顔のパーツの中で最も印象を左右する眉毛。マンネリ化しがちな眉メイクも「眉頭」を変えるだけで、垢抜け&印象美人に。簡単にイメチェンできる眉メイクの基本を、美眉アドバイザー・玉村麻衣子さんが指南。
photo : YOSHIHIRO TOYOTA model : CHERRY(PINX.management)
【Lesson1】まず「眉頭」の黄金比を知る!
「実は眉メイクの中で一番意識してもらいたい部分が“眉頭”。左右の眉頭の高さや形がずれていると顔が歪んで見えてしまうのですが、左右の眉頭の高さ、中心からの距離、角度をそれぞれ同じになるように意識すると、それだけで眉全体がバランスよく見えるようになります。
眉頭の基本位置は、鼻筋から自然につながる場所。わからない人は小鼻のくぼみの真上を目安にするといいでしょう。鼻筋と眉頭のカーブをつなげると、骨格に沿った自然な仕上がりになり、目鼻立ちがハッキリとした印象美人に近づくことができます」
【Lesson2】次に「眉頭」を整える
「眉頭は描き足すほど不自然な仕上がりになるため、眉カットの段階で左右のバランスを整えておくことが重要です。カットの際に意識すべき点は、さきほどのチェックポイントである左右の眉頭の高さ、中心からの距離、角度。この基本位置からハミ出た不要な毛を眉バサミやシェーバーで整えておくと、必要最低限の眉メイクですむようになり、時短につながります。足りない部分はアイブロウパウダーで描き足してください。
眉頭は、小鼻のくぼみの真上を始点に鼻筋とつながるように斜めにブラシをおき、横に数回スライドさせながらパウダーをのせるのがコツ。付属のやわらかいブラシでふわっと描くのが一般的ですが、それだと左右の形が自眉の形そのままになり、非対称の仕上がりになってしまうため、ほどよくコシのあるブラシで描くのがオススメです。仕上げにスクリューブラシで鼻側に向かって数回ぼかすと、肌と一体化し、よりナチュラルな仕上がりになります」
【Lesson3】そして眉尻~全体へ
「次のステップはまず眉尻から。眉山~眉尻に向かって三角を作るようなイメージで、アイブロウペンシルで細くラインを描きます。眉山の角度がわからない人は、目のフレームと、眉山~眉尻の上のフレームが平行になるように意識すると上手に描くことができます。
次にアイブロウパウダーを使って眉の上と下の輪郭を描き、ガイドラインを作ります。ブラシを左右小刻みに動かしながら内側に色をのせ、アウトラインをぼかすようになじませると自然な仕上がりに。ただしアンダーラインがぼやっとしていると目まわりもぼやけた印象に見えるので、真っすぐなラインをハッキリ描くのがコツ。眉が全体的に洗練されて形もきれいに見えます。最後に【Lesson2】で学んだ眉頭の描き方を実践すれば、基本の眉メイクが完成です」
お答えいただいたのは……美眉アドバイザー/玉村麻衣子さん
メイク・エステ講師、美容ライターを経て、現在は眉のスペシャリスト“美眉アドバイザー”として活動中。ファッションやシーンに合ったアイブロウメイク、骨格に基づいた似合うアイブロウメイクのポイントを、ブログやセミナー、メディアでの執筆活動を通じて紹介している。著書に『いつものコーデが見違える! 美眉メイク&プチプラコーデの作り方』(オーバーラップ)、『目元で、美人の9割が決まる』(KADOKAWA)。