17日夕方、苫小牧市のアパート2階の通路が崩落し、0歳児を含む男女5人が重軽傷を負いました。
◇廊下が消えた
記者「二階の手前側の廊下が完全に抜け落ちています。また手前の階段や二階の奥の廊下を見ても、かなり錆びついているのがはっきりわかります」
苫小牧市の住宅街にあるアパートで突然起きた事故。部屋のドアの前にあったはずの廊下が、ない。
アパートの2階にあった外廊下の一部が突然崩落したのは17日午後5時前。この部屋に住む家族らあわせて5人が買い物から戻り、2階の部屋の鍵を開けようとしたところ、足元の廊下が崩落。
5人全員がおよそ3メートル下に落下した。46歳の母親と13歳から20歳の娘3人が足などを骨折。さらに0歳の孫が軽いけがをしたが、全員、命に別状はないという。
◇現場は海から2キロ
近所の人は「ボロボロだよね、でもまさか落ちるとは思わないよねー」「潮風が吹くのでさびやすいんですよ車でも何でも朝起きたらガラスまっしろになっていることとか」
事故があったアパートは築26年で、苫小牧港からおよそ2キロ北にある。
地元の塗装会社などによると、海から近い市街地では潮風による塩害で建物が錆びやすいという。
◇7年前にも近隣で
7年前にも海から500メートルほどの住宅で外廊下が崩落し女性が重傷を負う事故があった。
記者「こちら海に近い地域のアパートですが階段はかなり錆が進んでいます階段をのぼると廊下部分は剥がれ落ちてしまっているところもありますし支柱が浮いてしまっているところもあります」
◇地元業者が語る
地元の塗装業者によると最低でも5年に1回の点検が必要だというが…
タマガワ塗装玉川健吾次長「正面の塗膜が膨れ上がって赤い錆びが見える状態でしたのでしばらく(点検)されてなかったのかなとは思います」
「錆が浮いてきたら完全にさびを除去するのがなかなか難しくなってきますので早め早めの点検フォローが必要です」