札幌の石山通を北に進みJRの高架下をくぐると、すぐに見えてくるこちらの橋。老朽化のため、20日夜姿を消すことになりました。
北大と北大の間?
記者:「石山通の上を渡るこちらの橋、東側は北大、そして西側も北大なんです」。
北大の敷地を結ぶ「跨道橋(こどうきょう)」と呼ばれるこの橋。およそ50年前の1972年に設置されました。
オリンピックの頃
その頃の札幌は、オリンピックの開催に合わせて地下鉄が整備されるなど、開発ラッシュ真っ只中。石山通も、北大の敷地を縦断する形で北に延伸されました。
その結果、北大のキャンパスは東西に分断されることに。
そこで、分断されたキャンパス同士を行き来できるようにと設置されたのが、この跨道橋でした。
北大関係者のために
そのため、一般の人が利用することはできませんでしたが、橋を渡った西側には農学部の施設や留学生の宿舎があり、多くの北大関係者にとって欠かせない存在でした。
老朽化で撤去決定
しかし、およそ50年の年月が経ち老朽化も進んだことから、北大は撤去を決めました。
記者:「代わりの新しい橋は作られず、跨道橋からおよそ100m北側にある石山通の横断歩道を渡って、今後はキャンパスを行き来することになります」。
今晩から撤去開始
そして、いよいよ20日夜、橋の撤去が始まります。橋を東西で2つに分け、1200tの重さまで吊り上げられる大型クレーンを使って、まずは西側半分を撤去します。
25日には残りの半分を撤去する予定で、およそ50年の歴史に幕を閉じます。
橋の撤去費用は、周辺工事なども含めて1億8000万円ほどかかるということです。
通行止めに注意
撤去作業に伴って、20日夜、石山通の一部が通行止めとなります。
北7条から北11条までの間が、午後10時から21日午前6時まで通行止めとなります。
今月25日(月)も、同じ区間、同じ時間帯が通行止めになります。付近を通行する際はご注意ください。