埼玉県所沢市にある「西武園ゆうえんち」の大規模改修が終了し、2021年5月19日(水)にリニューアルオープンしました! そこで今回は、新しく生まれ変わった同園の魅力を前編と後編に分けて、徹底的に紹介していきます。
心揺さぶられるエモーショナルな体験ができる「新しい遊園地」
2020年に開業70周年を迎えた「西武園ゆうえんち」。70周年記念事業として大規模なリニューアルが進められてきました。「心あたたまる幸福感に包まれる世界」をコンセプトとした新しい園内には、高度経済成長期である1960年代の「昭和の町並み」が誕生! 新しいのに懐かしい非日常の世界が広がります。
園内は、昭和の雰囲気満点の「夕日の丘商店街」、注目アトラクション「ゴジラ・ザ・ライド」が体験できる「夕陽館」、小さい子供向けのアトラクションがそろうファミリーエリア「レッツゴー!レオランド」、観覧車や空中ブランコ、バイキングなどが楽しめる「アトラクションエリア」の4エリアで構成されています。
【ここも注目】最寄りの駅名が新名称に
今回のリニューアルで、「西武園ゆうえんち」の入場口は1カ所に集約。それに伴い、メインゲート最寄りの西武山口線(レオライナー)の「遊園地西駅」は「西武園ゆうえんち駅」に、同じく山口線と西武多摩湖線の「西武遊園地駅」は「多摩湖駅」に、それぞれ名称が変更されました。「多摩湖駅」近くの入場口は廃止されているので注意しましょう。
【エントランス】新しいけど懐かしい非日常の世界へ!
エントランスでまず目にとまるのが「路面電車」。長崎電気軌道株式会社から譲り受けた「1000形1051号」で、人々の生活の足として実際に活躍していた車両です。車内に乗り込むこともできますよ。
路面電車の奥にはチケット売り場があります。看板など丁寧に作り込まれ、漂う昭和の雰囲気に期待が高まります。
それでは、園内に入っていきましょう!
【ここも注目】お買い物は園内専用通貨「西武園通貨」で
当時の物価を実感できるように、園内での買い物や食事には「西武園通貨」を使います。通貨の種類は「拾園札」(写真左)と「百園札」(写真右)の2種類で、拾園あたり120円換算です。券面には、漫画家・手塚治虫の人気作品「ジャングル大帝」のキャラクター「レオ」と「パンジャ」が描かれています。
専用通貨と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、使い方を解説した「やさしい通貨手帖」が一緒になっているので安心です。
【夕日の丘商店街】昭和の町並みを忠実に再現
エントランスを通って園内に入ると、そこに広がるのが「夕日が丘商店街」。1960年代をイメージした町並みが圧倒的なクオリティで再現されています。町並みがあるだけでなく、各店先からは威勢の良い店主の声が響きわたったり、商店街全体を舞台にしたライブパフォーマンスが繰り広げられたりと、エンターテインメントに満ちあふれています。
30店舗が集合!
明るすぎない優しい光が灯る「夕日の丘商店街」の入口ゲート。商店街はアーケードになっていて、天気が悪くても安心です。
ゲート横に建つ「夕日の丘商店街前派出所」。建物の中をのぞくと、こだわりの内装がすみずみまで施されていました。
固定電話は知っていても、黒電話タイプになると、ママパパ世代でも実際に見たことがない人が少なくないのでは? ほかにも昭和レトロを象徴するようなものがたくさんあり、入口からワクワクが止まりません。
同じく入口ゲート横にある「亀山新聞舗」の店先では、新聞風の園内マップを設置。紙質や内容にこだわった本格的な仕上がりです。
各店舗の紹介もあるので、新聞を持って商店街巡りができます。
店舗の玄関には小さなシールが貼っています。家ごとに割り振られている電気や水道、ガスの番号が書かれています。このような小さな発見も随所に施されているので、じっくり観察してみましょう。
1階が店舗、2階が住居になっているのが主流の時代。目線を店先から2階部分に向けると、洗濯物が干してある家が何軒かあります。こんなところにも、人々の生活の温度が感じられる工夫がされています。
昭和のおもちゃが並ぶお店。アナログなおもちゃにほっこりします。
八百屋さんや魚屋さんの店先には、本物そっくりの野菜や魚の数々! スーパーなどと違い、ラップやトレーで包装せずに陳列しているところが新鮮です。
おしゃれに敏感な女性が集う洋品店。
洋食を提供する喫茶店。
「にしおか遊技場」では、レバーを引いてボールを穴に入れていくラッキーボールが楽しめます。現代のゲームセンターのようなお店です。
団子やどら焼きなど、食べ歩きにもってこいの甘味屋さんもあります。
お米屋さんでは、生米を購入すると「ポン菓子体験」ができます。ポン菓子とは、米に圧力をかけてふんわり膨らませた駄菓子。独特のサクサク感と素朴な味が特徴です。圧力をかけるときにものすごく大きな音が出るので、両手で耳を押さえましょう!
こちらは乾物や大豆、卵などを扱うお店。
こちらは日用品や生活雑貨を扱う道具屋さん。昔はいろいろな専門店があったことがわかりますね。
レトロな車種が並ぶ自転車屋さん。
定食などを提供する大衆食堂「助六屋」。
商店街の突き当りには銭湯「朝日湯」がありました。
看板や張り紙などは、今回のリニューアルに合わせてすべて新たに作られたもの。一方で、当時実際に使われていた小物などもあります。家族で見分けながら巡ると楽しさが倍増!
店舗の裏手は、土管がある空き地風のスペースです。テーブルとイスがあり、休憩や軽食にピッタリです。
圧巻のライブパフォーマンス
商店街では、ゲスト巻き込み型のゲリラライブパフォーマンスが常に繰り広げられています!
派出所のおまわりさんと泥棒によるアクロバティックな寸劇。子供にもわかりやすいベタな展開ですが、派手なアクションに見入ってしまいます。
八百屋さんでは威勢の良い「野菜のたたき売り」、銭湯前には自転車に乗って「紙芝居屋さん」がやってきます。
ラッパ、アコーディオン、太鼓で当時の流行歌を演奏しながら練り歩く3人組。演奏に合わせて歌声を披露する女性は、商店街にある喫茶店のウエイトレスさん。
熱気あふれるライブパフォーマンスは見ているだけでも楽しいですが、巻き込まれると商店街の一員になったような気分で、世界観がより楽しめます。
園内通貨を使って食事&お買い物!
魅力的なお店が並ぶ商店街では、園内通貨を使った食事&お買い物体験もアトラクションのひとつと位置付けられています。
お肉屋さんでは揚げたてのクロケット(コロッケのこと)とメンチカツを提供。とってもアツアツです。
喫茶店と大衆食堂のメニューはどれも懐かしい雰囲気。食器などにもこだわっています。
お土産のほか、駄菓子や雑貨などもあります。通貨が2種類なのでわかりやすく、子供のお買い物の練習にもなりそうです。
【ここに注目】通貨不足の心配なし
商店街にある郵便局でも通貨の購入ができます。臨時販売として、園通貨交換係のスタッフが商店街を歩いていることもあります。
【ここも注目】アルコール消毒の徹底
各アトラクションでは、乗車前の手指消毒のほか、乗客下車後にフレンズクルー(従業員)がアルコール消毒を実施しています。
新型コロナウイルス感染症拡大防止の取り組み
「西武園ゆうえんち」では、東日本遊園地協会の「遊園地・テーマパークにおける新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」に基づいた取り組みを実施しています。
ゲストへのお願い
エントランス入場時に検温をお願いしているほか、下記の行動を呼びかけています。
- 入園時の検温
- マスクの着用
- こまめな手指のアルコール消毒
- ソーシャルディスタンスの確保
- 大声を出さない
フレンドクルー(従業員)の取り組み
開業前にスタッフ全員がPCR検査を受検し、陰性であることを確認しています。さらに、開業後も定期的に受検します。また、まん延防止等重点措置に基づき、2021年5月31日(月)まで、人数上限を5,000人に設定しています。上限に達した時点で入場券の販売を中断、終了します。
※状況により期間延長の場合あり
- 従業員の健康管理
- 従業員のマスク着用、咳エチケットの徹底
- 従業員の手洗い、手指消毒の徹底
- 接客時および従業員同士の密接回避
- 混雑時の入店制限など密集状況の回避
- 適切な換気
- 手すり、ドアノブなどの定期消毒実施
- 施設各所に手指消毒液を設置
昭和レトロの懐かしさと最新ライドアトラクションで、親子3世代で楽しめるスポットに生まれ変わった「西武園ゆうえんち」。昭和の熱気の渦に巻き込まれながら1日たっぷり遊びつくしましょう。
後編ではゴジラの新アトラクションなどの見どころをご紹介します!お楽しみに!
■西武園ゆうえんち
リニューアルオープン日:2021年5月19日(水)
営業時間:日によって異なる
※公式サイトで確認ください
場所:埼玉県所沢市山口2964
料金:
【1日レヂャー切符】大人4,400円、3歳以上3,300円(フリーパス)
【得1日レヂャーパック】大人9,500円、3歳以上8,500円(フリーパス+西武園通貨450園分付き)
※3歳未満は無料