3月16日、トヨタ自動車の豊田章男社長の長男・大輔氏(32)が、宝塚歌劇団出身の女優・星蘭ひとみ(26、本名・吉原真由)と結婚すると『文春オンライン』が報じた。大輔氏は、2021年1月にトヨタ自動車の子会社である「ウーブン・アルファ」の代表取締役に就任した、若手経営者でもある。報道があったあと、大輔氏は報道各社に向けて、こうコメントを発表した。
《お相手の方とは2020年2月に同じミュージカルを観劇した縁で知り合いました。彼女とは、礼儀作法や努力を重んじるところなど、価値観が同じで、(中略)今後とも温かく見守り、ご指導をいただければ幸いです》
トヨタ創業家の “正統後継者” である大輔氏だが、お相手の星蘭もまた、“由緒正しい” お家柄である。星蘭側のある関係者は、こう語る。
「星蘭さんは、『海賊とよばれた男』のモデルになった、出光興産の創業者・出光佐三さんのご一族出身です。また彼女は、学習院女子高を卒業した2013年に宝塚音楽学校に入学していますが、学習院では(秋篠宮)佳子さまと同期で、幼稚園から14年間一緒に過ごされた “ご学友” でした」
星蘭は出光一族の子孫で、大輔氏も、トヨタグループの創設者である豊田佐吉氏の玄孫にあたる。つまり、日本を代表する大実業家の子孫同士が結ばれる、“上級国民婚” なのである。
「星蘭さんは、2015年に101期生として宝塚歌劇団に入団して、星組に配属され、娘役の道を歩みはじめました。抜群のスタイルと見た目の美しさで、入団した年にNHKのドラマに出演したり、入団3年めには新人公演『ベルリン、わが愛』で初ヒロインに抜擢されるなど、いわゆる “スター街道まっしぐら” な方でした。
ところが突然、2019年12月23日付で、ベテランが中心のスペシャリストばかりが配属される『専科』に異動しました。入団して5年目の若手が異動するのは前代未聞のことで、『映像を中心に活動する』と発表されたことから、テレビや映画での女優活動に専念するのかと噂になっていました」(宝塚ウォッチャー)
そして2020年、星蘭は “有名ドラマ” に出演することに。その作品とは、亡くなった三浦春馬さんが遺作として出演した『おカネの切れ目が恋のはじまり』(TBS系)。星蘭は、三浦さんの元恋人役を演じた。ドラマの制作関係者は、撮影当時のことを、こう語る。
「宝塚にいらした期間が短かったこともあってか、あまり演技はお上手でなかった印象です。NGも多かったですし、トップ俳優の三浦さん相手に緊張されていたのか、台本の文字を情感も込めず、そのまま読んでいるような感じで……。現場で台詞を短くするなど、彼女に合わせて “調整” をしました。
プライドが高い感じの、“ツン系” 美人なんですが、私服もあまりこだわりが見られず、ユニクロやGUなんかの地味めな格好で現場にいらっしゃっていました。そのせいか、あれだけの美人さんなのに、現場スタッフのあいだでもあまり話題になりませんでした」
星蘭は、2020年11月30日付にて、わずか在籍5年で宝塚歌劇団を退団した。その後1月には、NHK朝ドラ『おちょやん』に伯爵の娘・梅子役で出演し、女優としてのステップを上がり始めているようだ。
大輔氏の高祖父・豊田佐吉氏には、後世に残る「志を立てた以上、迷わず一本の太い仕事をすればいい」という至言がある。名家の重圧を背負う新夫婦の、果たすべき “仕事” やいかに。
写真・朝日新聞
外部リンク