東京オリンピック・パラリンピック大会の開会式で音楽を担当するコーネリアス・小山田圭吾が、学生時代に障害者に対するいじめをおこなっていたという過去のインタビューについて波紋が広がっている。
7月14日に起用が発表された小山田が、『ロッキング・オン・ジャパン』(1994年1月号)と『クイック・ジャパン』(1995年8月号)で苛烈ないじめ話をしていたことがSNSで話題となり、7月16日に小山田はツイッターで「非難されることは当然であると真撃に受け止めております」と事実を認め、謝罪した。
それを受け、ソニーのサイトに掲載されていたウォークマンに関するインタビューが削除され、「Not Found」の状態となった。
さらに、小山田の発言を掲載した『ロッキン・オン・ジャパン』の山崎洋一郎編集長は、18日、同誌の公式サイトで謝罪。「その時のインタビュアーは私であり編集長も担当しておりました。そこでのインタビュアーとしての姿勢、それを掲載した編集長としての判断、その全ては、いじめという問題に対しての倫理観や真摯さに欠ける間違った行為であると思います」との声明を発表した。
余波はさらに続き、小山田の息子であるミュージシャン・小山田米呂のツイッターも炎上。「沈黙は賛同と一緒なんだろ?」「小山田圭吾が親父ってどんな気持ち?」などと批判が相次いでいる。
今回の騒動に数々の著名人が反応。ひろゆきは7月16日に「『謝罪してないから責める』派の人って、これで責めなくなるのかな? あんまり責められる量は謝罪しても変わらないんじゃないかと予想してるおいらです」と投稿。
爆笑問題の太田光は18日放送の『サンデージャポン』(TBS系)で「許せないと思う気持ちは当然なんだけど、抗議が日本中に巨大化したとき、つるし上げのような、彼が退場するまでそれを続けるのか、それはそれで考えないといけない」と持論を披露。
対して、和田アキ子は同日の『アッコにおまかせ!』(TBS系)で「あまりにも悲惨。陰湿を通り越して悲惨。ツイッターで謝って済むことではないと思う」と語気を強めた。
今回の問題が海外で報道されたこともあり、炎上は止まることがない。
《障害者を食いもんにし馬鹿にしてきた小山田圭吾に、パラリンピックで仕事をさせたく無いという感情はなくならん》
《この人性格歪みすぎっていうか、人の心ないよね。パラリンピック起用って、何の冗談なのっていう…》
《人に言われたというより、自分なりにけじめをつけないといけないんだろうな。人の制裁じゃなくて自分で罰を見つけるべき》
「小山田さんは『和田弘とマヒナスターズ』の三原さと志さんを父に持ち、自由な校風で知られる和光学園で高校生まで過ごしました。同校で小沢健二さんと出会い、フリッパーズ・ギターを結成。1990年にドラマ『予備校ブギ』(TBS系)主題歌の『恋とマシンガン』をヒットさせ、“渋谷系御三家” の一組としてサブカル層から絶大な支持を受けました。
1993年からソロユニット・Cornelis(コーネリアス)として活動し、1995年には、森永のチョコレート『小枝』のCMに “女装” して出演したことも話題になりました。ほかにも小山田さんは、Beck、Blurなど海外のアーティストのリミックスなど多岐にわたる活動をしています」(芸能ライター)
「25年以上前のことを今さら言うな」といった擁護の声もあるが、批判の声のほうがはるかに多い状態だ。はたしてオリンピックの音楽担当はどうなってしまうのか。
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