◇国内女子◇伊藤園レディス 事前(12日)◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6741yd(パー72)
復調のきっかけを探ろうとする渋野日向子は、前週「TOTOジャパンクラシック」でキャディを任せた古賀雄二氏に率直な意見を求めた。
「『ショットと比べたら、パットの構えが小さく見える』と言われましたね」。夏場の米ツアー転戦から苦心する、前年武器にしたパット。自らの感覚とこの意見が合致し、スタンスにわずかな修正を加えている。
「どっしり構えるイメージに」と話す通り、スタンス幅を前週までよりも多少広げて「違和感もない。ストロークに集中できている」。
さらに「(パターの)ヒール側を少しだけ浮かすイメージを持ち、先週の終わりくらいからやっている。去年はずっとそれをやっていて、入らなくなると先(トゥ側)が浮いちゃう癖があったので」。居残り練習を繰り返しながら、改善点を求め続ける。
チャンスを決め切れなかったパットの不甲斐なさを吐露した前週最終日。ただ「終わってから自分のコメント(を見返すと)はパットに関することが多かった。ただプラスに考えると、ショットは良かったよねと。今年一番良かったんじゃないかなというのは、ありましたね」と振り返る。
トライ&エラーを繰り返し、自らのゴルフを難コースでも通用するよう高めていく時期だと捉えている。
「試合を振り返れば悔しいけど、いま苦労していることは無駄にはならない。自分のゴルフを完成するために、1打1打を大事にしたい。ひたむきにやっていくしかない」。改めて覚悟をにじませた。(千葉県長南町/林洋平)