こんにちは、編集NSです。最新号「偏愛至上主義」はご覧になっていただけましたでしょうか。インスタグラムではエディターたちが偏愛する物事を紹介していますので、こちらもぜひチェックしてみてください。
私が愛してやまないのは地図。街の様子が分かるような大縮尺のものも、地形がありありとわかる小縮尺も、もっと小縮尺で世界のつながりがわかる地図も好きです。歴史や文化、気候や名産物といった知識が地図とつながると、地図はさらに奥深いものになりますし、その逆で地図がいろんな事象の理解を助けてもくれます。古地図も楽しいですよね。
山に登る前やスキーの後には「山と高原地図」を購入しています。眺望を想像しながらいつか歩いてみたいコースをあれこれ考えたり、滑ったゲレンデの等高線を確認する時間は至福の時です。
登山もスキーもしたところ、どちらか一方だったり買ったけど行かなかったところも含めて、こんなに集まりました。
地図が好きだと、歩くことや車の運転の楽しさも倍増します。通勤時は死んだ魚のような目をしてぼんやり歩いていますが、旅行先では「地図で見たあの道を歩いてる!」とひとりテンション高くなって、一歩一歩踏みしめながら、周りの風景を味わいながら進んでいくんです。
会社のデスクには、昔懐かしい地図帳があります(スリジャヤワルダナプラコッテとか、面白い地名を探して遊びませんでしたか?)。企画を考える時、ぱらぱらめくることもあります。ポルトガルのうつわをあのショップで取り扱いを始めたとか、モダンなインド料理店が最近オープンしたとか、記憶を呼び起こしてくれたり。
地図をモチーフにしたファッションアイテムもたくさんありますよね。先日、2020年春夏の展示会に行ったアニエスベーでは、古地図風のイラストが全面に描かれた素敵なドレスやシャツがありました。私に着こなせるかな?と思いつつ、店頭で再会したら試着しようと思っています。
アニエスベーの2020年春夏コレクションより。アーティストのアドリアン・ボウがレ・アール周辺を描き、ジュール通りのアニエスベー1号店には赤い★マークが付いています。