2019年11月20日、熊本県・阿蘇山の火口の様子
「口永良部島(くちのえらぶじま、鹿児島県)、薩摩硫黄島(鹿児島県)、諏訪之瀬島(鹿児島県)、桜島(鹿児島県)、阿蘇山南岳(熊本県)、霧島山新燃岳(しんもえだけ、宮崎県&鹿児島県)、浅間山(長野県&群馬県)、加賀白山(石川県)、草津白根山(群馬県)、西之島(東京都)と、次々に火山活動が盛んになっている。日本周辺のプレートの歪みが限界に達しています」
「この先も、日本列島各地で、火山の同時噴火が起こる可能性があります。
「巨大地震によってプレート同士の摩擦が減ると、片方のプレートがもう片方の地中深くに潜り込む速度が増し、地下深くでマグマを形成します。しかも、『巨大地震が発生したあと、必ず噴火が起きる』というデータもあるんです。
「『スーパー南海地震』が、間近に迫っているのが原因です。ユーラシアプレートがフィリピン海プレートによって押されており、溜まったマグマが噴出する可能性があります。
「この巨大地震のあと、富士山が噴火するかもしれません。富士山には現在、爆発を起こすほどのマグマは溜まっていません。しかし、『スーパー南海地震』によって、フィリピン海プレートの一部がユーラシアプレートの下深くに潜り込み、大量のマグマを形成し、富士山から噴出する可能性があるのです」
「噴火が広い範囲に被害を与える原因は、噴石と降灰です。日本は基本的に、西から東に風が流れているので、火山の西側に逃げるのがよいでしょう」
写真・朝日新聞
(週刊FLASH 2020年7月21日号)