東京五輪を目指す、ガール世代のアスリートを独占取材! トップ選手のデイリースタイルから、エル・ガールがお見立てしたおしゃれコーデまで、読めば応援したくなる素顔をお届け。夏真っ盛りの今だから海辺で応援したいスポーツをピックアップ。ビーチバレー日本代表の二見梓さんに接近!
10年前は春高のヒロイン
2009年に高校一年生で出場した全国区高校選抜優勝大会(春の高校バレー)で、ベストルーキー賞に輝き、あっという間にスターになった二見梓さん。16歳当時から180cmの身長がありながら、攻守ともに万能な大型センターとして活躍し、モデルのようなスタイルとキュートな笑顔でアイドル的な人気に。
4シーズンで引退、OLに
高校卒業後はプレミアリーグの東レアローズに入団し、1年目からレギュラーとしてリーグ優勝に貢献。日本代表に選出されるなど、華々しいキャリアを築きながら、4シーズンで現役を引退。今も所属している東レエンジニアリング株式会社でOL生活を経験。
「総務課で8ヵ月働いていました。お弁当の注文をしたり、仕事帰りにお酒を飲んだりして楽しんでいました」
ビーチへの転向を決意!
新しい生活を謳歌しながらも、東京へオリンピックの誘致が成功したニュースを見てから、再びコートに立ちたいという思いが募るように。
「東京オリンピックの開催が決まった時に、もう一回復活して出たいなと思ったんです。インドアからビーチにステージを変えて、始めることにしました」
世界転戦の"ルーティン"
2016年にビーチへ転向し、2017年より長谷川暁子選手とペアに。以来、日本代表として華々しい戦歴を打ち立てている。先月はカナダで行われたワールドツアーで3位に入賞したものの、翌週東京で行われた予選ではフランスに負け敗退。毎週のように国内外で試合をこなしながら、帰国すると練習中心の生活にシフト。
「普段は朝7時に起きて朝ごはんを食べて、8時半に自宅を出て、9時から12時半まで練習します。お昼ご飯を食べて休憩した後、3時から5時までウエイトトレーニングをします。その後帰宅して、夜ご飯を食べてお風呂に入って8時間ぐらい寝ます」
試合を分けるポイントは"目"?
ペアとふたりで試合を行うビーチバレー。パートナーありきのスポーツで、コミュニケーションで心がけていることって?
「試合中は相手の目を見て話すことを心がけています。パートナーの長谷川さんの方が年上で、気を遣ってしまうことも初めはあったんですけど、そこをなるべくなくしていこうとふたりで意識しました。3シーズン目を迎えた今は何でも言い合えるような関係になりました」
ビール片手に!ビーチ観戦の魅力
ヨーロッパでは屋内の試合場も完備され、冬でも大会が開催されるというビーチバレー競技。日本では現在、10月下旬まで各地で様々な試合が行われている。今こそ応援に行ってみたい試合の魅力を、観客と選手それぞれの側面でアピール。
「ビーチバレーは何といっても開放感があるところがいいですね。観客の方はビールも飲めるし、会場にDJもいたりして、音楽も一緒に楽しめるんです。インドアのバレーボールでは味わえない開放的な空間です。選手にとっては、観客の応援が近くに聞こえるところも魅力です。国内の大会だと、会社の上司や同僚が見に来てくれるので、すごく力になりますね」
オフのリフレッシュ法は?
ビーチバレーの選手として活躍しながら、オフの日もビーチに出向くという二見さん。葉山で生まれ育った彼女にとって、海は癒される場所のひとつ。
「時間があれば葉山の実家に帰って遊びます! 愛犬のゴールデン・レトリバーが好きな近所のビーチで思いっきり走るんです。犬が入れるカフェに行くのも楽しいです」
私物のバッグと中身を拝見♡
おしゃれにあんまり関心はなくて…といいながら、「ルイ・ヴィトン」のお財布や「ケイト・スペード ニューヨーク」のバッグを使いこなす一面も。国内外の試合の申し込みや航空券の手配など日々の管理を自分で行っているため、しっかり書き込めるスケジュール帖とペンケースは必須アイテムだとか。美白アイテムを協賛してくれている「ヤクルト」ほか、コスメポーチには「RMK」のファンデーションやマスカラを常備。愛用リップは「ディオール」。
「美容に関しては、ほんとに日焼けがすごいので、なるべく保湿をするようにしてますね。最低限の女性のたしなみとして、練習場から砂を持ち帰らないことは意識してます(笑)。髪は一回ブリーチしてみたりしたんですけど、傷みがすごいので真っ黒にしてツヤを取り戻しました」
180cmの身長を生かしたおしゃれスナップにトライ!
最後に、エル・ガールのスペシャル企画、アスリートのファッションシューティングを敢行。ランウェイモデルのような二見さんのスタイルに映える、「ザディグ & ヴォルテール」のドレスとスタッズベルト&ブーツをコーディネート。長い手足が透けるシフォンドレスを軽やかに着こなし!
「こんな洋服を着てバカンスに行ってみたいですね。オリンピックが終わったら、まずは海外に遠征ではない旅行に遊びに行きたいです。昨年やおととしに遠征でイタリアに行ってたんですけど、プライベートでゆっくり訪れてみたいと思っています」
パーフェクトな心身でオリンピックへGO
7月に行った取材時は、長く続いた梅雨の影響を受け、あいにくの小雨模様。
「ビーチバレーは雨でも風でも試合をやるので、こんな天気の方が練習になるんです」と笑顔で受け答えする二見さん。
「東京オリンピックまであと一年となった今、やり残すことがないよう心も体もパーフェクトにして迎えたいと思います!」
来夏は日本代表として、会場となる潮風公園で活躍必至。ビーチバレーの関する近況はツイッター、プライベートのオフショットはインスタグラムにUP中。とびきりの笑顔を応援しに、試合会場を訪れてみて。
【プロフィール】
二見梓/1992年5月15日生まれ、神奈川県出身。東レエンジニアリング株式会社所属。高校1年生のときに出場した全国高校選抜優勝大会にて、「ベストルーキー賞」に輝き注目を集める。高校卒業後は東レアローズへ入団し日本一へ貢献。2015年にインドアバレーボール選手としての現役引退を発表するが、2016年にインドアからビーチバレーボールへと転向し復帰。その後2018年に開催されたJVAカップでは、2017年からペアと組んでいる長谷川暁子選手と準優勝し、日本にとどまらず世界各地のビーチで活躍中。
photo: KAORI UMEZAWA styling: ERICA MIMURA/ tron hair&makeup: KATO/ tron