【写真あり】錦鯉『M-1』優勝しても…長谷川が本誌だけに公開した1K家賃5万円、屋外洗濯機の貧乏暮らし
渡辺 『M-1』には出ます。でも、まだエントリーしてない(笑)。ちょっとズボラすぎて。
長谷川 行けるものなら、決勝に!
渡辺 言わないと爪を切らないとか、ずーっと鼻すすってるから「鼻かめ!」とか……49(当時)ですよ、この人。この年のおじさんに2、3回は言いました(笑)。お笑い論で喧嘩したとか、ぶつかったとかはまったくないです。
長谷川 ホント、だから僕の東京のお母さんと呼んでるんです(爆笑)。
渡辺 まさのりさん、ホントに借金で首回んなくて。めんどくせえから、もう自己破産しろよって。その場で弁護士に電話をかけさせたんですよ(笑)。
長谷川 借金は100万円前後くらいかな。たいした額じゃなかったんだけど……。僕、ギャンブルもよくやってたんですよね(笑)。深夜22時から朝8時までバイトが入ってて、それから寝ないでパチスロ、パチンコを一日中打って、またバイトに行くという(笑)。
渡辺 当時、貧乏芸人を決めるオーディション形式のライブがあって、貧乏エピソードトークして、勝ったらテレビに出られる。そのライブに、金がなくて行けなかったんです(笑)。
長谷川 オーディションすら受けられなかった……。
渡辺 だから、優勝じゃねえかって(爆笑)。昔から明るかったんですけど、借金でどこかしょんぼりしてたバカが、自己破産でしがらみなしの純粋なバカに戻った(笑)
渡辺 ホントに多少ですけど、芸人としての収入は増えましたね。数万とかですよ。まだ全然バイトは辞められない感じです。ちょっと前まではゼロでしたからね。
長谷川 僕だけ最近いろんな番組に呼ばれたもんで、去年より少し給料が上がって……。「コロナ禍持続化給付金のもらい方」の番組に出たんですけど、持続化給付金はもらえない(笑)。とはいえ、もとが低すぎますからね。去年の芸人としての年収32万円で、月平均2万7000円。コロナ時期の月給が半額以下ならもらえるんですけど、1月3万円、2月4万円みたいな感じで微妙に高い。放送見たら僕、頭抱えてるんです。まさか、もらえないとは思ってなかったから(笑)。
渡辺 僕はギリギリもらえました。
長谷川 貧乏ネタが多いからね……。僕ら、ネタに入る前にツカミみたいなものをひと言入れるんです。「空っぽだよ!」とか「一文無しさんだよ~」とか。そのツカミで「バイトを始めて30年だよ!」って言ったら、それを楽屋で聞いていた20代のピン芸人が泣いたっていう(笑)。「あの人、30年、俺が生まれる前からバイト続けてんのに、まだ芽が出ないで……」って、自分に置き換えて泣き出しちゃうという。笑ってほしいのに、泣かせちゃった。
渡辺 彼からしたら絶望だもんね。自分の行く先はこれなのかっていう。とりあえず、バイト辞めたいですねえ(笑)。芸人の稼ぎが20万円あればいいですよ。
長谷川 僕はたくさん番組出たいです。バラエティとかネタとかはもちろん、ちゃんとしたドラマ、映画の役者とか声優とか、歌とかダンスとかいろいろやりたいですよね。
渡辺 まあまあ、まさのりさんには自由にやっていただいて、僕は月1回営業に行って20万円もらえればいいなあと(笑)。