30歳を迎え、艶やかさを増した大島優子が、4年ぶりに本誌に登場。秋に朝ドラを控えた旬女優のインタビューをたっぷりお届け!
−−まずは、今回の撮影の感想を教えてください。
「『FLASH』さんでの撮り下ろしは100年ぶりぐらい(笑)? 撮影自体も久しぶりで、楽しかったです。いろいろな振り幅があるように作ってもらったので、いつもと違う面を見せられつつ、いつもの感じも残しつつで、すごくバランスがよかったと思います」
−−女優業でもさまざまな役に挑戦されていますが、ぶれないポリシーはありますか?
「役柄に対して、自分の中で『違和感』を作らないこと。リアルじゃない役でも、納得するまで脚本を読んで、落としどころを見つけます。違和感があるまま演じていると、視聴者の方に必ずバレると思うので」
−−9月から始まる朝ドラ『スカーレット』での役柄は?
「主演の戸田恵梨香さんの幼馴染み役で、信楽でいちばん大きな窯元のお嬢様です。『ほかのコとは違うから! ふん!』みたいな鼻につく感じのキャラで、不器用なコ。
彼女の15歳からを演じるのですが、ひとつの役の人生を演じ抜く経験は初めてなので、楽しみですね」
−−ずばり、見どころは?
「まずなにより信楽の大自然は、見ていて癒やされると思います(笑)。そして、戦後の話なので、『どうやって生きていくか』がテーマになっていて、登場人物が人生に奮闘している姿が、人間として愛らしいんです」
−−女性の生きざまが描かれているんですね。大島さんはどんな女性に憧れますか?
「いま、働く女性が多くなっていると思うんです。撮影現場でも、女性が本当に増えているんですよね。『スカーレット』もプロデューサーさんが女性。『カッコいい女性って、たくさんいるんだな』と体感しています。
私は、カッコよさのなかに、抜け感がある人が好き。それって、心に余裕があって、受け入れ態勢があるからだと思うんです。あとは、『少し毒を持っているような人間らしさ』も必要かなと思います」
−−30歳を迎えて、何か心境の変化はありましたか?
「30歳になった瞬間、とても楽になりました(笑)。若さに固執し、『まだ20代だし頑張りたい』と思っていたのが、30歳で、『もう頑張らなくていいのかも?』となったんです」
−−20代のときは、どんな30歳になりたかったんですか?
「『楽になれるんだろうな』と思っていたので、いま、理想の30歳になれています。20代は、人生の基礎を作っていく段階。30代は、その基盤があるから、『選択肢がちゃんと浮かんで、迷いが減るだろうな』と。
40代はさらに、本当に楽しみ。小さなことで、もっともっと幸せを感じられるのかなって」
−−昔からビジョンをしっかり持っていたんですね。
「そうですね。人生設計はありました。27歳で結婚したかったのに、してないけど(笑)。ビジョンは漠然とはあるけれど、『かなわなくても、まあ』みたいな感じで、流れに身をまかせています」
−−では最後に、女優として生きていく大島さんの今後の目標を教えてください。
「『大島優子が出ている作品なら観てみよう』と思ってもらえる存在でありたいです。『次は何をするんだろう?』という、期待とか興奮させるものがある存在。つねに目が離せない存在でいたいです。これからの大島優子を楽しみにしていてください!」
おおしまゆうこ
30歳 1988年10月17日生まれ 栃木県出身 T152 AKB48の中心メンバーとして活躍し、2014年に卒業。在籍時より女優としてドラマや映画、舞台などに多数出演。今秋から放送されるNHK連続テレビ小説『スカーレット』ではヒロインの幼馴染み役を演じる。また、2020年新春放送のフジテレビ開局60周年記念特別企画『教場』にも出演が決定した。そのほか最新情報は、公式ツイッター(@Oshima__Yuko)、インスタグラム(@yuk00shima)にて
写真・尾美沙紀(io)
スタイリスト・西野メンコ(likkle more)
ヘアメイク・信沢Hitoshi
取材&文・味澤彩子
(週刊FLASH 2019年7月23・30日号)