「ガッキーは、那覇市内の小学校から、南城市にある中学校に来ました。両親の仕事の都合だったのか、違う学区からの入学だったし、当時からモデル活動もしていたので、目立っていましたね」
そう語るのは、女優・新垣結衣(32)の中学校時代の同級生だ。ガッキーといえば、2021年1月に放送予定の、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)のスペシャル版の撮影が始まり、ファン待望の続編が話題を呼んでいる。
「スペシャル版の撮影が始まったのは10月1日からですが、急遽、制作が決まった経緯があって、クランクインの時点で台本が完成していないほど、現場はバタバタのスケジュールでした。
しかし、主演の新垣さんが明るく振る舞ってくれているおかげで、ほかの出演者やスタッフの士気も高い。撮影は、スムーズに進んでいますよ」(TBS関係者)
そんな来春のスペシャル版への出演が楽しみなガッキーが、沖縄の暑い太陽のもとで仲間たちと過ごしていた「美少女時代」を、前出の同級生が赤裸々に語ってくれた。
「友人がたくさんいた彼女は、合唱コンクールなどの校内行事にも積極的に参加したりして、学校生活を本当に満喫していました。かわいいと評判だったので、そういう行事には卒業生や他校の生徒も殺到して、大賑わいでしたよ。
当時の沖縄には、山田優さん(36)を筆頭に、安室奈美恵さん(43)やSPEEDを輩出した『沖縄アクターズスクール』に通っている女のコが多かった。芸能界入りを目指す彼女たちは、とにかく派手でプライドも高く、地元では嫌われていました。でも、ガッキーにそういうところは、まったくありませんでした。
ガッキーは、当時親しかった友人たちと、今も固い絆で結ばれています。彼女たちはメディアから接触されても、おいそれと口を開いたりはしません。今でも、彼女たちが東京を訪れたときに、一緒に遊んでいるそうですよ」
ガッキーの転機は、卒業後の進路に悩んだときだった。
「ガッキーの仲のいい友人たちが、みんな揃って知念高校を受験することにしたんです。知念高は、沖縄県内で五指に入る進学校。彼女の成績は中の上くらいで、狙えなくはなかったんですが……。ガッキーは結局、芸能活動に重点を置くことを選んで、東京の日出高校(現・目黒日本大学高校)に進学しました」(同前)
その後のガッキーの活躍ぶりは、本誌が追い続けた写真が雄弁に物語っている。女のコ向けファッション誌『ニコラ』の看板モデルとして人気を博したあと、2006年のドラマ『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』(日本テレビ系)などで名を上げた。
2008年には、その後シリーズ化された大ヒットドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(フジテレビ系)で、女優としての地位を不動のものにした。代表作は、枚挙にいとまがないほどだ。
18歳のころには、「今でも演技は恥ずかしいけど、少し慣れてきたかな」と語っていたガッキー(『スポーツ報知』2007年1月1日付)。
30歳を過ぎた彼女は2020年、『らんま1/2』(日本テレビ系)制作陣からの熱いオファーによって実現したという、ドラマ『親バカ青春白書』(同前)に、主演ではなく助演として出演。これには、「新境地を開拓した」と注目が集まった。
そんな彼女の魅力の秘密は、どこにあるのか。芸能評論家の三杉武氏に聞いた。
「新垣さんは、バラエティ番組にあまり出演しないだけに、透明感や神秘性が保たれている稀有な女優といえます。“親しみやすいお姉さん” のイメージが、20代半ばの男性を中心に支持を集め、先日発表された『タレントパワーランキング』では女優編で1位、『恋人にしたい女性有名人ランキング』でも、4年連続で1位の座を獲得しています。
新垣さんほどのクラスの女優になると、脇役を演じることはあまりありませんが、新垣さんは役にこだわっていないぶん、イメージに縛られておらず、モデル出身の女優のなかでも、演技力はピカイチです」
そんな人気絶頂のガッキーは、2018年に主役を演じたドラマ『獣になれない私たち』(日本テレビ系)以降、女優業を約2年間にわたってセーブしてきた。これには、どんな意味があったのか。
「最近の女優は、吉高由里子さん(32)をはじめ、大きな仕事を終えたあとに、しばらく仕事を控えて “充電” し、その後に活動を再開することも珍しくない。新垣さんも、モデル時代から第一線で活躍してきたわけで、ひと息つきたかったのかもしれません」(三杉氏)
リフレッシュして、より輝きを増すガッキー。年明けまで待ちきれない!
(週刊FLASH 2020年11月10・17日号)
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