新幹線・札幌駅の目の前に計画されている超高層ビルの形が初めて明らかになりました。高さ約255mの高層ビルを建設する案か、新たに高層ビル2棟を建設する2つの案が検討されています。
◇目標は渋谷?
北海道新幹線の札幌延伸にあわせて再開発が計画されている、北5条西1丁目と西2丁目。新幹線の駅が直結する再開発ビルの建設に向けて、札幌市やJR北海道などによる再開発準備組合が去年、発足したばかりです。
JR北海道の島田修社長は、去年11月、「目標は(同月に開業した)渋谷スクランブルスクエアビル。地上47階を目指していきたい」と意気込んでいました。
◇明らかになった2プラン
準備組合が検討している2案のうち、A案は、JRが目標としている「渋谷スクランブルスクエア」をしのぐ高さの高層ビルを建設する計画です。西1丁目に高さ255mの高層ビルを建設します。現在のJRタワーを80m上回り国内でも有数の高さとなります。現在エスタがある西2丁目の部分の高さは最大で85mに抑えます。
一方、B案は2棟の高層ビルを建設しJRタワーとあわせて「トリプルタワー」とする計画です。西1丁目に高さ200mの高層ビルを、さらに西2丁目にもうひと棟、高さ150mのビルを建設します。
◇開業は2029年
2つの案ともに再開発ビルには商業施設や国際水準のホテルなどが入り、建物の1階部分にはバスターミナルが設けられます。乗り換えを待つ人のための「交通待合交流空間」もできる予定です。
札幌市や準備組合は、2つの案について周囲の日影になる面積や「ビル風」の影響などを調べ、どちらがふさわしいか絞り込んでいく方針です。新しい再開発ビルは2029年秋の開業を目指しています。