「番組が終了すると聞いたときは衝撃を受けましたね。青天の霹靂と言っていい。土曜日の深夜とはいえ数字を上げていた番組だったので、ついにここまできたかという感じです」(制作会社関係者)
「10月からの番組改編に合わせて予算が決まり、各局ともいかに番組制作費を削減するかが問われていました。すなわち、金のかかる番組を終了させるか、あるいは継続するなら出演者を減らしたり、ギャラの安い出演者に代えるなどの対応を取るかの決断を迫られたのです。
『有吉反省会』の場合、出演者の顔触れを見ると、全員が売れ過ぎて大物になってしまった。そのため番組が始まった当初より、ギャラはかなり高額化していたはずです。かといって、だれかを切るということもできない。検討した結果、番組を終了せざるを得ないという判断になったのではないでしょうか」(同関係者)
「コロナ禍でロケがしづらいため、スタジオで番組をうまく進行できる人にMCを頼みがちになります。例えば明石家さんま、ダウンタウン、くりぃむしちゅー、サンドウィッチマン、爆笑問題、バナナマン、さまぁ~ず、千鳥などです。
彼らは単独で番組を持てるレベルなので当然ギャラがかさみ、その結果、中堅の芸能人の数を減らしたり、ひな壇を減らしたり、よりギャラの安い若手を起用したりすることになる。1回の出演で100万円近いギャラの芸能人は仕事が取りづらくなってくるのではないでしょうか。
まさに有吉反省会の見届け役たちも標的にされたということでしょう。格差社会ではないですが、芸能界でも中間層が消え、高収入を得る大物と、安いギャラでも出演したい若手の2極化が進むのではないでしょうか」(同関係者)
『有吉反省会』は、ゲストの芸能人にとっても復活への足掛かりを得るための貴重な機会だった。
「彼らは反省することで次の番組宣伝にもつながる。逆転をかけるチャンスを失い、いちばん悔しがっているはずです」(同関係者)
『有吉反省会』の終了は、芸能界での生存競争が一層厳しくなっていることを示しているのかもしれない。