2020年秋クールのドラマ『共演NG』(テレビ東京系、月曜午後22時~)が話題だ。主演は俳優・中井貴一(59)と、鈴木京香(52)、企画・原作は秋元康(62)、脚本・監督は『バクマン。』『SCOOP!』で知られる大根仁(51)と、とにかく豪華だ。
何よりも、芸能界ではタブーとされてきた出演者同士の「共演NG」を題材としていることが、テレビ局関係者や芸能事務所関係者の間で話題となっている。そこで、芸能ジャーナリストの平田昇二氏に、芸能界で通説となっている「共演NG」をイニシャルトークでぶっちゃけてもらった!
「芸能界屈指で『共演NG』が多いのが、NHKの朝ドラや大河ドラマなどに出演する大物実力派女優のSです。
同世代の実力派女優Fとは、“元カレが同じだからNG” というのは有名な話。この元カレというのが、日本アカデミー賞など映画賞を数多く受賞している俳優のTです。Fには、海外の映画祭での受賞歴がありますが、Sにはない。プライドの高いSには、受け入れがたいことなのでしょう。そうした理由から、共演したがらないそうです。
Sはもうひとり、大人気連続ドラマシリーズの主演女優Yとも『共演NG』とされています。その理由は、はっきりしていませんが、少なくとも異性絡みではないようです。
映画会社は、いろんな作品で2人の所属事務所に共演オファーをしてきましたが、途中まで話が進んでも、なぜか立ち消えになる。そうしたこともあって、『仕事で何かあったためではないか』と、ささやかれています。
じつはSとYには、約20年前に1度だけ共演した民放ドラマがあります。当時、演技論を巡って意見の相違があったのかもしれません。人気女優の2人だけに、そろそろ共演する機会があってもいいのですが……」
女優Yには、異性を巡る共演NGもあるという。
「Yは、いやし系女優のIとの共演が難しいと、芸能界では言われています。2人は、交際時期こそ重なっていませんが、元男性アイドルのOと交際していたことがあります。YもIも、視聴率が稼げる女優ですから、もし共演が実現すれば、高視聴率も間違いなしのドラマができると思いますが……。
また、主演作を多数持つ女優Mは、年間CM出演本数で首位を何度も獲っている女優Uと『共演NG』です。Mの現在の夫は、Uの元カレで俳優のMですから、この2人も今後共演する可能性は低いでしょう」
感情のもつれから、キャスティングが難しいケースもあるという。
「大御所歌手のWと、セレブタレントのK姉妹も、一緒の出演が難しいと言われています。数年前に、Wがバラエティ番組で『嫌いです』と言い放ち、翌日にK側がブログで反撃。以来、同じ番組に出演しているところを見たことがない。
親戚筋でも、NGとされているケースもあります。海外でも演技力に高い評価を寄せられている女優のTは、親戚筋の女優Mと関係が悪いと言われており、周囲が気を遣って同時に起用することはないとされています」
しかし平田氏は、いずれの「共演NG」も、本人たちが気にしていることは意外になく、周囲の関係者が “忖度” しているだけのことが多いと指摘する。
「だいたいの『共演NG』は、本人が言い出して決まることではなく、周囲が忖度してNGとなっている場合がほとんどです。当人同士というより、所属事務所や制作サイドが気を遣って、“NG指定” になっているのです。
しかし、芸能界もコロナ禍の影響を受けています。どんな芸能人も、仕事が減って厳しい状況となっています。『共演NG』だなんて、言っていられないご時世なんです。
昔は共演がむずかしいとされた芸能人同士でも、時が経ってわだかまりも無くなり、いつのまにか『共演NG』でなくなっている人たちも、いるかもしれません」
禍転じて福となす――芸能界から『共演NG』がなくなる日は、そう遠くないのかも。
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