初めて実施された「混合ダブルス」で金メダルを獲得するなど、快進撃が続く日本卓球チーム。しかし、その裏で “復帰” した彼女にも注目が集まっている――。
7月26日、フジテレビ系列の五輪中継に登場したのは、元卓球団体銅メダリストの福原愛(32)だった。
試合展開をわかりやすく解説し、混合ダブルスで金メダルを獲得した “後輩” の伊藤美誠と水谷隼に祝福をささげる姿が、記憶に残った視聴者も多いだろう。
その後も、7月29日にはテレビ東京系列の五輪中継に登場。同日に発売された雑誌「Number」にもインタビューで登場し、8月5日におこなわれる卓球団体女子の決勝戦に向けて、見どころを語っている。
2021年3月の不倫疑惑報道があり、五輪直前の7月8日には元夫・江公傑さんとの離婚が成立。プライベートの面での注目ばかりが高まっている状況で、一連の騒動後初めての公の場に登場したのが7月26日の中継だった。
「福原さんクラスの方がテレビ番組に出演する場合、スタイリストがついているとは思います。
しかし、最終的には自分でどの服にするかを決断しているでしょう。“手に取りたい色” というのは、その時々の自分の心理状況によって変わってきます」
こう語るのは、心理カウンセラーの鹿屋由佳氏だ。この間、福原が登場した「フジテレビ」「テレビ東京」「Number」での服装は順番に白、ベージュ、ベージュといった同色系統でまとめられている。
これについて鹿屋氏は「白、ベージュは清楚、控えめ、などの印象を与える色。五輪に挑む後輩を応援するために出演するのに、プライベートで注目を集める自分が目立つ申し訳なさもあると思います」と話す。
「ベージュは『自分が落ち着きたいときに選ぶ色』ですし、見る相手に刺激を与えない『無難な色』です。卓球界のスターだった福原さんですから、そんな彼女が卓球の中継に登場したら否応にも目立ってしまう。それを抑える効果があると思います。
白は、清楚や理想を表し『精神と肉体を清める色』とも言われます。また、過去を洗い流しリセットしたいときにも惹かれる色。以前の “理想の自分” に戻りたい思いが表れているのでしょうか。
今回の離婚騒動によって、かつての『無邪気な可愛い愛ちゃん』からイメージが一変してしまいました。もう一度、みんなに愛され、受け入れられていた昔の自分に戻りたいという気持ちが白を選ばせているのかもしれません」(鹿屋氏)
これらの服装とともに、福原の様子について「プライベートで注目されている今、自分は元気に明るく振る舞ってはいけない」という気持ちを感じたという鹿屋氏。だが、福原の過剰なまでの “防御姿勢” は諸刃の剣かもしれない。
「私も福原さんが出ている五輪中継を見ましたが、違和感を覚えたんです。というのも、番組が盛り上げようとしている場面で彼女は服装も話し方も “あえて” トーンを抑えているからです。
彼女のコーディネートや醸し出す雰囲気は五輪期間中は続くと思います。でも、番組は五輪を盛り上げたいわけですから、『批判を浴びないようになるべく自分を抑えよう』としている福原さんとズレが出てきてしまいます。
本来、彼女はいまはそっとしておいてほしい時期だと思います。しかし、卓球を語る上で福原さんを外すわけにはいかない。福原さんも葛藤を感じているでしょう。落ち着いたら誤解のある部分は説明し、以前の元気で明るい愛ちゃんに戻ってほしいものです」(鹿屋氏)
卓球同様に “局面” を乗り越える強さが、いま求められている。
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