどで拭き取り、猫を安静にさせましょう。
このとき、飼い主さんがパニックを起こすと、その様子を見た猫も興奮状態になるおそれがあるので、冷静に対処することが大切です。バスタオルなどを用いて猫をくるみ、落ち着かせたら早急に動物病院を受診してください。
くしゃみを予防するには
猫のくしゃみを予防するために有効な4つの方法を紹介します。
居住環境を清潔にする
くしゃみの原因となり得るホコリなどのアレルゲンを除去するには、こまめな部屋の掃除が必要です。また、適切な湿度を保つこともくしゃみの予防には効果的。なぜなら、乾燥によってウイルスが増殖しやすくなるからです。そのため、乾燥が気になる季節には加湿器を使用するのもよいでしょう。
まめにブラッシングをする
猫の毛に、くしゃみの原因となるホコリやダニなどが付着していると、毛づくろいの際に一緒に体内へ取り込んでしまう心配があります。飼い主さんがこまめにブラッシングを行うことで、ホコリなどを落とすことができます。
適切な予防接種と健康診断
ワクチンの接種は、子猫のうちからしっかりと受けさせてください。さらに、定期的に健康診断を受けることで、猫の異変にいち早く気づけるでしょう。
完全室内飼いにする
病気の中には、ほかの猫との接触によって感染するものもあります。完全室内飼いにすることで、病気の感染リスクを軽減できるでしょう。
くしゃみを甘く見ないで!
猫のくしゃみの中には、心配のいらないくしゃみと病気が疑われるくしゃみがありますが、それを見極めるのはとても難しいものです。猫のくしゃみが続いて心配な場合は、早めに動物病院に相談してみてくださいね。
参考/「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『【獣医師が解説】猫のくしゃみはタイプが2つ!病気の可能性や予防』(監修:ねこのきもち相談室獣医師)
文/しばたまみ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。