犬は言葉を話せないけれど、気持ちが表情や態度に表れていることがありますよね。愛犬の姿を見て、「このコ、わかりやすすぎ!」などと思わず笑ってしまうことも。
仕事(散歩)に行きたくないレベル1
こちらは、Twitterユーザー@ken_akita_dogさんの愛犬・秋田犬のケンくん(0才)。お散歩中のケンくんは、どうやら歩きたくない気分のようで、拒否犬モードに!
横を向いて、飼い主さんと目を合わせないようにしているのでしょうか? 拒否犬モードのケンくんですが、これはまだまだ「レベル1」だそうで…
仕事(散歩)に行きたくないレベル50
「レベル50」になると、頭を低くして踏ん張るような体勢に!(笑) ケンくんから「歩きたくない」という強い意志のようなものが伝わってきます。
仕事(散歩)に行きたくないレベル99
そしてこのあと「レベル99」になったケンくんは、伏せをして完全なる「拒否犬」になってしまったのでした。ケンくんは目をつむっているけど、寝ている…?(笑)
「今日は歩きたくない」という気持ちが表れすぎなケンくん。散歩拒否されて飼い主さんは大変かもしれないけれど、可愛いケンくんの姿を見ていると癒されてしまいますね♪
このケンくんの姿を見たTwitterユーザーからは、「わかりやすくて可愛いのでヨシ!(笑)」「拒否り方が可愛すぎる。手が特に可愛い♡ずっと見てられる」「レベル99は高すぎて勝てそうにありませんね~」と反響が寄せられたのでした。
動きたくないアピールが可愛いケンくんって、どんなコ? 飼い主さんにインタビューしてみた!
動きたくないアピールが可愛いケンくん。ちなみにあのあと、数秒待って背中をトントンして「行こう」って声をかけたら、すぐに立ち上がって歩いてくれたそうです。意外とすんなり言うことを聞いてくれたようでよかったですよね!
よく「拒否ケン」になる
飼い主さんにもう少しくわしくお話を聞いてみると、ケンくんはお散歩中によく拒否犬モードになってしまうのだとか。
飼い主さん:
「ケンを飼い始めてすぐに散歩で動きたくないアピールがありました。うちでは拒否犬にちなんで『拒否ケン』と呼んでます。あの投稿は、ケンが伏せて拒否するのは珍しかったので思わず写真を撮りました。ケンは散歩スタート直後はテンションが上がらないのか、よく拒否ケンをしていますね」
お散歩の帰り道は「快速ケンちゃん」
また、ケンくんはスロースターターすぎて、飼い主さんは「散歩を始めるまでが意外と大変」だといいます。家の中だと元気ではしゃぎっぷりがすごいそうで、ハーネスをつけるまでに逃げ回られて大変なのだとか。
でも、ケンくんはお散歩の帰り道はものすごく軽快に歩くそうで、飼い主さんは「『快速ケンちゃん』状態になっているので、見ていると笑ってしまいますね」とも話していました。
ケンくんと家族になり、毎日が幸せ
おっとりマイペースな性格だというケンくん。ちょっとニブくておバカさんなところや、ツンデレなところ、ちょっと釣り目で凛々しい顔など、ケンくんの魅力は数え切れないほどあるそう♪
飼い主さんご家族は、ケンくんを家族に迎えて初めての犬との生活を送っているそうですが、毎日とても幸せを感じているといいます。
飼い主さん:
「私たちの生活は、完全にケン中心になりました。前は大型犬を見つけるとこっそり後ろをついて眺めたりしていたのですが、それが今は家にいて、毎日好きなだけ遊べるというのは私たちにとって素晴らしく幸せな生活です。
また、私たちが住んでいる地域では秋田犬を飼っているのが珍しいんです。地域の人たちに秋田犬のケンと触れあってもらい、みなさんの笑顔を見られるのがとても嬉しいですね」
ケンくんの成長も日々実感
飼い主さんご家族は毎日ケンくんの成長も感じているそうで、ケンくんは現在1カ月に約3kg増のペースで成長中なのだとか! また、身体的な成長だけでなく、社交性も身についてきていると実感しているそうです。
飼い主さん:
「家に来たときはなかなかほかの犬と遊ぼうとしなかったのですが、徐々に慣れてきたのか自分より大きい犬に対しても積極的に遊びに行くようになりました」
飼い主さん:
「よくお散歩に行く公園は比較的大型犬が多く、ワンプロもさせてくれる人が多いので、ケンにとっても、とてもいい勉強の場になっています」
大きな体やしっかりした長い足、立派なしっぽやちょっととぼけたような顔など、ケンくんを通じて秋田犬の魅力も感じていると話す飼い主さんご家族。
秋田犬は大型犬で力が強く、最初にしつけをしておくことが肝心です。飼い主さんはほかの秋田犬の先輩飼い主さんからアドバイスをもらい、子犬のうちからしつけと向き合って、日々ケンくんの成長を見守っているそうです。
参照/Twitter(@ken_akita_dog)
取材・文/雨宮カイ
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いつかは必ずくる愛犬との別れの日。大切な愛犬との別れは辛いですが「ありがとう」の気持ちで見送りたいですよね。そのためにも、できるだけ後悔をしないように意識しておくことが大切です。具体的にどのようなことをしていけばいいのか、くわしく見ていきましょう。
愛犬との関係を見直そう
お別れしたあとの後悔を減らすためには、愛犬との関係を見直すことが大切です。
忙しい日々でも、毎日5分は愛犬だけに向き合う時間をつくるよう意識してみてください。愛犬との絆が深まるうえに、「もっとふれあえばよかった、優しくすればよかった」という後悔が減ります。
一方で、四六時中一緒にいすぎないようにすることも大切です。依存関係は愛犬のストレス要因になったり、飼い主さんのペットロスを深刻化してしまったりするおそれが。意識して、別々の時間を設けるようにしましょう。
また、ストレスサインなど愛犬の状態の変化に気がつけるように、犬についての知識を日々深めることもおすすめです。正しい知識がなかったために、愛犬に申し訳ないことをした、という気持ちを減らすことができます。
心の支えをつくっておこう
愛犬とお別れしたあとに、心の支えになってくれるものをつくっておきましょう。
愛犬との楽しい時間を写真や動画に撮っておくと、愛犬とお別れしたあとでも幸せだった日々をよみがえらせることができ、悲しい気持ちを整理するのに役立ちます。
旅行やキャンプなど愛犬と楽しめるイベントを企画して、いい思い出を増やしておくこともおすすめです。
また、愛犬の悩みが気軽に相談できる「犬友」をつくっておくのもよいでしょう。犬に関する情報交換ができるうえ、愛犬と別れたあとでも思い出話ができるなど、きっと支えになってくれるはずです。
悔いが残らないような愛犬の健康管理をしよう
愛犬と別れるときに陥りがちな、「あのとき気がついていたら」「あのときこうしていれば」という、愛犬の健康面に対する後悔。それを減らすためにも、愛犬の健康管理は積極的に行いましょう。
元気そうに見えても定期的な健康診断を怠らず、少しでも気になることや分からないことは、積極的に獣医師に質問してください。もし相談しにくいなら、相談しやすい獣医師を探し直すことも大切です。
また、愛犬が健康なうちから少しずつ「愛犬貯金」をしておくのもおすすめ。治療にまわせる費用が増えることで、治療の選択肢が増え、悔いが少なくなります。
愛犬との最期をよりよいものにするための行動は、今の愛犬との時間を大切し、充実させることにもつながります。重いペットロスにならないようにするためにも、今からできることを少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。
参考/「いぬのきもち」2020年2月号『いつかくる別れの日にちゃんと見送りたいから…… 愛犬との"さよなら"までにしたい11のこと』(監修:獣医師 動物病院専任カウンセラー 宮下ひろこ先生)
文/kagio
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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自分の犬がブルブルと震えている場面を見たことがありますか?寒い?興奮?緊張?痛み?もしかして病気かも?犬が病気で震える可能性を知っておくと、万が一の際に役立ちます。
①病気ではない震え
犬は不安や緊張、興奮、恐怖といった精神的な理由で、体を小刻みに震わせることがあります。苦手な人や犬、モノ、音などが理由で震えている場合は、その場からスーッと離れさせるか、飼い主さんが自然に寄り添ってあげるとよいでしょう。
また、足腰など体の筋肉の衰えてきたシニア犬は、立ち上がったり踏ん張った際に後ろ足が震える老齢性振戦がみられることがあります。この場合は、介助ハーネスを使ってケアしてあげるとよいでしょう。
軽度の寒さでは、犬の生理現象として体中の筋肉を細かく動かして(震えて)熱を発生させようとします。この場合、室温と体を温めることが対処となりますが、体が冷え切っている場合は、低体温症になっている可能性もあるので注意が必要です。
②病気の可能性がある震え
犬の震えは、病気が原因でも起こります。寒さ(低体温症)、脳腫瘍、てんかん、突発性頭部振戦、甲状腺機能の異常、痛み、中毒、低血糖、低カルシウム血症などの症状として震えがみられることもあります。
脳や神経系の病気では、発作が起こる、継続して震えがみられるというケースもあるので、犬が震えている様子をスマホなどで動画に記録しておくか、震えの部位や症状、日付、時間などをメモしておくと、診察の際に役立つでしょう。
また、犬が思わぬものを食べた中毒によって震えがみられることもあります。人間の薬、タバコ、コーヒ、殺虫剤、除草剤、チョコレートなど、犬にとって有害なものは絶対に犬の口に入れないように注意してください。
③震えの異変は放置せず獣医師の診察を受けること
震えがどんどんひどくなっている、全身が強くガタガタと震えている、事故や怪我をした後に震えている、震えとともに意識がもうろうとしている、誤飲の後に震えが始まったなど、愛犬の異変に「まぁもう少し様子をみるか」という判断が、命を脅かすこともあります。
犬が軽度の寒さや精神的な理由以外で震えているときは、体に何らかの異変が起こっている可能性があります。このような場面では、できるだけ早く動物病院に連絡を入れて、すぐに獣医師に診察してもらうことが大切です。
監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿いただいたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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柴犬のこてつくんは、何を言っても結構理解しているようなのです。
ママさんとの遊びのときや会話のとき、ゴハンのときも、しっかり話がかみ合っているような……そんなふうに見えます。
やはり、こてつくんは賢いですね♡
参照/YouTube(人の話を大体理解してそうな柴犬こてつ君♡【朝こてつ】)
文/堀内み
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しつけでよく聞くウワサ、実はウソかも!?
犬のしつけにまつわるウワサは色々ありますが、例えば昔は正しいとされていたことが、後から科学的に否定されてしまったものなど、なかには本当かどうかわからないものも……。誤ったウワサを信じたままでいると、愛犬との関係にヒビが入ってしまうかもしれません! 今回は、しつけでよく聞くウワサが本当かどうか、プロにジャッジしていただきました。
<判定してくれたプロは……>
荒井隆嘉先生
東京都台東区にある犬のしつけ教室DOGLY代表。日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター。愛犬はDOGLYの看板犬しじみちゃん(メス・7才/3.2kg/チワワ/甘え上手)。
ウソつきには犬は従わない?
「このおいしいおやつ、あげちゃおうかな……な~んてね! やっぱりあげない!」など、愛犬がかわいいあまりに、ついイタズラしてしまう飼い主さんも多いことでしょう。しかし、こういったイタズラを繰り返しているうちに、愛犬がなんとなく疑い深くなったり、指示を聞いてくれないなんてことも……。そこでよく聞く噂が「犬はウソつきには従わない」というものですが……。
<プロのジャッジ>ホント!
これはホントです!
イタズラの内容にもよりますが、しつけは愛犬との信頼関係のうえに成り立っているものですから、ウソをつくと信頼度が低下して、しつけに影響が出ることも考えられるのだそうです。愛犬がいくらかわいいからと言って、あまりからかいすぎるのはよくないかもしれませんね。
多頭飼いをするとしつけがラクになる?
続いては、多頭飼いの飼い主さんでよく聞くウワサです。後から犬を迎えると、飼い主さんがしつけを頑張らなくても、先輩犬が後輩犬を代わりにしつけてくれることがあるというものですが……。本当のところはどうなのでしょうか?
<プロのジャッジ>慎重に!
「後輩犬が先輩犬のマネをすることはあるかもしれませんが、犬が犬をしつけることはないと思います。また、相性が悪い犬同士だと、お互いの存在がストレスになることもありますので、多頭飼いの決断は慎重に!」とのことでした。
しつけがラクになるかも♪と期待しすぎるのは、避けたほうが無難ですね。
噛まれたらハウスに入れればいい?
あま噛みされたときは、罰としてハウスに入れるといいという噂もよく聞こえてきます。罰としてハウスに入れれば、物理的に噛めない状況になるうえに、愛犬もなんとなく反省してくれそうなものですが……。
<プロのジャッジ>ウソ!
これはウソです!
というより、ハウスを「おしおき場所」として使うのは、愛犬がハウスを嫌がるようになってしまうのでNGです。
もしかしたらストレスがたまっているかもしれないので、ハウスに閉じ込めるよりも、噛んでいいおもちゃを与えてみてもよいでしょう。
手を噛まれたら、グーの手を口に突っ込むといい?
続いても、噛みにまつわるウワサです。手をあま噛みされたときは、手をグーのカタチにして、犬の口の奥まで突っ込むといいというものです。犬の口の中にこぶしを突っ込むなんて、だいぶ勇気がいるように思いますが……。
<プロのジャッジ>ウソ!
これはウソです。
こぶしを口の中に突っ込まれることが、すごく嫌だと感じた場合はあま噛みしにくくなることはあるようですが、愛犬の口の中を傷つける、手に歯が刺さるなど、犬にとっても人にとっても危険なのでやめましょう。
それに、人の手を怖がる犬にさせてしまうのも避けたいですね。
犬はゴハンをくれる人に一番なつく?
犬は食べることが大好きなので、ゴハンをくれる人に一番なつくというウワサはよく聞くものですが、これは本当なのでしょうか?家族のなかでもしゴハンを与える人と、散歩をする人などでお世話を分担しているとしたら、ゴハンを与える人だけなつかれるのって、なんだか不公平な気がしますが……。
グレーゾーン
これは断定が難しい質問なのでグレーゾーンです。
「何よりも散歩が好き!」というタイプの犬もいますし、なでられるのが一番好き!というタイプの犬もいるでしょうから、ゴハンを与えることだけが関係性のすべてを左右するとはいえないですよね。
ただ、接する時間が多い人のほうが、より親しまれやすいと思います。そして、お世話の分担をすることはとってもすばらしいことです!
フェイクにまどわされず、愛犬と良好な関係を築こう
いかがでしたか? 真偽のわからないウワサは多々ありますが、どのウワサも誰かが試行錯誤した結果のひとつかもしれません。愛犬にぴったりな情報をみきわめて、有効活用できるとよいですね。
参考/『いぬのきもち』2019年4月号「気になるあの"しつけのうわさ"ウソ?ホント?を判定!」(監修:DOGLY代表 荒井隆嘉先生)
イラスト/Yu Tokumaru
文/影山エマ
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一説によると、犬の年をとるスピードは人の4倍ともいわれており、愛犬の老化は飼い主さんが思っているよりも早くおとずれることも。愛犬の老化のサインにいち早く気づき、お世話を工夫してあげることは、健康寿命を延ばすうえでとても大切なことです。今回は犬の「シニアの入り口」に見られやすい老化のサインをご紹介します!
そもそも、犬の「シニアの入り口」って何才から?
老化のサインが徐々に出始める「シニアの入り口」といわれる年齢は、犬種などによっても変わりますが、小・中型犬なら6才以上10才未満、大型犬なら5才以上8才未満のころ。この「シニアの入り口」に出る老化のサインは、飼い主さんはなかなか気づきにくいものも多いです。この年齢に差し掛かったら、注意深くチェックして愛犬の変化を知り、さりげなく体をいたわってあげましょう。
「シニアの入り口」に見られやすい老化のサインって?
「シニアの入り口」の時期にとくに出やすい老化のサインをご紹介します。飼い主さんができるお世話&ケア法もあわせてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目
目は犬の部位のなかでも老化のサインが出やすいところ。目の真ん中がなんとなく白い、または青っぽく見えるのは、加齢により水晶体の中心にある核が硬くなる核硬化症と呼ばれる現象で、「シニアの入り口」の時期に見られやすいです。核硬化症で視力は失われることはありませんが、シニア期に多い病気である白内障との区別が難しいため、放置しておくのはNG。定期的な検診はもちろん、目の色の変化に気づいたら、かかりつけ医に早めに相談しましょう。
口
オーラルケアを怠っていると、「シニアの入り口」のころから歯周病菌が増え始めます。それに伴い、気になり始める口臭も老化のサイン。また、色素沈着も見られ、写真のように歯が全体的に黄ばんでくることも。若いころから毎日歯みがきをするのが理想ですが、シニアに入ってからでも十分に間に合います! 美しく健康的な歯をキープするため、歯みがきに少しずつ慣れさせて、オーラルケアを習慣にしましょう。
散歩
散歩中はいつもと変わらずに歩きますが、体力が少しずつ落ち始めているため疲れがたまりやすくなります。散歩から戻るとすぐに横になったり、自分の寝床に直行したりして休もうとするのが老化のサイン。でも、「年だから仕方ない」と散歩量を減らしてしまうと、筋肉が落ちてより老化が進んでしまうことも。散歩では坂を歩かせたり、ちょっとした段差など上らせたりして筋肉を刺激して! 時にはドッグランでしっかり走らせることも大切です。
いかがでしたか? 愛犬の些細な老化のサインに気づけるのは、毎日いっしょに暮している飼い主さんだけです。ぜひこの記事を参考に、老化のサインに気づいてあげ、正しいお世話やケアで健康長寿を目指してくださいね!
参考/いぬのきもち2019年6月号「いつか始まる老化に備えて知っておきたい 犬のエイジングサイン」(監修:犬のトータルケアサービス「WANCOTT」マネージャー 北島愛さん)
撮影/佐藤正之
写真協力/WANCOTT
文/melanie
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寒いと体調を崩しがちな人も多いかと思いますが、それは犬も同じようで、とくに持病がある犬やシニア期の犬は寒さに気をつけないと、体調を悪化させてしまう恐れもあるそうです。
この記事では、寒い時期に見られる犬の不調について、いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
寒い時期に犬に見られる不調
ーー寒くなってきたことが原因で見られる犬の不調には、どのようなものがありますか?
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「寒くなってくると、犬は体を動かすことが減ります。そうすると新陳代謝も下がるため飲水量が減り、犬によっては食欲の低下も見られます。水を飲まなかったり食欲が落ちるということは、犬にとっていいことは1つもありません」
腎臓病や心臓病の持病がある犬は寒さに要注意
ーー飲水量や食欲の低下によって、犬にはどのような症状が見られますか?
獣医師:
「体は水分不足になって脱水を起こし、便秘、膀胱炎、さらにはもともと腎臓病や心臓病を持っているコたちは、血液循環不全に陥り命にかかわることも起きてくる可能性があります。
とくに便秘や膀胱炎は冬に増えてきますが、持病があるコたちが体調を崩しがちなのも冬の特徴といえるでしょう」
ーー実際に先生が診たことのある犬で、寒い時期に体調を崩した事例はありますか?
獣医師:
「もともと心臓病を患っていて、毎日心臓の薬をきちんと飲んでいたコが、寒くなってきて体調を崩しました。『きちんと薬も飲んでいるのに、なぜ…』と飼い主さんは思われていました。
急な温度変化は血管が収縮し血圧が上昇するので、心臓に大きな負担がかかります。心臓が悪いコはとくに寒さに要注意です」
寒い時期に心がけたい犬の体調管理
ーー寒い時期の愛犬の体調管理について、飼い主さんが気をつけたいことを教えてください。
獣医師:
「寒さ対策で暖房をつけると思いますが、同時に加湿してあげると呼吸器にはいいので、加湿器を利用してみてください。
散歩に行くときにも注意が必要です。散歩に行くときはすぐに外に出ずに、廊下などで寒さに慣れてから出るようにしましょう。寒さ対策として洋服を着せたり、散歩に行く時間帯を選ぶなどの工夫も必要ですね」
ーー寒いから散歩はしなくていいや…と思う飼い主さんもいるかもしれませんが、行かなくもいいでしょうか?
獣医師:
「無理は禁物ですが、寒くても少し外に出たり刺激を与えてあげることも犬には必要です。できるだけ寒さ対策をして、行くようにしましょう」
とくにシニア期の犬は寒さに注意
ーー愛犬の年齢を考えて配慮したほうがいいことはありますか?
獣医師:
「そうですね。年齢でいうと、とくにシニア期の犬は脱水、食欲低下、免疫力の低下、寒さ、乾燥には注意が必要です。脱水、食欲低下の対策としては、フードを温めてみたり、缶詰やスープなどで水分を取るような工夫を心がけましょう」
愛犬になにか異変が見られないか、飼い主さんは日頃から体調をよく見てあげるようにしましょう。もし気になる症状が見られたら、早めに動物病院を受診してくださいね。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
取材・文/sorami
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みなさんこんにちはさるわたりです。
我が家は夫と私、柴犬のタロさん、娘と暮らしています。
おしゃれベットを買ったけど、なんか違う⁉
タロさんに新しくベットを買いました。
いつもタロさんに買うベットは、平たいシンプルなベットなのですが、今回はちょっと部屋に置いてあってもおしゃれなベットが欲しいなぁ~と思い、丸いバスケット型のベットを買ってみました。
新しい形のベットに、はじめは警戒するタロさんでしたが、しばらくすると中に入ってくれました。
思った通り、おしゃれな良い感じのベットです。
すっぽりいい感じ♪
しかし、サイズが少し小さかったのか、タロさんが寝ると形が崩れてしまいます。
すると、どこかで見たようなビジュアルに…
これ、お稲荷さんだ。
お稲荷さんに見える…
お稲荷さん
おしゃれなベットがお稲荷さんに見えてしまいます。
なんとか元の形に戻そうとしていると、娘もタロさんのベットが気になって近づいてきました。
すると、タロさんがベットの上に乗り、ベットを噛みだします。「コレは僕のベット!」とアピールしているようです。
娘にベットを取られたくないタロさん
ベットを噛んで自分の物アピール!
そんなに、おしゃれベットを気に入ってくれたのね…と思いながらタロさんを見ていると、だんだんタロさんが大きなお稲荷さんを食べているように見えてきました。
お稲荷さんに食らいついてるみたい…
もうこうなっては、このベットはお稲荷さんにしか見えません。
結局我が家では、このベットは「おしゃれベット」ではなく、「タロさんのお稲荷さんベット」で定着したのでした。
これはこれで可愛いね♪
私たち家族をよろしくね!
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お父さんとお母さんから大好きなおやつをもらった、ルンルンちゃんとアランくん。
これからお散歩の準備をします♪
「ルンルン、アラン、お散歩行くよ~」の声に、2匹仲良く並んで歩いてやってきました(*´ω`*)
さあ、今日も元気にお父さんに連れられてお散歩へ行きましょう♪
参照/YouTube(散歩に呼ばれたので仲良く歩いてきたルンルンとアランです Great Pyrenees グレートピレニーズ)
文/堀内み
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何気なく選んでいるように思える愛犬の「寝る場所」。しかしそこには、野生時代の名残から、愛犬の心理が反映されています。飼い主さんと同じベッドで寝る犬の場合は、その位置から飼い主さんをどう思っているのかわかることも。くわしく見ていきましょう。
同じベッドのどこで寝るかで、愛犬の気持ちがわかる
愛犬が枕元で寝る場合、実は愛犬は飼い主さんのことを子どもだと思っている可能性があります。
飼い主さんに何かあったときに、自分が面倒を見てあげなければと思っており、そのために顔の近くで寝ているのだとか。
足元で寝る犬は……?
一方足元は、飼い主さんと対等な関係に近い愛犬の場合、選ぶことが多い寝場所です。しかし、枕元で寝ているケースと同じように、何かあれば動けるようにと思っているため、背中や足先などを飼い主さんにくっつけて寝ていることが多いようです。
ベッドの下や、飼い主さんと入れ替わりで寝ている場合は?
ベッドの下など、飼い主さんに限りなく近い場所で寝ている犬は、飼い主さんに従順な犬でしょう。また、ベッドに上がらないようにトレーニングされている場合も、このような位置で寝ることが多いようです。
飼い主さんに好きな気持ちをわかってほしい距離ともいえるでしょう。
飼い主さんが起きた後に入れ替わりで寝る犬
一緒に寝ることはないけれど、飼い主さんが起きた後入れ替わりで布団にもぐりこむ犬もいます。こういった行動は、独立心が強めの犬がしやすいといわれています。
飼い主さんのニオイやぬくもりが残った布団を、ひとり占めにして寝たいのかもしれません。
飼い主さんと寝る愛犬たち
ここからは、いぬのきもちアプリに投稿された、飼い主さんと同じベッドで寝る犬たちの姿を見ていきましょう。
まずこちらは、柴犬のこむぎちゃん。安心しきった寝顔で飼い主さんの脇によりそっていますね。投稿主さんによると、はじめて一緒に寝た記念すべき瞬間なんだとか。
一緒にお布団に入ってお休み♪
こちらのぶん太ちゃんは、投稿主さんのベッドで一緒にお布団に入ったようですね。布団の位置からして、真横にぶん太ちゃんが寝転がっているのでしょうか。
投稿主さんによると寝る直前のようで、リラックスしてうとうととしている様子がうかがえます。
犬の性格はさまざまなため、中には距離感があると寂しいと感じてしまう飼い主さんもいるでしょう。しかしいずれの位置でも、人のベッドで寝る犬はその人のことを大切に思っているようです。犬のペースにあわせて、これからも良い関係を続けてくださいね。
参考/「いぬのきもち」2020年3月号『愛犬の心理を読み解こう! “寝る場所”でわかる犬のキモチ』(監修:哺乳類学者 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
文/kagio
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。