雰囲気を察する…?
あいかわらず食べものに関係する雰囲気だけは見逃さないようです。
「ドルルルルルン」と表現しましたが、なんというか、体をひねるように飛び起きて突っ込んでくるというか。老犬のやることじゃないんじゃないかな・・・
いつもおふとんちらかして、「もーー」っていわれてるの
アハハ
よしこ 14才のパグ・めーと暮らしています。趣味は犬の漫画を描くこと。著書に「パグまんが めー語」(河出書房新社)、「めー先生ですよ」(幻冬舎)など。めーは食いしんぼうでよく寝る犬です。よその人が大好き。
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早速吉田くんが…。
幸せそうな吉田くんなのでした…!
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若い頃から花火や雷の音が苦手だったマロたん。最近、嫌いな音が増えました。シニアさんになると音に対して恐怖心が強くなる、と聞いたことがありますが、10歳のマロたんもそういうお年頃になったのかも。
嫌な予感…
マロたんが現在いちばん苦手なのがお散歩中に聞こえるカラスの鳴き声です。遠くから聞こえる程度でもこんな表情になってしまいます。若い頃は、カラスを追いかけて捕まえようとしていたのにな。
こわいこわい…
その後は、飼い主に抱っこをせがみます。この写真ではまだ尻尾が上がっていますが、抱っこしているうちにどんどん震えが強くなり、尻尾もだらりんとなります。
もう大丈夫
抱っこしながら「怖くないよ」と話しかけながら帰宅。すると、恐怖心はすっと消えるようです。外からカラスの鳴き声が聞こえてきても「なんか聞こえる」と、リラックスしています。
マロたんにしか聞こえない何か…?
でも、大きな音が鳴らなくても急に怯えだすこともあります。マロたんの場合は、夜に多い気がします。そんな時のマロたんは、抱っこをしてもあやしても落ち着きません。でも、最近良い方法を教えてもらいました。
気がつくと朝方
ビビリな柴犬を飼っている友人が「YouTubeで犬が落ち着くって検索して出てくるやつを聞かせるといいよ」と教えてくれました。犬のためのヒーリングミュージックの動画は大量にヒットするので、その中から気分で選んでいますが、マロたんはわりとどれでも効果ありです。(すべてのわんこに効果があるわけではなく、別の友人が飼っているビビリなダックスさんにはまったく効果なしでした)
眠れてよかったね
しばらくこの方法を試してみようと思います。もっと本格的にシニアさんになると、耳が遠くなって音に怯えている今が懐かしく思う日が来るんだろうな〜と考えると、今日も大事な思い出の一日!大事に生きる!と、気が引き締まって毎日ぼんやり生きてる自分に気合が入ります。
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犬を飼おうと思ったとき、「保護犬を家族に迎える」という選択肢もあります。
Instagramユーザーの@maron.nicola.loveさんは、2020年5月22日に2頭の保護犬を家族に迎えました。マロンちゃん(推定11才)とニコラちゃん(推定1才)です。
保護犬を迎え入れるにあたり、飼い主さんにはある思いがあったといいます。いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、2頭との出会いのエピソードなどについて、飼い主さんにお話を聞きました。
コロナ禍で在宅時間が増えたときに、飼い主さんにある思いが芽生えた
動物好きで、これまでさまざまな動物と暮らしてきたという飼い主さんご家族。コロナ禍で在宅時間が長くなったことを機に、「じっくり命と向き合い、共に成長できる機会を得たい」と考えるように。そして、家族で「保護犬を家に迎えよう」という話になったのだそうです。
家に迎えるコを探し始めるもなかなかご縁がなかったそうですが、インターネットの保護犬サイトを通して、個人で犬の保護活動をしている方と知り合うことに。その方から、ニコラちゃんを紹介してもらったのだそうです。
野犬の子として生まれたニコラちゃん
宮古島で野犬の子として生まれたニコラちゃん。捕獲されて保健所に収容されていたところを現地の保護団体が引き出し、いろいろな方の協力を経て、保護主さんのところまでやってきたようでした。
飼い主さん:
「ニコラの写真を見たときに、『このコだ!!』と強く惹かれたんです。でも、ニコラはお見合い時にお漏らしをしてしまう程のビビリさんだったので、すぐに譲渡してもらうことが難しい状況でした。まだ人にも慣れず、初めて見聞きする物や音に対して、あまりにも敏感でしたね」
怖がりなニコラちゃんでしたが、保護主さんが預かっているほかの犬で慕っているコがいたのだそう。それが、シニア犬のマロンちゃんでした。
水路の中で四肢が水に浸かった状態で発見されたマロンちゃん
マロンちゃんは昨年の2月に、栃木県で保護されたコでした。当時、水路の中で四肢が水に浸かっていた状態で発見されたのだそうです。そのとき、首輪とリードが装着されたままだったのだとか。
人と暮らしていた様子だったけれど、飼い主さんは現れず、保健所に収容されることに。そんなマロンちゃんを地域の保護団体の方が引き出し、保護主さんの家にやってきたのでした。
2頭一緒だったら、安心して暮らせるかもしれないと思った
飼い主さん:
「マロンは保護主さま宅では、ゆっくり休んでもらうために、子犬たちとは別の個室でのんびり過ごしていました。でも、ニコラが隙を見てマロンの部屋に入り込み、同じベッドで寝ていたそうです。その話を聞いて、この2頭を引き離したら、ニコラがパニックになるかもしれないと感じました」
マロンちゃんのことを「母親」だと思い、信頼しているニコラちゃん。2頭が一緒だったら、新しい環境でも安心して暮らせるのではないかと思った飼い主さんは、保護主さんに「マロンちゃんとニコラちゃん一緒の譲渡は可能かどうか」を尋ねてみたのだそう。
実際、子犬とシニア犬の生活がどうなるか不安があったものの、保護主さんに「あの2頭なら大丈夫です」と背中を押してもらい、勇気が持てたといいます。
こうして、2頭を幸せにしたいと思ったご家族は、2020年5月22日に家族に迎え、新たな生活をスタートさせたのでした。
2頭は本当の親子のような関係性
穏やかで優しく、人の言葉が理解できるのではないかと思うほど賢いというマロンちゃん。
ニコラちゃんをそばで見守ったり、手本となる行動を見せるマロンちゃんの姿は、一緒にニコラちゃんを育てていると思えるほどに頼もしいのだそう。まるで「師範のような存在」だと、飼い主さんはいいます。
ニコラちゃんは優しいマロンちゃんのことが大好きで、常にマロンちゃんを見て行動を共にしているようです。
一緒に暮らして感じる2頭の魅力について、飼い主さんはこのように話します。
飼い主さん:
「マロンはニコラの母親のような存在ですが、じつは甘えん坊で急にゴロンとお腹を見せてナデナデを要求したり、顔や手足を舐めて愛情表現をしてくれます。
ニコラは小柄で、我が家のアイドル的存在。家族以外にはほとんど撫でることもさせてくれませんが、一度心を開くと甘えん坊で、体をすり寄せたり手足を舐めたりしてくれますね」
2頭の嬉しい変化を実感する日々
2頭を家族に迎え、朝5時から活動して、夜は早めに就寝をするようになったご家族。毎日がハードスケジュールだそうですが、1日2回の散歩のおかげで健康的になり、食事もなんでもおいしく感じられるようになったそう。
2頭と家族になってもうすぐ1年が経過しますが、飼い主さんは一緒に暮らすなかで、2頭に嬉しい変化が見られたと振り返ります。
飼い主さん:
「今まではカーテン越しに外を監視するのはマロンの役目でしたが、最近はニコラも真似をして見るようになり、内から外の世界へ興味を広げられるようになりました。
マロンは水路にはまった状態で保護されたため、保護当初は自力で立つこともままならない状態でしたが、刺激があるニコラと生活することで若返り、今では1時間以上歩いたり走ることもできるようになりましたね」
車が大の苦手だったマロンちゃんは、毎週のようにドッグランへ出かけて慣れさせるようにしているそう。また、お風呂も苦手だったけれど、シャワーではなくお湯をためて浸かるようにしたところ、少しずつ慣れてきて激しく鳴きわめくことはなくなったそうです。
「シニアのワンちゃんでも、トラウマが少しずつ改善されていることを実感できて大きな喜びを感じている」とも、飼い主さんは話していました。
マロンちゃん、ニコラちゃんとの「これから」について、飼い主さんはこのように思いを話します。
飼い主さん:
「我が家にきてよかったと思ってもらえるように、これからも常に2頭を観察し声をかけて、安心安全に繋がる毎日を共に過ごしていきたいです。また、シニア犬のマロンの長寿を目指して、しっかり健康維持に努めたいと思います」
写真提供・取材協力/@maron.nicola.loveさん
取材・文/雨宮カイ
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犬を飼い始めたばかりの飼い主さんのなかには、愛犬が散歩で歩かないとお悩みのかたもいるようです。そこで今回は、子犬が散歩で歩かない理由や対処法について解説。成犬が歩かない理由もご紹介するので、参考にしてみてくださいね。
子犬が散歩で歩かないのはなぜ?
子犬が散歩で歩かないのは、外の世界を「怖い」と感じているからかもしれません。
これまでほとんどの時間を室内で過ごしてきた子犬にとって、外の世界は初めての情報だらけ。車の音やすれ違う自転車、知らない人や犬はもちろん、アスファルトやマンホールといった今まで経験したことのない地面の感触などを「怖い」と感じる犬も少なくありません。
子犬の場合はしばらく歩かなくても焦らずに、まずは外のさまざまな刺激に慣れさせることから始めましょう。
子犬を「外の刺激」に慣れさせる方法
子犬を外の刺激に慣れさせるためには、以下のような方法を取り入れてみましょう。
抱っこやカートで家の外に出る
まずは家の近所に出て、風や空気のニオイなど、外のさまざまな刺激を感じさせましょう。このとき、犬は抱っこやカートに乗せた状態でOK。「気持ちいいね」などとやさしく声をかけると、犬の恐怖心を和らげることができるでしょう。
地面に下ろしてみる
地面の感触を覚えさせるためにも、外に慣れたら地面に下ろしてみましょう。できれば、アスファルト、土、芝、マンホールなど、感触が違う地面に下ろしてみてください。最初は歩かなくても問題ありません。その場に立てたら、ほめておやつを与えましょう。
※夏場の地面は高温になっているので、犬が肉球をやけどするおそれがあります。犬を下ろすときは十分に注意してください。
車や人とすれ違ってみる
抱っこやカートに乗せた状態で、車やバイクの音を聞かせたり、自転車や人とすれ違ったりする練習をしてみましょう。もしも犬が吠えてしまったら、その対象を見せないように視野をさえぎります。すれ違いの練習は、知り合いに協力してもらうのもいい方法です。
このようにして、犬の外に対する恐怖心を少しずつ取り除けば、その後の散歩がスムーズになるはずです。なお、抱っこやカートで外出する際も、必ずリードはつけておきましょう。
子犬が散歩で歩かないときの注意点
子犬が散歩で歩かないときは、以下のポイントに注意してください。
無理にリードを引っ張らない
犬はリードを強く引っ張られることで嫌な思いをし、散歩に対して悪い印象をもってしまうおそれがあります。首に負担がかかってしまうこともあるので、犬が歩かないからといって、無理にリードを引っ張るのはやめてください。
犬が散歩で歩かないときは、自ら歩き出すまで待ちましょう。そして、犬がまた立ち止まったときも、自ら歩き出すのを待ちます。これを根気よく繰り返すことが大切です。
極度の緊張状態のときは帰宅する
犬にフードやおやつを与えて食べなければ、かなりの緊張状態といえます。散歩嫌いを助長しないためにも、犬が緊張している様子を見せたら家に帰りましょう。
成犬が歩かない理由は?
ちなみに、成犬が散歩で歩きたがらないときは、過去に散歩で嫌な経験をした・散歩ルートを自分が決めたがっている・外の世界が怖いなどの理由が考えられます。
この場合、散歩ルートを見直すと解決できることもあるので、試してみるといいでしょう。また、「歩くとおやつがもらえる」「散歩中にアイコンタクトしたらおやつがもらえる」など、犬にとって“いいこと”を増やし、散歩の印象をよくするのもおすすめ。
犬が散歩に慣れてきたら、徐々におやつの回数を減らしていくのがポイントです。
犬にとって散歩は大切! 上手に対処してあげよう
犬にとって散歩は運動不足解消やストレス発散など、とても大切な効果があります。愛犬が散歩で歩かないときは焦らず原因を探り、上手に対処してあげましょう。
参考/いぬのきもちWEB MAGAZINE『【獣医師監修】犬が散歩で歩かない理由は?対処法も知ろう!』
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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犬の「慢性腎臓病」という病気をご存じですか? 数カ月から数年にかけて徐々に腎臓の機能が壊れ、働きが低下していく、完治することが難しい病気です。
今回は、犬の飼い主さんにぜひ知ってほしい慢性腎臓病について、気をつけたい犬や早期発見のポイントについてご紹介します!
気づいたときには進行している⁉ 慢性腎臓病とは?
慢性腎臓病とは、「腎臓の機能低下が3カ月以上続いている状態」のことを言います。
腎臓の低下を起こす原因はさまざまで、糸球体腎炎や腎盂腎炎などの腎疾患、腎結石や膀胱結石などの泌尿器系の病気、ホルモン関係の病気など、多くの病気が慢性腎臓病の原因として知られています。
じつは腎臓は、機能が大幅に低下するまで症状が出てこない「沈黙の臓器」と呼ばれています。
気づいたときには腎臓の70%以上の機能が失われていることも珍しくないのです。
慢性腎臓病は完治することはありませんが、早期に治療を始めれば、余命が延びる可能性もあるため、いかに「早く気づけるか」が重要です。
慢性腎臓病に注意したい犬って?
慢性腎臓病はどの犬にも発症するおそれがある病気です。とくに日ごろから水をあまり飲まない犬や、腎結石や膀胱結石を繰り返している犬は腎機能が衰えやすくなるため注意が必要です。また、5才以上の犬は、高血圧や心疾患、泌尿器系の疾患など、腎臓に負担をかける病気にかかりやすくなりリスクが増! クッシング症候群などのホルモン関連の疾患を持つ犬も気をつけたほうが良いでしょう。
早期発見のカギとなる2つのポイントとは?
慢性腎臓病になるべく早く気づくためには、下記2つのポイントをおさえることが肝心! 異変に気づけるよう、しっかりと覚えておきましょう。
ポイント1)尿検査で気づく
慢性腎臓病の原因のうち、50~70%を占める糸球体腎炎は、腎臓にある血液をろ過する働きを持つ糸球体に炎症が起きる病気です。もし糸球体腎炎が原因で慢性腎臓病が起こっているなら、たんぱく尿が出るため、尿検査で初期に気づけることがあります。
ポイント2)症状で気づく
慢性腎臓病になると、尿を濃縮して水分を再吸収する機能が低下し、色の薄いオシッコがたくさん出ます。そのため、体の水分が不足してのどが渇き、水をたくさんのむ症状が出ることが。
ただし、こういった症状が出ている場合、すでに腎臓は70%以上の機能を失っていることも。症状が出たら、なるべく早めにかかりつけ医に相談しましょう。
いかがでしたか? 慢性腎臓病はとにかく早めに気づくことが大切です。定期的な健康診断は怠らず、しっかりと行うようにしましょう。
参考/いぬのきもち2021年4月号「犬の現代病ファイル Vol.23 慢性腎臓病」(監修:日本獣医生命科学大学獣医内科学研究室第二・講師、獣医師、獣医学博士 宮川優一先生)
イラスト/フジマツミキ
文/melanie
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愛犬にごはんを食べさせるときは、フードボウルを置ける食器台があると便利です。市販の食器台も売っていますが、なかには愛情を込めて犬用の食器台を手作りする飼い主さんも!
今回は、飼い主さんたちが100均の材料で作った素敵な犬用食器台を、Instagramの投稿からご紹介します。
セリアのワイヤー収納棚で手作り!
フレンチ・ブルドッグのふみちゃんと暮らす@fumito365さん。100均の収納グッズなどを使い、こんなにおしゃれな犬用食器台を手作りしました♪
フードボウルも動きにくい◎
この食器台は、セリアのワイヤー収納棚にタイルシールなどを組み合わせて作ったといいます。すっきりと見映えのよいデザインもさることながら、タイルシールのおかげでフードボウルが動きにくいという実用性も兼ね備えた、便利な食事台に仕上がったようです!
セリアの飾り棚を使って簡単にDIY!
@churan0914さんは、日本スピッツのきり丸くんのために食器台をDIYしました。木のぬくもりが感じられるナチュラルな見た目も素敵ですが、セリアの飾り棚を2つくっつけただけというお手軽さがスゴイですね……!
子犬サイズの食器台が完成!
お手軽ながら、フードボウルを横に2つ並べられる大きさです。このときはまだ子犬だったきり丸くんサイズの、ちょうどいい食器台ができました♪
工夫がスゴすぎ! 端材で作った食器台
こちらの食器台は、豆柴の柚子くんの飼い主さんである@hon_735さんの手作り。100均の材料で作り、台の上にはフードボウルがズレないように突起をつけたのだそう!
突起にフードボウルのくぼみをはめることで、ごはんを食べやすくなりますね。
愛犬・柚子くんもお気に入り♡
@hon_735さんによると、柚子くんは「初日から何のためらいもなく使ってくれた」ようですよ♡
ナチュラルなデザイン&ネームプレートがかわいい♡
トイ・プードルのルナちゃん&マリンちゃんと一緒に暮らす@deardog.luna.marineさんは、100均の材料を使って、おしゃれな食器台をDIYしました! かわいらしくナチュラルな見た目で、インテリアにも自然に溶け込みそうなデザインです♪
ごはんの時間が楽しくなりそう
ルナちゃん&マリンちゃんそれぞれのネームプレートもついているなど、オリジナリティにあふれていますね。こんなにかわいい食器台があれば、ごはんを食べるのが待ち遠しくなりそう~!
100均の材料で手作りした、飼い主さんの愛情がたっぷり詰まった犬用食器台をご紹介しました。どれもリーズナブルに手作りできるうえ、見た目もおしゃれで素敵でしたね。DIYする際は安全性などを考慮しつつ、みなさんもチャレンジしてみてはいかがでしょうか♪
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
参照/Instagram
文/松本マユ
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愛犬がなかなかなついてくれないというとき、もしかしたら飼い主さんの行動に原因があるかもしれません。「犬がなつかない」ときに考えられることについて、いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
犬がなついてくれない原因とは?
引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
——愛犬が「どうしてもなついてくれない」という飼い主さんがいるようです。どのような原因が考えられますか?
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「たとえば、下記のようなことが考えられるでしょう。
- 飼い主さんの声、動き、臭いが苦手である。
- 飼い主さんの言っていることがわからないし、こちらの気持ちもわかってもらえない。
- 飼い主さんと一緒にいても、楽しいことも嬉しいこともいつも起こらない。
- 飼い主さんはいつも厳しく、苦手なことをしなければならない。嫌なことばかりが起こる。
- 成犬になってから飼い主さんと出会ったため、近しい人、家族や仲間であるという認識がない。
- 過去に嫌なことをしてきた人に、飼い主さんが似ている。
このように、飼い主さんの言動に問題があったり、しつけやお世話などが苦手で飼い主さんに苦手意識を持ってしまっているなどの可能性もあるでしょう。また、保護犬を迎えた場合に、なつくまでに時間がかかるということも多いです」
——なついていない犬は、どのような素振りを見せるのでしょうか?
獣医師:
「なついていないと犬のほうから近寄ってこないですし、警戒して逃げてしまうので、飼い主さんからも近寄れないでしょう。
また、ごはんを与えても食べなかったり、顔を見ても目線が合わないことも。嬉しそう・楽しそうな顔をしないで、無表情で他人顔を見せると思います」
「なついていない」と思える犬の行動でも、実際はそうではないことも?
——飼い主さんから見て「なついていないな」と思うけれど、じつは犬としてはそうでもない、という場合もあるのでしょうか?
獣医師:
「あると思います。飼い主さんからするとなついていないと感じても、犬的にはなついていないわけではなくて、そういうスタンスの犬であるということです。
たとえば、愛犬のことを抱っこできなかったり、触れられなかったりすると『なついていない』と感じる方は多いですが、もともとそういった触れ合いを好まない犬もいます」
——どのようなタイプの犬が、一見なついていないように見えてしまうのでしょうか?
獣医師:
「意思が強く、クールな犬にそういった印象があります。また、触れ合いの経験がなくて、抱っこや触られることのよさを知らないコもいるでしょう。
なついていないように見えても、飼い主さんと一緒に生活できて、好きなことであれば楽しそう・嬉しそうにしているのであれば、なついているといえると思います。愛犬がどういったことが嫌いで、どういったことが好きかを探ることも必要ですし、抱っこなども根気強く練習をすることでできるようになると思います」
「犬になつかれる」ために意識したいことは?
—— 愛犬になついてもらうために意識したいことはなんですか?
獣医師:
「愛犬が好きなことや楽しいことは何かを見つけて、一緒に楽しむ時間を増やしてあげましょう。飼い主さんとの絆が深まるほど、苦手なことにもトライしやすくなります。
なんだかんだいっても、病院など苦手な場所では飼い主さんを頼りにしています。普段はつれない感じでも、いざとなれば頼れる大切な存在なのだと思います」
家族によってなつき具合が違うワケは?
——家族によって犬のなつき具合が違うというのは、理由があるのでしょうか?
獣医師:
「たとえば、ごはん係りの人にはなつきやすいです。一方で、お手入れをされるのが苦手なコは、お手入れ担当の人を避けがちです。家族間で愛犬のなつき方に違いがあれば、お世話の役割分担をしてみたり、分担を変えてみるといいと思います。
愛犬の様子を観察し、怖がっている・嫌がっていることを見つけて、やめてあげましょう。客観的に見ることができる他の人に、愛犬がどんなことに嫌がっているのかを教えてもらうのもよいと思います」
犬がなつかないのには、どういった理由があるのか、また一見そう見えてもなついている場合もあることが分かりました。悩んでいる飼い主さんは、上記の解説を参考に、原因を探ってみてくださいね。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/sorami
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庭仕事をするお父さんを、隣で見ていたルンルンちゃん。
すると……
「わたしも頑張らなきゃ!」
と言わんばかりに、一生懸命穴を掘り始めます。
ダイナミックで力強い穴掘り、さすがルンルンちゃん。
もしかしたら、お手伝いしてくれているつもりなのかもしれませんね♡
参照/YouTube(庭仕事をするお父さんの近くで頑張って仕事(穴掘り)したルンルンです Great Pyrenees グレートピレニーズ)
文/kagio
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犬は、もともと吠えやすい動物です。そのため、周囲の人に迷惑をかけず愛犬と快適に暮らすためには、飼い主さんがしっかり「しつけ」を行う必要があるでしょう。
犬種や性格によって「吠えやすさ」は大きく変わるものの、多くの犬は飼い主さんの日々の接し方によって「吠えにくい犬」に育てることができます。
今回は、「吠えにくい犬」にする方法をシチュエーション別にご紹介します!
チャイム音に犬が反応して、吠えてしまう
そもそも、なぜ吠えてしまう?
多くの場合は警戒心・不安な気持ちから吠えています。なかには「誰か来たよ!」と嬉々として飼い主さんに知らせているケースもありますが、全体で見ると少ないでしょう。
犬は、自分のテリトリー(縄張り)に入ってくる相手を嫌がります。吠えることで、相手を追い払おうとしているのです。もともと犬は「番犬」として重宝されてきたので、「侵入者」に対して吠えるのは、自然な行動だと考えてください。
吠える行動は経験を積めば積むほど習慣化されるので、「吠えない犬」に育てるには、まず吠える状況をつくらないように飼い主さん側でコントロールしてあげましょう。
対策1)チャイムを鳴らさないようにする
チャイム音が行動のきっかけになっているので、なるべくチャイムを鳴らさないように工夫をすると、吠える回数も減り、習慣化しづらくなります。
例えば宅配ボックスを利用したり、郵便物をコンビニで受け取ったりするといいでしょう。
もし現在のチャイム音を変えられるなら、思い切って別の音に変えてしまってもいいかもしれません。
対策2)録音したチャイム音を聞かせて、慣れさせていく
「チャイムが鳴る」→「犬は誰かが来ると思う」→「吠えて追い払おうとする」という行動の流れができているので、その流れを断ちましょう。
「チャイム音」=「フードがもらえる」と教えていくのです。
そのために、まずチャイム音を録音します。そして、録音したチャイム音を吠えないレベルの音量まで下げて再生し、同時に犬にフードまたはおやつを与えてます。
何日間かかけて音量を徐々に上げていき、実際にチャイムが鳴っても吠えないように慣らしていきます。警戒心が薄れて、吠えにくくなるでしょう。
犬は音の聞き分けができるので、できれば録音再生機器は音質の良いもの使うとより効果が期待できます。
また、チャイム音に吠えなくなっても、実際に来客の姿を見ると吠えてしまう場合もあるので、玄関で対応している間はハウスに入れるといいでしょう。
ハウスに入れていると吠える
そもそも、なぜ吠えてしまう?
飼い主さんに対して、自分の要求を主張している行動です。
今回のケースだと、「ハウス(クレートやサークル)から出して」「かまって欲しい!」という気持ちから吠えている可能性が高いです。
こういった吠えは、飼い主さんが「かわいそう……」と思い反応していると、「吠えればイイコトが起こる」と犬は学習していきます。
学習して吠えが習慣化した犬は、自分の要求を通そうと、いろいろな場面で吠えてしまうようになるでしょう。
対策)クレートを使い、要求は無視しよう
まずサークルを使っている場合は、クレートも活用することをオススメします。
サークルは自由度が高く、外が見えやすいので、犬にとって視覚的刺激が多いからです。
そのため、どうしても「吠えやすく」なってしまいます。
そしてクレートにはいつも布をかけておきましょう。飼い主さんの姿が見えなくなり、刺激が減るので、犬も落ち着きやすくなります。
それでも吠える場合は無視を貫いて! 「静かに!」などと声をかけずに徹底的に無視するのがポイントです。「吠えても、イイコトは起きない」と教えるのです。
今までハウスに入れても吠えることがなかったのに、急に吠えるようになったのなら、無視すればたいてい収まります。
ただし吠え続けるようなら、「クレート好きにさせる」基本的なクレートトレーニングが必要かもしれません。
「警戒吠え」「要求吠え」の対策に
いかがでしたか? 今回はよくある「警戒吠え」と「要求吠え」に対する対策をご紹介しました。これらを試しても吠えが直らない場合は、もしかすると飼い主さんが気づいていない所に原因があるかもしれないので、一度しつけのプロに相談することも検討してみてください。
※モデル犬には、吠える犬を演じてもらっています。
参考/「いぬのきもち」2021年3月号『犬の気持ちがわかれば 吠え・噛み問題は解決できる!」(監修:東京・世田谷のしつけスクール「Can! Do! Pet Dog School」代表 西川文二先生
撮影/尾﨑たまき
文/ichi