「山形は米どころのせいか、外食ではもっぱら麺類を好むんです。よく家族でラーメンを食べに行きましたね。冷やしラーメンも山形のご当地グルメですけど、夏しか食べません。でも、肉そばは冬場でも食べるんです」
「去年の11月初めには、芸能界の山形県人会もここで開きました。渡辺えりさんやテツandトモのトモさん、ロケット団の三浦(昌朗)さん、アナウンサーの武田祐子さん、銀杏BOYZの峯田和伸さんが参加しました」
「お互いの思いを伝えられない、不器用な男女の恋を描いています。演出した台湾の女性監督は日本語が話せないし、意思疎通に苦労しましたが、雪の山形をきれいに撮ってくださった。素直に思ったことを口に出せない設定は、山形人ならではかもしれませんね」
「もう24年も前のことで、まだ中1でした。上戸彩ちゃんとは同期です。彼女は審査員特別賞、私は演技部門賞を受賞しました。受かっちゃったから大事件です。月2回東京にレッスンに通い、17歳で上京し、女子寮から高校に通いました。
「だから、材料費6円ぐらいで収まるメニューを作ってました。幸い、お米だけは実家から送られてくるので、わかめ丼にしたり……。水で戻したわかめを炒め、ごま油とお醤油で味つけし、だしの素で味を調え、ご飯の上に載せるだけ。母が考案したメニューで、実家でも食べてました。
「演技部門賞」をもらったが、ドラマ出演はデビュー10年で10本程度にとどまり、うち半分は死体役だった。そこで30歳を前に一念発起。以前経験したセクシーなグラビアでの展開に再び打って出たのだ。
「2012年には事務所も移籍し、27歳でゼロからのスタート。恥じらいを一切捨てました。開き直りというより、さらけ出す感じです。カッコつけようとするのをやめたら、すごく楽になりました。
「私も含めて地元から多くの友達が上京しましたが、いまはほとんどが山形に戻っちゃいました。東京はやっぱり戦場ですから。私もグラビア再開までは仕事がなかった。
「平成の団地妻」「愛人にしたい女No.1」など、自身のキャッチフレーズも率先して考案。名は体を表わすを地で行く妖艶さとバラエティ番組で見せる機転とのギャップで、幅広くファンを獲得した。
「愛人キャラは100%パブリックイメージ。それも〈国民の愛人〉とまで名乗ってますから、近づいてくる男性はまともな人がほとんどいません。仕事も楽しかったので、結婚は諦めかけてました」
「でも、結婚を公にしたら、インスタのフォロワーが激減したんです。ファンの方たちも現金ですよね。私を愛人や恋人にしたいと、本気で望む人がそれだけいたんだって思わされました(笑)」
「いまは子育てにも手探りで取り組んでいます。仕事に理解のある夫で本当に助かってます。この時間も赤ちゃんの面倒は主人が見てくれてるんですよ。彼も冷やし肉そばが大好物だから、お土産に買って帰ります」
はしもとまなみ
1984年8月8日生まれ 山形県出身 1997年、中学1年時に第7回全日本国民的美少女コンテストで演技部門賞を受賞し芸能界入り。「平成の団地妻」「愛人にしたい女No.1」「国民の愛人」などのキャッチフレーズで親しまれる。峯田和伸と共演した日台合作映画『越年 Lovers』が公開中
【SHOP DATA/山形田】
・住所/東京都中央区銀座3-8-15 アパ銀座中央ビルB1(東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」から徒歩5分)
・営業時間/11:00~14:30、17:00~22:00
・休み/土曜・日曜・祝日
※現在は緊急事態宣言下のため要確認
写真・野澤亘伸
文・鈴木隆祐
ヘアメイク・mahiro(エムズアップ)
(週刊FLASH 2021年2月9日号)