「成宮寛貴が、芸能界に復帰する噂があると聞きました。僕もちょうど、YouTuberとして人前に出ようと考えていたので、『あの事件をうやむやにせず、すべてを明らかにすべきだ』と思い、告白することにしました」
そう語るのは、2016年12月2日発売の『FRIDAY』で、友人だった元俳優の成宮寛貴氏(37)の、コカイン使用疑惑を告発したA氏だ。現在は、「スカイ」という名前で活動している。
その記事では、スカイ氏の証言とともに、コカインらしき “白い粉” に手を伸ばす成宮氏の写真が掲載された。成宮氏の当時の所属事務所は、“事実無根” と主張し、『発行元に対して、あらゆる法的措置を取る』と発表。その5日後には、成宮氏の尿検査の結果が、陰性だったことも公表した。
しかし、その2日後の12月9日。コカインの入手方法をめぐる成宮氏とスカイ氏の詳細なやり取りを収めた続報記事が出ると、成宮氏はその日の午後、報道各社に「芸能界から消えてなくなりたい」と自筆の声明文を送り、電撃引退を発表した。
スカイ氏が、当時の “舞台裏” について、こう明かす。
「成宮は、僕が彼の恋人であるかのような話を、共通の友人にしたんです。それが心底いやだった。
そのうち、クラブで突然、男性に体をさわられたり、取引先の相手にバカにされるなど、僕の仕事やプライベートに悪影響が出てきました。我慢できなくなったので、彼との関係を断ち切るために、告発を決意したんです。1カ月ほどかけて、慎重に証拠を集めました」
スカイ氏は、すべての準備が整ったところで、成宮氏と話し合いの場を設けたという。
「彼の部屋に行き、『もう縁を切るつもりだ』といって、写真を見せました。慌てた彼は、『300万円払うから、その写真のデータを消してくれ』と、その場で懇願してきた。
真っ先にお金で解決しようとする姿勢に腹が立ち、『そんな半端な金額なんか受け取れない。3000万、4000万なら考える』と言い返すと、『それなら六本木を歩けなくさせてやる』『上等や』と、2~3時間ほど押し問答になりました。結局、喧嘩別れのような形です」(スカイ氏、以下同)
当時は、“裏稼業” を生業としていたというスカイ氏。その後アメリカに移住し、現在は、不動産業や自動車販売業に精を出している。日本に帰る予定はないという。
「1カ月ほど前から、『スカイTV』というチャンネルを開設し、ツイッター(@sky_A_shi)も使いながら、YouTuberとしての活動も始めました。
私はアメリカに来て、たくさん学ぶことがありました。日本人が井の中の蛙にならないように、世界でどんなことが起きているのか、裏社会とはどんなものなのか、視聴者の視野を広げられるような動画を配信したいですね」
一方の成宮氏は、インスタグラムやツイッターを開始。“平宮博重” を名乗り、自身でプロデュースするマグカップやタオルを販売している。芸能界復帰を発表していないが、本人のSNSには、ファンからの投稿が寄せられている。スカイ氏が続ける。
「告発後、彼とはいっさい連絡を取っていません。忙しくて、彼のインスタグラムを見る時間もありません。
でも、もしも芸能界に戻る気があるのなら、あのとき薬物を使っていたことをファンの方に説明して、謝罪するべきではないでしょうか。何も説明せずに逃げた彼には、そんな勇気はないと思いますけどね」
今回、成宮氏に事実関係を問い合わせたが、期日までに返答はなかった。成宮氏がすべてを語る日は、やってくるのだろうか。
(週刊FLASH 2020年3月10日号)
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