cat_12_issue_oa-eigacom oa-eigacom_0_j0mls3m27cw5_タイムループラブコメ、癒しのドキュメンタリーなどオススメ4本【次に見るなら、この映画】4月9日編 j0mls3m27cw5 j0mls3m27cw5 タイムループラブコメ、癒しのドキュメンタリーなどオススメ4本【次に見るなら、この映画】4月9日編 oa-eigacom 0

タイムループラブコメ、癒しのドキュメンタリーなどオススメ4本【次に見るなら、この映画】4月9日編

2021年4月9日 12:36 映画.com

 毎週金曜日にオススメ映画をレビュー。

 今週は、砂漠のリゾート地パーム・スプリングスを舞台にしたタイムループラブコメディ、2大演技派女優が初共演した作品、「ブラックパンサー」のチャドウィック・ボーズマンさん最後の主演作、本年度アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞部門で受賞を最有力視されている作品の4本です。

①タイムループから抜け出せない男女が恋に落ちる「パーム・スプリングス」(公開中)

②異なる境遇の2人の女性が化石を通じてひかれあう姿を描いたドラマ「アンモナイトの目覚め」(公開中)

③マンハッタンを全面封鎖して刑事が犯人の行方を追うクライムアクション「21ブリッジ」(公開中)

④映像作家の男性と1匹のタコの約1年間にわたる交流を収めたドキュメンタリー「オクトパスの神秘 海の賢者は語る」(Netflixで独占配信中)

 劇場へ足を運ぶ際は、体調管理・感染予防を万全にしたうえでご鑑賞ください!


「パーム・スプリングス」(公開中)


◇盛りだくさんな要素で楽しませつつ、本質的には現代的で勇猛果敢な人間ドラマ(文:村山章)


 ロサンゼルスから東におよそ180キロ。ハリウッド映画でしばしば見かける発電用の風車群の先に、パームスプリングスはある。かつてはシナトラやプレスリーも別荘を構えた砂漠のリゾート地。本作はそこで開かれたハッピーな結婚式の物語だ(ただし実際の撮影はLAより北東のパームデイルとサンタクラリタ周辺で行われた)。


 ところが参列者のナイルズはハッピーじゃない。記憶をたどれないくらい長い間、何度も何度も同じ一日を繰り返す《タイムループ》にハマっているからだ。あらゆる手を試し、もはや抜け出せないと諦めたナイルズは、永遠に続く他人の結婚式の一日をちゃらんぽらんに過ごしていた。ところがあるきっかけで花嫁の姉のサラも同じループにハマり込む。奇妙な運命の道連れとなったふたりは次第に惹かれあうように……。

 本作は「恋はデジャ・ブ」、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」、「ハッピー・デス・デイ」といった“タイムループ映画”の系譜に連なるロマンチックコメディだ。マックス・バーバコウ監督と脚本家のアンディ・シエラは、同ジャンルのトリッキーな要素を活かして脚本を精緻に磨き上げた。随所に伏線が張り巡らされ、二度、三度観るたびに新しい発見が得られることに脱帽せずにいられない。


 一方で、「タイムループ+ラブコメ」みたいな短絡的な説明では言い表せない映画でもある。1960年代の名作「卒業」から大きな影響を受けているのだが、ビジュアル以上に繋がりを感じるのが、人生の選択を避ける宙ぶらりんな主人公像。一見陽気なマイルズも、メンタルの問題が山積みのサラも、本質的に人との繋がりを上手く保つことができず、自分の居場所を見つけられないでいる。タイムループから抜け出せないという設定自体が、彼らの心象風景を象徴しているのだ。

 そんなふたりが恋に落ちるのはラブコメの定番として、「お互いの欠落を埋めてくれるベターハーフ」として描いていないのがいい。寄る辺ない漂泊に埋没するでも、愛こそすべてと謳い上げるでもない。その先へ踏み込んで、他人との関係と自分自身を探求するアプローチは非常に現代的だ。ファンタジー、コメディ、SFなど盛りだくさんな要素で楽しませつつ、本質的には真の意味で勇猛果敢な人間ドラマだと思う。


 最後にもうひとつ。主演のアンディ・サムバーグとクリスティン・ミリオティが本当に素晴らしい。特にミリオティは今後ハリウッドで絶対に無視できない存在になっていくはずなので、本作の名演にぜひ瞠目していただきたい。


「アンモナイトの目覚め」(公開中)


◇息を殺して見守らずにはいられない、2大女優が紡ぐ足枷から解き放たれた絆(文:佐藤久理子)

 息を殺して見守らずにはいられない、2大女優が紡ぐ足枷から解き放たれた絆
これまでありそうでなかった、シアーシャ・ローナンとケイト・ウィンスレットという演技派女優の共演。それが予想を超える形でもたらされた本作は、2つの魂の触れ合いが、心の奥に秘められた激しい感情を目覚めさせる、鮮烈な恋愛譚だ。まるでミレーの写実画を彷彿とさせるような寂寥とした色彩、寒々とした光のなかで、動のシアーシャと静のケイトの見事なコンビが奏でる繊細な心の旅路は、息を殺して見守らずにはいられない。


 1840年代のイギリスの海辺の町。かつて13歳で貴重な化石を発掘した古生物学者メアリー・アニングは、いまや老いた母とふたりで暮らしながら、観光客にアンモナイトを売りさばいて生活を凌いでいる。労働者階級で、なおかつ女性であるメアリーの名前は、歴史的な発掘にも拘らずそそくさと消されてしまっていた。

 そんな彼女のもとに、旅に出る夫によって強引に預けられることになったシャーロットがやってくる。恵まれた階級にありながら、流産の痛手を負った彼女の憮然とした様子に、メアリーも冷たい態度で接するが、シャーロットが高熱で倒れたことがきっかけで変化が訪れる。


 監督のフランシス・リーは、自伝的なカラーの濃い前作「ゴッズ・オウン・カントリー」でも同性の恋愛を扱っていたが、本作ではメアリー・アニングという実在の、しかしあまり記録のない人物をモデルにしながら、自由に想像を膨らませている。

 実際19世紀の封建的な英国社会で、階級は違えど女性であるがゆえの足枷を負った者同士が、強い共感をもとに結ばれて行くさまには説得力がある。メアリーにとってはその特別な絆が、長年固く閉ざされた心の扉を開けるきっかけとなるのだ。「お休みのキス」が、やがて激しい抱擁に変わるとき、ふたりはどんな束縛からも解放され、自由な性の喜びを享受する。


 もっとも、社会に裏切られ、人との絆を絶ってきた者の生き方は、そう簡単に変わるものではない。化石はメアリーを裏切らないし、失望させることもない。だが生きた人間の関係はどうだろう。それは予測不可能で刺激的でありながら、コントロールのできない危険なものでもある。その逡巡のなかで揺らぐメアリーの姿はせつなく、かたやそんな彼女に氷をも溶かすような純粋な情熱でぶつかるシャーロットは、健気で眩しい。

 ときに荒々しく、ときに穏やかに響く波の音に導かれるように、心のなかが感情の満ち潮で一杯になる。


「21ブリッジ」(公開中)


◇ボーズマン最後の主演作は、正義への追求が大胆な設定を霞ませる(文:尾崎一男)

警察が逃走中のコカイン強奪犯を逮捕するため、マンハッタンにかかる21本の橋を封鎖し、連中を袋の鼠にしていくチャドウィック・ボーズマン主演のアクションスリラー。この大胆な設定に既視感を覚えると思ったら、そう、クリストファー・ノーラン監督による「ダークナイト ライジング」(12)で、ベインとその一味がゴッサムを囲む橋を破壊し、街を孤立化させるテロを彷彿とさせるではないか。とはいえ今回の「21ブリッジ」は警察側の物語だけに、本来ならば「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」(03)を類似作品に挙げるべきか。でも織田裕二は「レインボーブリッジ封鎖できません」と嘆いていたしなぁ。


 しょうもない前置きを失礼。もっとも先述した橋の設定は、ほんの手段でしかない。「21ブリッジ」はむしろ、犯罪への憎悪を原動力とする主人公警官デイビス(ボーズマン)が、麻薬取締班の敏腕バーンズ刑事(シエナ・ミラー)と共に、8人の同僚が殺されたコカイン強奪事件の解決へと奔走する姿を主に捉えていく。

 そして映画は、この疑惑に満ちた麻薬密輸を仕切る真の悪人が誰か? という解明に向け、観る者の興味を持続させていく。そのプロセスにおいてバイオレンス濃度の高めなアクションや銃撃戦が展開されるが、理想を胸に警官となったデイビスが「正しい事とは何なのか」という現実を問われていく話運びこそ、ド派手な設定とは対照的に芯の太い好要素として映る。


 監督のブライアン・カークは本作が映画デビューだが、ダークファンタジードラマの金字塔「ゲーム・オブ・スローンズ」(11~19)の支柱となったディレクターのひとりで、テレビ界で才能を身につけたジョー&アンソニー・ルッソ兄弟(製作)の慧眼を証明する人選だ。特にこれだけ混み入った話を、わずか100分足らずのランニングタイムで描き切る手腕には唸らされる。

 そして昨年惜しくも亡くなった、我らが陛下ことチャドウィックによる渾身のパフォーマンスが、その確実な演出をしっかりと支えていく。正義に人一倍駆られながらも、現場の実態を突きつけられる宿命的な役どころをリアルに熱演。彼が醸し出す戦う男の苦悩は、国家安泰をとるか世界平和かを迫られる、あの「ブラックパンサー」(18)に通じるものがある。早逝を心から残念に思う。


「オクトパスの神秘 海の賢者は語る」(Netflixで独占配信中)

◇タコと友だちになれるかな?→結論:なれます。でもその後待ち受けるのは…?(文:オスカーノユクエ)

 本年度アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞部門で受賞を最有力視されている本作を、「あ、Netflixで観られる」と軽い気持ちで視聴し始めたら、そこは、予想していたものとはまったく違う不思議な世界でした。


 冒頭、中年男がいきなり重い身の上話を吐露しはじめます。長らく映像作家としてキャリアを積んできたこの男=クレイグですが、今では「心がすり減り、何日も眠れず、カメラや編集機材には手も触れたくない」ほどに疲れ果てているというのです。タコの生態や海の神秘を描くナショナルジオグラフィックな映画じゃない…? 最初の違和感が芽生えました。

 癒やしを求めて海に潜るクレイグは、体中に貝殻をまとわせ擬態する警戒心の強い一匹のタコと出会います。クレイグは考えます。「毎日のように会いに行ったら、友だちになれるかな?」。人生に疲れた男の、この子供のような好奇心は、思えば再生への第一歩だったのかもしれません。

 そして、我々は驚くべき光景を目撃することになります。タコは次第に警戒を解き、クレイグと心を通わせるのです。文字ではとてもこの驚きと感動を伝えきれないのですが、そのシーンを目撃したとき、何の誇張もなく「ええっ!?」という大声を上げていました。さらに驚くべきは、これがまだ映画がはじまって20分も経っていない段階で起きることだという事実です。その後には、もっとドラマチックな展開が待ち受けています。

 クレイグはタコを“彼女”と呼んで、心の距離を近づけていきます。しかし一方で、自然の摂理のなかで生きる彼女とは明確な線を引き、その生活には決して立ち入らないことを心に誓います。彼女のことは好きだけど、エサをあげたりしないし、外敵から守ったりもしない。このポリシーが、やがて大きなドラマを引き起こすことになります。


 この先で起こる出来事は本当に驚きの連続です。本編を観て大いに堪能してください。とてもドキュメンタリーとは思えないほど美しい奇跡の物語で、観る者の心を癒してくれます。これだけでも、この映画は観る価値のある傑作と認定していいでしょう。

 ただ、もうひとつ、この映画のユニークな点を指摘したいのですが、ここから先はぜひ本編を鑑賞した後にお読みください。

 カメラを持って海に潜るクレイグは、いつも第三者の視点から撮影されています。つまり、彼に随行するもうひとりのカメラマンがいます。おそらく、クレイグが撮りためた映像と、映画の製作が決まってからカメラマンによって撮影された映像を組み合わせて、あたかも同じタイムラインの出来事として編集しているのでしょう。

 また、巨匠スピルバーグに顔がよく似たクレイグは、カメラの前でインタビューに答え、自身に起きた不思議な出来事を語ります。さらに、映画ではクレイグ自身によるモノローグもかぶさります。映画全体がクレイグ自身の回想によって構成されているのです。

 これを、自然と人間の調和による美しい奇跡の物語と受け取るのか、はたまた人間の行き過ぎたエゴと受け取るのかー。そんな一面について考えてみるのも、この作品を楽しむ醍醐味のひとつかもしれません。

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83歳の新人スパイが老人ホームに潜入!? アカデミー賞ノミネートのドキュメンタリー、7月公開

2021年4月9日 08:00 映画.com ニュース

 第93回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門にノミネートされた「THE MOLE AGENT(原題)」が、「83歳のやさしいスパイ」の邦題で、7月に公開されることが決定。2020年に第33回東京国際映画祭で、「老人スパイ」のタイトルで上映されていた。80~90歳のスパイを募集する求人に応募した83歳のセルヒオの、老人ホームへの潜入調査に迫る。

 妻を亡くしたばかりで、新たな生きがいを探していたセルヒオはある日、不思議な求人を通じて、スパイに採用される。依頼内容は、ある老人ホームの内偵。依頼人は、母が虐待されているのではないかという疑念から、誰にも気付かれずに、毎日ホームでの生活の様子を報告してほしいと語る。スパイとして老人ホームに“入居”した、誰からも好かれる心優しいセルヒオは、調査を行うかたわら、いつしか悩み多き入居者たちの良き相談相手となっていく。第68回サンセバスチャン国際映画祭で観客賞と最優秀ヨーロッパ賞を獲得し、米批評家サイト「Rotten Tomatoes」で満足度95%(4月8日時点)を記録した。

 監督を務めるのは、小さな世界で起こった日常の出来事を通じて対象となる人物に密着し、問題を描き出す独自のスタイルを築き上げてきたマイテ・アルベルディ。当初は「私立探偵についてのドキュメンタリーを作りたい」という思いから、老人ホームの許可を得て、3カ月にわたりスパイとは明かさずに、セルヒオを撮影。当初はその調査結果に注目していたが、取材を進めるうちに、多くの依頼が依頼主とその家族のコミュニケーション不足によるものだと知り、相互理解の欠如の背景に焦点を当てることにしたという。

 本作は、セルヒオの“スパイ活動”をユーモアたっぷりに映し出すとともに、家族と離れて暮らす入居者たちが漏らす本心から、現代の介護施設の在り方を問いかける。日本でも、新型コロナウイルスの流行で、老人ホームでの面会制限や介護うつなど、介護をめぐる問題に、一層関心が高まっている。アルベルディ監督は、「鑑賞後に、親や祖父母に連絡したいと思ってもらえたら」と話す。さらにアカデミー賞へのノミネートを受け、次のように思いを明かした。

 「このような並外れた注目すべき映画賞の候補に選ばれたことを光栄に思います。選んでいただいたアカデミーとドキュメンタリー部門に心から感謝しています。ラテンアメリカ女性の製作チームにとって、この種の夢は不可能に思っていましたが、今年は人生を新たな観点から見ることができました。この度のノミネーションは、世界が常に高齢者たちを大切に思っていることを示し、平均寿命を延ばすことだけでなく、生きたいという意欲を高めることが重要であることを私たちに思い出させてくれます。昨年は非常に多くの損失がありましたが、私たちは高齢者に改めて目を向け、彼らが『孤独のパンデミック』という、新型コロナウイルス流行前のパンデミックに直面していたことに改めて気づかされました。この映画が、高齢者とその家族たちの交流に役立ったことをとても誇りに思います」

 「83歳のやさしいスパイ」は、7月にシネスイッチ銀座ほか全国で順次公開。

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cat_12_issue_oa-eigacom oa-eigacom_0_vnd0soo6cvox_ゴジラVSコングVS「MAN WITH A MISSION」! 日本版主題歌「INTO THE DEEP」を担当 vnd0soo6cvox vnd0soo6cvox ゴジラVSコングVS「MAN WITH A MISSION」! 日本版主題歌「INTO THE DEEP」を担当 oa-eigacom 0

ゴジラVSコングVS「MAN WITH A MISSION」! 日本版主題歌「INTO THE DEEP」を担当

2021年4月9日 07:00 映画.com ニュース

 3月31日に公開された北米で、新型コロナウイルス感染拡大以降最高となるオープニング成績を記録した「ゴジラvsコング」の日本版主題歌が、ロックバンド「MAN WITH A MISSION」の新曲「INTO THE DEEP」に決定した。

 本作は、ハリウッド版「ゴジラ」シリーズと、「キングコング:髑髏島の巨神」(2017)がクロスオーバーする「モンスター・バース」シリーズ第4弾。前作「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」で“王”として覚醒した“破壊神”ゴジラと、人類がゴジラへの対抗措置として髑髏島(スカルアイランド)から呼び寄せた“守護神”コングの究極のバトルを描き出す。アレクサンダー・スカルスガルド、ミリー・ボビー・ブラウンが出演するほか、小栗旬がハリウッドデビューを果たしている。

 北米では、初日興行収入が960万ドル(約10億6000万円)、公開週末(4月2~4日)の興行収入が3220万ドル(約35億4000万円)を突破。公開後5日間の累計興行収入は4850万ドル(約54億2000万円)に達した。また公開された39の国と地域の全てで、公開週末興行収入ランキング第1位となり、大ヒットスタートを切った。

 「MAN WITH A MISSION」のメンバーで、「INTO THE DEEP」の作曲を手がけたJean-Ken Johnnyは、「ゴジラハ自分ノ中ノ絶対的ナアイコンデモアッタノデ私ノ中ノ少年ハ完全ニ踊リ狂ッタノデス」と、かねてゴジラのファンだったと喜びを明かす。同楽曲のアレンジは、「BOOM BOOM SATELLITES」の中野雅之が担当している。

 メガホンをとるアダム・ウィンガード監督は「子どもの頃から、ゴジラとコングが大画面でぶつかり合うことを夢見ていました。まるで、『MAN WITH A MISSION』がその夢と心を通わせて、この映画にぴったりの曲を書いてくれたかのようです。『MAN WITH A MISSION』のような画期的なバンドが生み出す刺激に満ちた曲が、『ゴジラvsコング』と一緒に流れることに私はとても感激しています」と感謝を伝えた。

 「ゴジラvsコング」は、5月14日公開。「MAN WITH A MISSION」のニューシングル「INTO THE DEEP」は、6月9日に発売される。Jean-Ken Johnny、プロデューサーのアレックス・ガルシアのコメントは、以下の通り。

【Jean-Ken Johnny】

 巨大ナ怪獣トイウモノハドウシテコウモ心ヲクスグルノダロウカ。圧倒的ナ存在感ト恐怖ト同時ニ神秘的ナ何カヲ感ジテシマウ。ゴジラトコングハマサニソノ象徴デアリ、本映画ノ日本版主題歌ヲ担当サセテイタダケルトイウ話ガ来タトキニハ本当ニ少年サナガラ心ガ躍リマシタ。狼ナノデ子供ノ頃トカソウイウノハナイノデスガ……、ソンナ事ハドウデモ良クテ、コトサラゴジラハ自分ノ中ノ絶対的ナアイコンデモアッタノデ私ノ中ノ少年ハ完全ニ踊リ狂ッタノデス。GOD(神ノ)ZILLA(怪獣)。言ウナレバ神獣トカ神竜トカ。ヤバイダロ。心踊ラナイ奴イナイダロ。取リ乱シマシタ。トニカクソノ畏怖ト神秘ヲ表現シタクテプリミティブデプライマルナ衝動ヲ掻キ立テルト同時ニ荘厳カツ攻撃的ナ楽曲ヲ生ミ出ス様ニ心ガケマシタ。僭越ナガラ映画ノ予告編デ我々ノ本楽曲ガ流レタモノヲ先ニ拝見サセテイタダイタ時ニ「ヤベェ、コレハエグイグライカッコイイゾ」ト自分デモ思ッテシマッタノハ内緒デス。映画館デ是非コノ2大怪獣ノ共演ヲ目ノ当タリニシ、我々ノ楽曲トトモニ興奮シテイタダキタイト思イマス。

【アレックス・ガルシア】

 「MAN WITH A MISSION」は「ゴジラvsコング」で衝突する映画界の2大アイコンのスケールの大きさと気高さを見事に捉えた曲を書いてくれました。伝説的な怪獣たちに捧げるにふさわしい曲を、このような尊敬を集めるバンドが作ってくれたことを私たちは大変光栄に思います。

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cat_12_issue_oa-eigacom oa-eigacom_0_pwkq17w51th7_「キネマの神様」主題歌は、RADWIMPS feat.菅田将暉「うたかた歌」に決定 pwkq17w51th7 pwkq17w51th7 「キネマの神様」主題歌は、RADWIMPS feat.菅田将暉「うたかた歌」に決定 oa-eigacom 0

「キネマの神様」主題歌は、RADWIMPS feat.菅田将暉「うたかた歌」に決定

2021年4月9日 07:00 映画.com ニュース

 松竹映画の100周年を記念し、人気作家・原田マハ氏の同名小説を山田洋次監督が映画化した「キネマの神様」で、撮影所で働く盟友同士を演じた菅田将暉と野田洋次郎が、RADWIMPS feat.菅田将暉として初タッグを組み、本作の主題歌「うたかた歌」を歌唱することがわかった。

 野田が作詞作曲を務め、ゲストボーカルとして菅田を迎えた本楽曲は、ふたりが演じる劇中のゴウとテラシンの役柄と重なり合うように歌詞に合わせて歌い分けされている。野田は「撮影中に歌の言葉の断片みたいなものをちょっとずつためていました。全部の撮影が終わった時に、感謝の気持ちを込めて「監督にこのデモをお渡しください」という感じで贈ったのが一番最初です」と、当初は主題歌と意識して制作した楽曲ではなかったと語り、「特に志村さんが亡くなったこともあり、それは一つ香りとして残したいと思いましたし、僕たちが通ってきた感情みたいなものを歌詞で残しておきたい」と映画へのリスペクトを込めた。

 野田からデモを受け取った本作プロデューサーは、「過去と現代、現実と虚構、そして天国を繋ぐこの特別な曲を、ゴウとテラシンを演じた菅田さんと野田さんに歌ってもらい、主題歌とすることで映画が完成すると確信した」と主題歌とした理由を明かす。

 今回、歌唱も担当することとなった菅田は、「いやびっくりしました。 謎でした」と驚きながらも「こんなありがたいことはないです。クランクアップした少し後に、野田さんから感謝の気持ちとして『こんなのできたから』ということでこの曲のデモを送ってもらって、それを聴いて『わぁ~!』と思っていたので、なんだか不思議な気持ちでした」と振り返った。

 レコーディングの1回目は難しくて表現しきれなかったという菅田に、野田がアドバイスのメールを送ったそうで、菅田は感謝を示しながら「2回レコーディングしたんです。それが良かったですし、今思えば、 山田組っぽいですよね(笑)。良い作品にするためにリテイクするって」と映画の役柄同様に熱い絆を結んだよう。最後に野田は、「『うたかた歌』がもうすぐ皆さんのところへきっと届くと思います。僕自身本当に大好きな曲ですし、『キネマの神様』があったから生まれた曲で、あの世界が音としてもこの世にずっと残っていって欲しいという願いがずっとあったので、本当に心から嬉しく思っています」と本作への強い愛を語っている。主題歌の音源は近日中に解禁となる。

 「キネマの神様」は、8月6日から全国公開。

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金曜ロードショーで実写版「アラジン」! 5月21日に本編ノーカットでテレビ初放送

2021年4月9日 07:00 映画.com ニュース

 ディズニー不朽の名作を実写化した「アラジン」が、5月21日に日本テレビ系「金曜ロードショー」でテレビ初放送されることが決定。本編は、ノーカット版となる。また、今回の放送を記念し、ジーニー(ウィル・スミス)の日本語吹き替えを担当した山寺宏一がコメントを寄せている。

 1992年に公開されたディズニー・アニメーション映画「アラジン(1992)」は、主題歌の「ホール・ニュー・ワールド」が、アカデミー賞歌曲賞を受賞するなど大きな話題となった。27年の時を経て“完全実写化”した本作は、日本での興行収入が、同年の実写映画第1位となる121億6000万円の大ヒットを記録。監督はガイ・リッチー、音楽はアニメーション版から引き続き、巨匠アラン・メンケンが手掛けている。

 貧しくも清らかな心を持ち、人生を変えたいと願っている青年アラジン(メナ・マスード)が巡り合ったのは、王宮の外の世界での自由を求める王女ジャスミン(ナオミ・スコット)と、“3つの願い”を叶えることができる“ランプの魔人”ジーニー。3人はこの運命の出会いによって、それぞれの“本当の願い”に気づき、それを叶えることはできるのだろうか。

 吹き替えを担当するのは、アラジン役に中村倫也、ジャスミン役にミュージカル俳優の木下晴香。山寺はアニメーション版と同様にジーニー役、北村一輝が主人公アラジンの敵となる邪悪な大臣ジャファー役に息吹を注いでいる。

 「アラジン」は、5月21日の午後9時~11時29分に日本テレビ系「金曜ロードショー」で放送(35分枠拡大)。山寺のコメントは、以下の通り。

【山寺宏一:ジーニー(ウィル・スミス)役】

 僕の声優としての願いを沢山叶えてくれた「アラジン」

 その実写版の地上波放送は日本中を元気にしてくれるとマジで信じています!

 まだ一度も観てない方はもちろん、字幕版しか観てない方も、大好きで何度も観ている方も、同じ時間に観て一緒に楽しみましょう!

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歴代ジブリヒロインが大集合! 「アーヤと魔女」マッシュアップ特別映像

2021年4月9日 05:00 映画.com ニュース

 スタジオジブリ初となる全編3DCG制作の長編アニメ「アーヤと魔女」のマッシュアップ特別映像が、このほどお披露目された。“新ヒロイン誕生!ジブリがいっぱい特別映像”と題されており、歴代ジブリヒロインと新ヒロイン・アーヤの映像が織り交ぜられている。

 物語のベースとなったのは、宮崎駿監督作「ハウルの動く城」の原作小説「魔法使いハウルと火の悪魔」でも知られる英国作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズの児童小説。カンヌ国際映画祭の「オフィシャル・セレクション2020」に選出され、北米をはじめ、ヨーロッパ、中南米、オーストラリアなどでも劇場公開が決定し、日本では、2020年12月30日にNHK総合テレビにて放送。当初より映像・音響を映画基準で制作されており、今回の劇場公開版には、一部新たなカットが追加されている。

 ストーリーは、自分が魔女の娘とは知らずに育った孤児の少女アーヤが、奇妙な家に引き取られ、意地悪な魔女ベラ・ヤーガの助手としてこき使われることになるというもの。主役のアーヤをオーディションで抜てきされた女優の平澤宏々路が演じ、寺島しのぶ、豊川悦司、濱田岳らが声優として参加している。

 映像は、「魔女の宅急便」のヒロイン・キキがほうきで街の上空を飛んでいる光景からスタート。「天空の城ラピュタ」「もののけ姫」「となりのトトロ」「コクリコ坂から」「千と千尋の神隠し」「崖の上のポニョ」「ハウルの動く城」「風の谷のナウシカ」といった、誰もが一度は目にしたことのある9つの名作から、ヒロインたちの冒険と成長、そして感動のワンシーンを繋ぎ合わせている。

 だが、映像の途中で雰囲気が一変。雷の轟音とともに映し出されたジブリの新ヒロイン・アーヤは、これまでのヒロインのイメージとはひと味違うようだ。目を見開いたり、鼻をつまんだり、大口をあけて笑ったりと、表情豊かなアーヤは、周りの人間を賢く操るしたたかな少女。どんなに嫌なことがあっても、怒られても、けしてへこたれない、今の時代に現れるべくして現れた“新ヒロイン”となっている。

 なお、本日4月9日に日本テレビ「金曜ロードショー」で放送される「ゲド戦記」内にて、マッシュアップ特別映像のアザーバーションも披露される。

 「アーヤと魔女」は、4月29日から全国公開。

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元祖バイプレイヤーズ、大杉漣さんを追い求めながら更なる高みへ

2021年4月8日 19:00 映画.com ニュース

 精神的支柱でもあったリーダー不在の穴は埋められない。だからこそシリーズの継続には懐疑的で、さまざまな葛藤もあった。それでも田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一はドラマのシーズン3「バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~」、そして映画「バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画を作ったら」で顔をそろえた。4人それぞれが大杉漣さん(享年66)への寂寥(せきりょう)感を抱えつつも、共通していたのは次世代へ継承するという思い。さらに松重からは、今後の展開について全員納得の妙案も飛び出した。(取材・文/鈴木元)

 大杉さんが急逝したのは18年2月、ドラマのシーズン2「バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~」の撮影終盤だった。ドラマは脚本を変更するなどして最終話まで放送されたが、残された4人にとってはシリーズの終えんを意味するものでもあった。それだけに映画化へのアプローチにも否定的な見解しか浮かばなかった。

 田口「元祖バイプレイヤーズとしてはなかなか立ち上がれない気持ちでいたら、企画が通りました、(配給が)東宝さんでと周りを固められてしまって、重い腰を上げざるを得なかった」

 松重「大杉さんを失って、4人で以前のようなことはできない。無理という答えしか出なかった。奇跡的にこういう展開になって、参加させていただくしかないという気持ちにならざるを得なかった」

 光石「さあ、もう1回という気持ちにはさすがになれなかったけれど、周りの皆さんが頑張ってくれてこういう形にしていただいたので、参加しない理由がなかった」

 遠藤に至っては、はっきりと拒否の姿勢を示したほどだ。

 「漣さんはいないし、絶対に無理だと思っていたのでイヤだって言ったの。それでは済まされない状況になったから1日だけだったらいいですと。どういう形で出たいか聞かれたので、ふと思いついてフィリピンに行っちゃっているのはどうですかと言ったら、それでいいということになった」

 1月にスタートしたドラマ、映画とも舞台は郊外にあるスタジオ・バイプレウッド。既に関係性のでき上がっている4人は事前に打ち合わせをすることもなく、自然に撮影へと溶け込んでいく。

 松重「4人でいるとそこで空気ができちゃうので、何もないままカメラを回してくれた方がそれっぽく画(え)には収まると思う。遠藤さんのスケジュールが取れないという噂は回ってきても、暇だったら来ればという感じ(全員爆笑)。それが楽しいし、本人役で役と本人の境目のあいまいさも含めたものがこの作品の面白味ですから」

 光石「皆がなんとなく自分のポジションに入って、サッカーに例えると誰かが(前線に)上がると誰かがディフェンスに回るようなことを自然にやっている気がすごくするんです」

 映画は4人に加え小沢仁志、近藤芳正、津田寛治、渡辺いっけいら“おじさんバイプレイヤー”たちが入り乱れる列車の銃撃シーンで幕を開ける。クエンティン・タランティーノ監督の「レザボア・ドッグス」のパロディで、これがベースとなる番組「小さいおじさん」へとつながっていく。

 遠藤「何をやっているのかさっぱり分からなかったし、どういうふうになるのかも全く分からなかった。指示されるままにやっていたけれど、そこで一生懸命やっているのが楽しいんですよ」

 光石「特にグリーンバックのところは全然分からなかった」

 松重「クランクインが、鉛筆を持たされるシーンだったから」

 田口「何が面白いの?と思いながらも、やっていくうちにどんどん楽しくなっちゃう」

 撮影所内の食堂が「さざなみ(漣)庵」、映画のカギを握る撮影所長が飼っている犬の名前も大杉さんの愛犬と同じ「風(ふう)」など、随所に大杉さんへのオマージュがちりばめられている。だが、田口は複雑な表情を浮かべる。

 「漣さんの不在に関しては、正直に言ってまだ消化しきれていない。4人で顔を合わせるといろいろと思っていたことが吹っ飛んですごく楽しい状態になるんですけれど、ふとした瞬間に漣さんがいたからやっていたということに気づいてしまうと心の中に寂しい風が吹く。だから僕は、客観的に見られる余裕はなかったですね」

 17年のドラマ第1作「バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~」では、撮影後は当たり前のように居酒屋に集まってミーティング。いいアイデアが出るとその場でプロデューサーや演出家に連絡して脚本を修正することもあったという。

 田口「おじさんたちの加齢臭がするような、たたずまいだけのドラマの方が面白いといったアイデアをたくさん出して、脚本もどんどんセリフを間引いてもらったりして、1、2ですごくいい戦いができたんです。だから3をやるとなった時に、僕にとっては続編ではないなと思った。新しいバイプレイヤーズという独立したものと考えて、そこでの我々の役割は次の人たちにバトンを渡すことなんだろうと納得してやりました」

 光石「バイプレイヤーズは漣さんありき、それがなくなったらもうあのバイプレイヤーズはできないという思いは皆にあったと思うんです。だから今回の映画はバトンを渡す映画だったかもしれないですね」

 映画は濱田岳が監督し、主役は風、柄本時生、役所広司が出演し菜々緒、芳根京子、高杉真宙がスタッフで参加する自主映画「月のない夜の銀河鉄道」の撮影がさまざまな騒動を巻き起こしていく。映画化は、大杉さんが強く望んでいたとされる。

 松重「昔から映画を支えてきたメンバーが一つの作品でリーダーシップを取れるようになり、それが永遠に続くものとして残す一つの方法として映画化というものがあったと思うんです。大杉さんが生きていたら次の展開を考えていたかもしれないし、本当に大杉さんに委ねているところがあった。今回の映画に関しては若い人たちがメインで出ているので、その人たちが映画を支えていけば大杉さんにとってもいい弔いになる。僕らだけになってしまうと、どうしても面影を追ってしまいます。精神だけは誰か次の世代に託したぞというところがあればそれでいいと思います」

 光石「4人で集まると、漣さんのことになってしまうんです。今回は昔、Vシネマで漣さんと一緒だった人も、全然知らない若い人もいっぱい出ていて、現場ではその気持ちを緩和していただいたんです」

 遠藤「漣さんがいたらどういう形になったのかなと思うし、スタートを切る時に4人で会って『今回はどうする?』って話してからやってみても面白かったかもしれないですね。後の祭りなんだけれど」
 光石「そう思うけれど、一番イヤがっていたじゃない」

 ドラマで登場する各局のドラマのメンバーも顔を出し、バイプレウッドの買収問題が持ち上がると天海祐希が率先して真相を探る。主役級も加わって、まさに役者たちの華やかな宴が繰り広げられる。本当に100人いるか、数えながら見るのも一興かもしれない。

 田口「コロナ禍だから100人集められたと思っているんです。ほかにはないお祭り映画になっているので、いやされていただけたら」

 光石「多分、このメンバーが集まって映画を撮ることは二度とないと思うので、ぜひ楽しんでいただきたい」

 遠藤「普通の人がやると成立しないだろうというシーンも、達者な人たちばかりなので生きてくる。そこを楽しんでもらえればいいんじゃないかな」

 ひとつの集大成ともいえる映画化。大杉さんが亡くなって3年、バイプレイヤーズはこの先、どこに向かうのだろうか。

 松重「大杉漣さんがつくり上げた、バイプレイヤーと言われている人たちが実名をさらしながらリアリティとウソの入り混じった日常を淡々と描くというフォーマットが残ればいいと思うんです。30代や40代、女性版のバイプレイヤーズがあってもいい。韓国版、フランス版、中国版などが作られても面白いですね。ただその時に、僕たちは元祖の特権として1シーンだけ出していただく。このコンテンツでいかに遊んでいただくかということは大杉さん発祥ですから、僕らが見届け人として出させていただきます」

 光石「いいですね。元祖だから、ちょっと偉そうにできるようにしてもらって」

 田口「来たら面倒は見るけれど、来るまでは自腹ってなったら? そこは“呑(の)ミーティング”だね」

 光石「嫌がらないでよね」

 遠藤「1シーンならいいよ」

 ここで再び全員が爆笑する。1人が発言すると、気兼ねなく合いの手を入れたりツッコんだり…。これぞ長年にわたりライバル、盟友として日本映画を支えてきた元祖だからこその空気感。4人は大杉さんの影を追い続けながらも、前に進んでいく。

 遠藤「漣さんがいなくなってシリーズが成立するのかなって思っていたけれど、終わってみたら漣さんが敷いてくれたレールをこの先もずっと進み続けることが可能なのかなと感じました」

 田口「それぞれが『またどこかの現場で』と言って別れるので、そういう出会い、チャンスはきっとあると思います。ただ、皆もう伸びしろがないんで。この年代で健康っておかしいし、ある程度不健康でないといい芝居はできないんだから」

 光石「名言だなあ。なんとなく分かります」

 自虐ですらポジティブに感じさせる、元祖バイプレイヤーズの矜持(きょうじ)が垣間見えた。

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今石洋之監督初の展覧会、EJアニメミュージアムで開催

2021年4月8日 16:00 映画.com ニュース

 「プロメア」「天元突破グレンラガン」で知られる今石洋之監督の展示会が、埼玉・EJアニメミュージアムで開催されることが決定した。


 「今石洋之の世界 『グレンラガン』『キルラキル』『プロメア』を作った男」と題し、アニメーターからキャリアをスタートした今石監督の四半世紀におよぶ仕事を振り返る。会期は5月29日~6月27日。

 今石監督が描きおろした展示会のキービジュアルも披露された。キービジュアルには、今石監督作品の「DEAD LEAVES」「天元突破グレンラガン」「パンティ&ストッキングwithガーターベルト」「キルラキル」「Sex and Violence with Machspeed」「宇宙パトロールルル子」「プロメア」のキャラクターと、今石監督が所属するTRIGGERのマスコットキャラクター「トリガーちゃん」が描かれている。

今石監督の全文コメントは以下のとおり。

【今石洋之】
 作品のスタートは、いつもメモ書きや落書きから始まります。自分の手を通して初めてそこに自分の感情が乗るからです。これは面白そうなのか、まだ足りないのか。手を動かして絵や文字にすることで、自分が、他人が、どう感じているか見えてきます。そして制作が始まれば、絵コンテや原画などもっといろいろなものを描くことになります。

 手を動かし続けていると頭の中でアドレナリンが出る瞬間があります。「アニメ作るの楽しい」と思う瞬間です。そんな調子で仕事を続けて25年余り。描いたものがこれだけ貯まりました。どれも自分の「アニメって楽しいな」という気持ちに火をつけてくれたものばかりです。来場された方と「アニメは楽しい」という思いを共有できたらとてもうれしいです。

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cat_12_issue_oa-eigacom oa-eigacom_0_pmdicbt5v2yi_富司純子「椿の庭」で演じた“絹子さん”は「私のベストワンじゃないかと思うほど」 pmdicbt5v2yi pmdicbt5v2yi 富司純子「椿の庭」で演じた“絹子さん”は「私のベストワンじゃないかと思うほど」 oa-eigacom 0

富司純子「椿の庭」で演じた“絹子さん”は「私のベストワンじゃないかと思うほど」

2021年4月8日 13:00 映画.com ニュース

 写真界の巨匠・上田義彦が初めて映画監督に挑戦した「椿の庭」が、4月9日から公開される。本作は、上田監督が自身の記憶、節々の出来事で感じ取った感情を書き留め続けた“言葉”を土台に脚本を練り上げ、構想から十数年の歳月をかけて完成へと至った意欲作だ。このほど、主演を務めた富司純子が、本作への思いを明かしてくれた。

 脚本、撮影も担当した上田監督は、写真家として24歳から活動をスタート。卓越した美学で撮影された作品は、国内外で高い評価を得ており、2014年には日本写真協会作家賞を受賞している。巨匠の映画監督デビュー作に主演するのは、富司とシム・ウンギョン。そのほか、鈴木京香、チャン・チェン、田辺誠一、清水紘治が脇を固めている。


 椿が咲き誇る一軒の家に住む絹子(富司)と絹子の娘の忘れ形見である渚(シム・ウンギョン)、そしてそこを訪れる人々の1年間――富司が主演として映画作品に参加するのは、06年に公開された「待合室」以来のこと。参加の経緯について「上田先生から台本にする前の段階のものをいただいて、それを読ませていただいた上で了承させていただきました。本当に素晴らしい映像がどんどん目に浮かんでくるような台本だったんです。これはもうぜひやらせていただきたいと思いました。この段階でそこまで思わせてくれたのは、初めての体験です」と説明する。

 富司「夫が亡くなって、長年住んでいた家を手放さなくてはいけなくなっていくというお話の中で、私自身はまだその家を一度も見ていないにも拘らず、庭であるとか木々であるとか、そういった四季折々の風景が美しい映像として感じられたんです。ですから撮影が始まってロケ地に着いたときも、すっとその家の世界観の中に入っていけました。また、実際に使用された古民家も素晴らしいと思いました。門を入ると石畳みの敷かれた正面の佇まいとか庭の風情など、すごく素敵で、また家の中に入っていくと、お台所もとてもモダンで、部屋も私の好きなものがいっぱい飾ってあったりして、すごく心地良いんです」


 撮影時に印象に残ったのは、上田監督の「家に対する想いの深さ」だった。

 富司「ふと見ると監督がお庭を掃除なさってたり、本当にこのおうちを愛しんでいらっしゃるんです。そこの芝生は踏まないでくださいとか、庭の石とかも。また家の中のじゅうたんや時計など、とにかく家の敷地の中に置かれたものはすべて監督の想いが込められているように私には思えてなりませんでした。また撮影中もとにかく監督はお優しくて、ワンカット終わるたびに『良かったですよ』とか誉めてくださるんです。それがとても励みになるというか、嬉しかったです」

 18年から1年をかけて撮影――つまり、富司は長期にわたり“一軒家”で仕事をすることになったのだ。

 富司「一軒家って現実的には主婦が大変なんです。庭の掃除や手入れくらいは自分でできても、木の手入れを植木屋さんに頼んだりといったメンテナンスなどを考えますと本当に大変です。歳とともにマンションの方が楽だなあ、なんて思っちゃう事も正直あります。ですから、ああいったおうちで1年間もお仕事させていただけたというのは、とても楽しいというか、幸せな時間でした」



 また、シム・ウンギョンとの共演について「とても素敵な時間」と言い表した富司。「一緒に撮影していてすごく自然だし、可愛い人です。日本語もお上手ですし、撮影の最初の頃は本当にお忙しくて他の仕事も入ってらしたようで。それでいて日本語を一生懸命お勉強してらっしゃるのを知って、頑張っていらっしゃるなと思いました」と振り返りつつ、「私が韓国の言葉を覚えるとなったら大変ですから。でも彼女はすごく努力していて、しかもひとりで日本に来て頑張ってらして、もちろん今も素晴らしいですけれども、もっともっと素晴らしい女優さんになっていかれると思います」と思いの丈を述べている。


 本作では、全編にわたり、自身の所有する着物を着用している。「着物の所作」に関しては台本通りだったようで「着物って手入れが大変で、今の時代はなかなか着物を着る人が少なくなっています。私は6歳から仕唄舞のお稽古で着慣れていたのが役に立ったと思っています」と告白。やがて“静かで厳かな現場”の様子を語り出した。

 富司「最近は撮影の形態も変わってきていますが、この作品は自然光を使い、昔ながらのフィルム撮影をしています。現場はとにかく少人数でした。きっと上田監督が気に入られた腕の良い録音さんや照明さんといった精鋭の方々をお揃えになったんだと思うんです。ですからそういう中でお仕事させていただけるありがたさというものも、今回はすごく感じました」


 やがて「絹子さんはもとより、女性たちを本当に素敵に撮ってくださって、女優冥利に尽きると思いました。本当に嬉しいです」と打ち明ける。絹子という役どころは「私のベストワンじゃないかと思うほどで、今後これ以上良い作品に出会えるのかなあとまで思ってしまいます」と語るほどだ。


 上田監督は「移ろいゆくものの美しさを残したかった」と語っている。この言葉を受けて、富司は最後に自らの考えを述べてくれた。

 富司「この映画は絹子さんだったり、陶子(鈴木)だったり、渚(シム・ウンギョン)だったり、そういう女性3人の想いを上田監督が椿を通して込められてるのではないかなという気もいたしております。本来の日本の良さをこの映画を通してわかっていただければ嬉しいなって思います」

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少女が悪名高きヴィランへと変貌していく エマ・ストーン主演「クルエラ」場面写真

2021年4月8日 12:00 映画.com ニュース

 名作ディズニーアニメーション「101匹わんちゃん」(1961)の悪役クルエラ・デ・ヴィルの誕生秘話を実写映画化した「クルエラ」の場面写真が披露された。「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーンがクルエラを演じ、スタイリッシュな装いで様々な表情を見せている。

 ファッション・デザイナーを夢見て、パンクムーブメント吹き荒れる1970年代のロンドンに降り立った少女エステラ(ストーン)。1日でも早くデザイナーになるため、身を削りながら切磋琢磨働き続ける。このままデザイナーへの道を歩んでいくと思われたが、伝説的なカリスマ・デザイナーのバロネスとの出会いにより、彼女の運命が大きく変わり、次第にエステラは狂気に満ち溢れた“クルエラ”の姿へと染まっていく。


 エステラの運命を大きく変えるバロネス役を「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」「美女と野獣」のエマ・トンプソンが演じ、「キングスマン」シリーズのマーク・ストロングらが共演。「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」「ラースと、その彼女」のクレイグ・ギレスピーがメガホンをとった。


 場面写真は、夢を追いかける少女・エステラが一変し、真っ赤なドレスや奇抜なパンクファッション、そして黒く荒れ果てた姿まで、悪へと染まる様子をとらえており、少女がクルエラへと変貌していく壮大なドラマに期待が高まる。

 「クルエラ」は、5月28日から映画館とDisney+プレミアアクセス(※追加支払いが必要)で同時公開。

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