度を越した三角関係が、思わぬ結果で幕を閉じた。夫婦が暮らす一軒家には、もうひとり、妻の “浮気相手” も住んでいた。
8月15日、アメリカ・アラバマ州の民家で、発砲事件が起きた。この家の住民である男性と、マイケル・アマカー容疑者(53)が銃撃しあい、双方がケガを負った。
この家には、夫婦しか住んでいない。では、家のなかにいたアマカー容疑者は何者だったのか。実は、男性の妻であるトレイシー・リーブス容疑者の浮気相手だった。
2人は1年ほど前から不倫関係にあり、驚くことにリーブス容疑者は、アマカー容疑者をこっそりと自宅に住まわせていた。
現地警察の発表によると、食事はリーブス容疑者がアマカー容疑者の元に運んでいた。トイレは使うわけにいかず、ペットボトルで済ませた。もちろんこの間、夫は間男の存在に気づくことはなかった。
しかし、この不倫関係は、突如として終わりを迎える。事件があった日、リーブス容疑者は「家のなかに変な人がいるんだけど!」と騒ぎはじめたのだ。
実は、リーブス容疑者とアマカー容疑者は不倫だけでなく、薬物にも手を染めていた。この日、薬物で興奮状態になったリーブス容疑者は、自身の浮気相手を「不審者」だと判断してしまったのだ。
騒ぎを聞いた夫が家のなかを捜索し、ついにアマカー容疑者が発見される。気が動転したアマカー容疑者は、所持していた銃を取り出して発砲、夫の胸を撃ち抜いた。ところが、夫も負けじと銃を取り出すと、アマカー容疑者の脚と肘に数発の銃弾を浴びせた。
負傷した2人の男は、それぞれ病院に運ばれた。その後、アマカー容疑者は殺人未遂や薬物所持などで、元凶となったリーブス容疑者も、薬物所持で逮捕された。
事件を担当した刑事は、現地メディアの取材に対し「奇妙な事件だ。30年以上いろんな事件を見てきたが、今回のような事件は初めてだよ」とコメントしている。
夫からすれば、妻を寝取られたうえ、間男に撃たれたわけで、想定外のつらいできごとになったのは間違いない。
写真・アラバマ州メトロ刑務所
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