犬猫あるある川柳よりおもしろ川柳ご紹介
いぬ・ねこのきもちでは、毎日かわいい犬や猫と素敵な時間を過ごしている飼い主さんや、とにかく犬や猫が好き!な方が 「あるある~」と思わずうなずきたくなる「犬猫あるある川柳」を募集し、たくさんのご応募をいただきました。(2020年10月15日~11月27日)
今回は惜しくも入賞を逃しましたが、編集室イチオシのなんとも楽しい川柳をお届けします。
「うちも!」「あるある~」とうなずかれる方も多いかも!?
では行ってみましょう!犬あるある川柳5連発!
「ボールより フリスビーより 棒が好き」
コーギーのこうたくんの表情、瞳の輝きがなんともたまりません!!
「愛犬と遊ぼうと公園へ。ボールやフリスビーを投げても、持って戻ってくるのは木の棒。我が家にはこうたのお気に入りの棒ばかりが増えていきます。」(投稿者 ひとみさん)
と、写真と共にコメントを寄せてくださいました。
こうたくんの真剣ともいえる、生き生きとした表情を写真におさめた飼い主さんもあっぱれです!
続いては、2020年を表すような一句。
「withコロナ 時代先取り 柴距離で」
「柴距離」…柴を飼っている人ならわかる人も多いあるある。柴が、相手と一定の距離を保ちたがる傾向がある様子などがSNSなどで多く投稿されています。
2020年は生活様式が大きく変わった年でしたが、柴犬とwithコロナ時代を合わせて詠んだ句が光りました。
「柴犬が距離をとってポツンポツンと写っている写真は、以前は不自然に感じましたが、今ではとても自然な感じがしますね。」(投稿者 チロパンダさん)
今回の一句は写真と一緒に投稿いただきましたが、川柳ともぴったりながらも、可愛い3頭の柴さんたちの表情にもほっこりしてしまいました。
続いての川柳。
愛犬との関わりで、「思っていたのと違う…」はたまた「やはりそうですか…」と思うことはないでしょうか。
そんな愛犬と飼い主さんの気持ちがただよう一句です。
「ドッグラン デビューで固まる 内弁慶」
初めてのことって、人も犬もとまどうこと、ありますよね。
そんなことを思わせてくれた一句。
「初めてのドッグランで全くラン出来なかった我が愛犬に捧げます。」(投稿者 和花ママさん)
写真と一緒に投稿してくださいましたが、なんともいえない、柴犬の和花ちゃんの様子と川柳がマッチしています!飼い主さんいわく、和花ちゃんは「内弁慶」の性格とのこと。
飼い主さんは、ついつい笑いながらも優しく見守っていたのではないでしょうか。
続いては、「散歩」にまつわる、あるある川柳から二句。
お散歩の川柳は数多く投稿されましたが、どれも飼い主さんと愛犬の楽しくも面白い(?)日常がうかがえるものでした!
「散歩まだ? 尾行・張り込み わんこ刑事(デカ)」
愛犬の視線が痛いデス!
「散歩の前に他の仕事をしていると、物陰から視線が…。動くとついてくる。刑事ドラマのような緊張感で、飼い主を散歩へと追いつめるのです。」(投稿者 まろんさん/すばるくん11才)
愛犬にどんどん追い詰められていく飼い主さん…まさにドラマさながらの緊張感が伝わる一句です!!
ワンコデカのドラマがあったら見てみたいな~、でも可愛いワンコデカにちょっと追い詰められたいかも…と思わせてくれた川柳でした。
「散歩中 この子がウチの 外交官」
散歩中に会う方で飼い主さん同士はよく知り合っていなくても、犬同士の名前や様子はよく知っているってことありませんか?
「愛犬との散歩は見ず知らずの方も話しかけてくれて、思わぬご縁が出来たりします。」(投稿者 凛香さん/リアンちゃん8才)
愛犬がつないでくれるステキなご縁、「あるある~」とうなずく飼い主さんも多いのではないでしょうか。
いかがでしたか?
犬あるある川柳5選をご紹介しました!
全てご紹介できないのが残念ですが、愛犬への思い、愛犬からのキモチをしっかり受け取る飼い主さんの川柳が光りました!
文/いぬのきもちweb編集室
※写真は、投稿者の方が川柳と一緒に投稿してくださったものと、編集室で川柳に合わせたものを掲載しています。
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シニア犬の暮らしやすさを考えたとき「バリアフリー」を心がける飼い主さんもいるようです。いぬのきもち獣医師相談室の先生に、「犬のバリアフリー」について話を聞きました。
バリアフリーは犬の居心地の良い環境作りの参考になる
――犬にとって「バリアフリー」は必要なものでしょうか。
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「様々な見解があると思いますが、バリアフリーは、段差をなくすといった住環境整備の他にも、行動や気持ちの上での障壁(バリア)になるものを取り除くという概念のひとつでもあります。
バリアフリーという考え方は、愛犬にとって居心地の良い環境づくりの参考になるといえるでしょう。」
シニア犬のためのバリアフリーは何をすればよい?
――シニア犬では特に気を付けることはあるのでしょうか。
獣医師:
「シニア犬になると、若い頃に比べて筋力低下や関節のぎこちなさから踏ん張る力が弱くなるなど徐々に変化がみられ、視力や聴力の衰え、体調の変化から、不安になったり人を恋しがることもあります。
まずは、フローリングなど床で滑っていないか、食事や水を飲む際の食器の高さが体に合っているかなどの確認をしましょう。
愛犬の状況に合った生活環境を整えてあげることも、バリアフリーにつながります。」
愛犬のためのバリアフリーはいつから考えるべき?
――愛犬のためのバリアフリーを考え始める目安というのはあるのでしょうか。
獣医師:
「老化による運動能力や感覚機能の衰え方には個体差がありますが、シニア期を迎えてから生活環境を大きく変えると、犬は突然の変化を受け入れにくくなります。
年齢にかかわらず、立つ、座る、歩くなどの基本動作で不自由がみられるようになったら、愛犬が快適に過ごせるように、どんなことで困っているのかを考えて環境を整えながら生活をサポートしてあげましょう。」
認知症や徘徊への対策は?
――シニア犬で認知症がある場合などは、どのような対策が必要でしょうか。
獣医師:
「壁沿いにグルグル歩き回る行動が増えた場合は、広いサークルや部屋の角にバスマットなどの柔らかい素材で曲面の壁を設置することで、犬が安心して歩きやすくなります。
シニア犬が人を恋しがる場合は、家族の気配や声が届きやすいように生活空間をリビングやダイニングに移動させると、愛犬が穏やかな気持ちで過ごすことができるでしょう。」
シニア犬が安心して過ごせる空間作りを整えてあげることは大切ですね。犬のバリアフリーについてご紹介しました。
監修:いぬのきもち獣医師相談室 担当獣医師
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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もう1匹飼うとしたら?
大型犬との生活に慣れていると…ね!
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犬を飼い始めたばかりのころは知らないことも多く、その情報が本当に正しいのかどうか、わからない場合もあるでしょう。
この記事では、「飼い主さんがよく惑わされてしまう誤った犬情報あるある」について、いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
「誤った犬情報あるある」9つ
——犬を飼い始めたときに惑わされがちな誤った情報について、よくあるものはなんですか?
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「ここでは、実際に飼い主さんたちを見ていて『勘違いしているな』と思えるものを紹介します」
①「小型犬は散歩をしなくてよい」と思っている
獣医師:
「小型犬は散歩をしなくてもよいと聞いたことのある飼い主さんがいるようですが、小型犬であってもお散歩をさせて、運動をさせたり社会化につながる刺激を与えることは大切です」
②「犬は歯磨きをしなくてもよい」と思っている
獣医師:
「人の口内環境と異なり、犬の口内環境はアルカリ性に傾いているので、虫歯ができにくいと言えます。ただし、歯磨きをしていないと歯石が溜まりやすく、歯周病にかかりやすくなります。理想は毎日の歯磨きですが、2~3日ごとでも習慣にすることで十分な効果は望めます」
③「犬は肉食だから生肉を与えてもよい」と思っている
獣医師:
「犬は肉食に近い雑食動物です。愛犬に生肉を与えている飼い主さんを見かけることがありますが、食中毒や寄生虫疾患の原因になるのでやめましょう」
④「おやつは袋の表記通り与えてよい」と思っている
獣医師:
「表記通りのおやつの量を与えた場合、なかには人間に換算するとハンバーガー1個分のカロリーに値するものもあります。おやつの量の目安は1日のフード量の10%ほどなので、与えすぎないようにしっかり量を測りましょう」
⑤「犬はみんなドッグランやお散歩が好き」と思っている
獣医師:
「犬の性格もさまざまですし、社会化の度合いも個々によって異なります。臆病だったり神経質な気質があったり、犬同士の関わり合いの経験が少ないなど社会化が乏しい犬などでは、ドッグランやお散歩が得意でないコもいます。
とくにドッグランはさまざまな犬が集まり、それぞれが思い思いに行動する場所なので、社交的でない犬にとってはあまり心地の良い場所とはいえないかもしれません。
愛犬が楽しんでいない様子であれば、まずは日常のお散歩から少しずつ慣らすなど、無理せずステップアップで慣れさせてあげましょう」
⑥「犬はオスワリやトイレなどをすんなり覚える」と思っている
獣医師:
「オスワリやトイレなどを習得するまでの時間は、個体差があります。また、一度覚えても何らかの理由でできなくなることもあります。背景には、犬の何らかの気持ちが隠れています。愛犬の気持ちに寄り添いながら丁寧に取り組み、根気よくトレーニングを行いましょう」
⑦「犬があくびをするのは眠いから」と思っている
獣医師:
「起き抜けなどに犬があくびをすることもありますが、ストレス反応としてあくびをすることもあります。たとえば、動物病院の診察台であくびをする場合には、緊張によるストレスが起因しているのかもしれません」
⑧「犬がしっぽを振るのは嬉しいときのみ」と思っている
獣医師:
「喜びの感情をしっぽの動きに乗せることもありますが、警戒心を抱えながらしっぽを振るときもあります。しっぽを下げてゆっくり振っている場合や、表情に警戒心が感じられる様子であれば、そのあと攻撃に移る可能性もあるので、慎重に対応したほうがよいでしょう」
⑨「ネットの情報は正しい」と鵜吞みにしている
獣医師:
「ネットの中にはさまざまな情報がありますが、なかにはあまり一般的でない情報を誇張して載せていたり、誤った情報であることも多々あります。また、必ずしもネットの情報が愛犬の状況と一致するわけではない場合もあるでしょう。
とくに病気に関しての情報は、獣医師が発信しているものなどの信頼性の高い情報を参考にするようにしたり、心配な場合はかかりつけ医に相談してみることをおすすめします」
とくに病気に関することは、愛犬のためにも、気になることがあればかかりつけ医に聞いてみるほうが安心でしょう。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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ニオイや汚れが気になり、おうちで犬のお手入れをする機会が増える季節です。でも、いざとなると「これって大丈夫なの?」「こういうときはどうすればいいの?」と思うことが出てくるもの。
今回は、そんなお悩みを解決するお手入れのポイントをご紹介します!
お悩み1「シャンプーのときに顔を洗ってもいいの?」
シャンプー液や水が犬の目に入らないか心配で、顔を洗っていいのか悩んでしまう飼い主さんは多いようです。じつは、犬は目よりも鼻にシャンプー液などが入ることを嫌がります。目には少々水が入っても平気です。
顔を洗うことは問題ありませんが、鼻に水が入らないよう犬の鼻を少し上向きにして、頭の後ろからやさしく水や湯をそそぎましょう。
お悩み2「シャンプーの翌日にもう体がにおう……」
シャンプーをしたばかりなのに体がにおうのは、汚れがきちんと落ちていないからかも。よくある間違いとして、シャンプー液を犬の体に直接かけることが挙げられます。犬の体の上で泡立てながら全身に広げるのは、汚れを包んだ泡を体に広げているのと同じことです。
シャンプー液は泡立てネットやボウルでしっかり泡立てたあとに犬の体につけましょう。そして、各部位ごとにきれいな泡をつけて洗うことがポイントです。
お悩み3「顔まわりのブラッシングを嫌がる」
顔まわりのブラッシングを嫌がるのは、コームやブラシが大きすぎて怖いからかもしれません。いつもより小さめのものに替えてみてください。
ブラッシングをするときは、顔の正面からではなく横から徐々におこなうといいでしょう。犬が痛がらないよう、やさしくとかすことも大切です。
お悩み4「体を拭くときは乾いたタオルでもいい?」
シャンプーするまでもないけれど体の汚れを落としたいというときは、しっかり絞った濡れタオルや犬用ウエットシートで体を拭きましょう。乾いたタオルだと静電気が起きて犬が嫌がる原因となることがあり、汚れも十分に取れません。
お悩み5「顔を拭くときに噛む」
顔まわりのブラッシング同様、犬の顔の正面からサッと拭こうとすると犬が怖って噛むことがあります。また、タオルをおもちゃだと思って噛もうとすることもあるかもしれません。
小さめのウエットシートで斜め後ろから手を差し出し、頬のあたりから徐々に正面へ向かって拭いていきましょう。
ちょっとしたポイントをおさえるだけで、おうちでのお手入れがグンと楽になります。お手入れマスターをめざして、ぜひ参考にしてみてください!
参考/「いぬのきもち」2019年4月号『子犬に必要なしつけとお手入れを紹介!さいしょの一歩最終回』(監修:一級建築士 トリマー トリミングサロン「HONDEHOK」運営 二村陽子先生)
文/えむら若奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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愛犬を甘やかして育ててしまったかも…と心当たりのある飼い主さんは、どれほどいるのでしょうか?
愛犬を甘やかして育てた…自覚のある飼い主は約6割
いぬのきもちWEB MAGAZINEが飼い主さん400名に「愛犬を甘やかしてしまった自覚があるかどうか」を聞いてみたところ、今回の調査では約6割の人が該当する結果になりました。
愛犬を甘やかしてしまったことで、困っていることも!?
また、飼い主さんたちには、甘やかしが原因で困りごとがあるのかどうかも聞きました。すると、飼い主さんたちからさまざまな声が寄せられました。
ゴハンの悩みが…
ゴハンのことで愛犬を甘やかしてしまい、好き嫌いがあって食べないといったコがいるようです。
- 「ドッグフードにトッピング(お肉や茹で野菜)をのせないと食べなくなった。我慢してお腹が空きすぎると、しょうがなく食べてる感じがします」
- 「食べることへの意欲がなく、ドッグフードも食べず1日何も食べない日もあり、仕方なくジャーキーをあげたりしてしまったりして、余計にフードは食べずといった感じになってしまいました」
- 「おそらくドッグフードに飽きて食べなくなってしまった時、フードになにかをトッピングして出した時。食べて欲しくて何か工夫してしまう自分は甘いなぁと思う」
- 「ゴハンを自分で食べない事です。毎食、スプーンであげています」
おやつをあげすぎてしまった結果…
愛犬におやつをねだられたときにあげていたら、毎回欲しがるようになったり、太ってしまったというコも。
- 「おやつをねだる姿が可愛くて、ついあげてしまう。アピールすればもらえると分かっているので、欲しい時のアピールがすごくなってしまった」
- 「オヤツください。とジッと見つめてくる圧力に負けて、つい『ちょっとだけだよ』とあげてしまう。お陰で年々体重が…」
散歩中にワガママ発揮!?
散歩で愛犬の行きたい場所に行かせるようにしていたら、飼い主さんの言うこと聞かなくなったという声も。
- 「散歩中、行きたい方向に行かせていたら、違う方向に向かおうとすると、座り込んでストライキする様になった」
- 「帰宅拒否するので抱っこで帰っていたら、家が近くなると抱っこするまで動かなくなってしまった」
しつけやお手入れなどで苦労することも…
しつけやお手入れの際に甘やかしてしまい、成長してからも困りごとがあるといった声もありました。
- 「吠えたらオヤツをあげていたら、要求吠えを頻繁にするようになった」
- 「好きなようにさせすぎて、わがままになり言うことを聞かない。思い通りにしようと吠えたり、嫌なことをされると唸ったり噛んだりする」
- 「噛んでくる時にかまってしまったので、噛むと遊んでくれると思っている」
- 「常に側にいてかまってあげてたために、一匹でいる事ができなくなってしまった。買い物など出かける時が大変」
- 「歯磨きは嫌がる為、つい避けていたらすっかり口の中を触るのは断固拒否するようになってしまった…」
一緒に暮らすうえで悩ましいことも
愛犬と一緒に寝たり、いつも一緒にいることで、日常で困ったことがあると話す飼い主さんも。
- 「室内で大事に育てすぎたせいか、ちょっとしたことでもビビリで、あまり社会慣れしていないようです」
- 「子犬の頃ケージで寝かせようとしていたけど、キュンキュン鳴くのがかわいそうで一緒に寝てしまった。夜は一緒じゃないと寝られなくなってしまった」
- 「愛犬だけで留守番をさせる機会をつくらずに過ごしてきたので、出かける時も誰か家にいないといけなくなった。他人に警戒心があるため、冠婚葬祭の時にはどうしようか今考えています」
【獣医師解説】愛犬を甘やかすとは、どういうこと?
今回アンケートに回答してくれた飼い主さんたちは、「愛犬を甘やかしてしまったかもしれない」と感じているようですが、甘やかすとはどのようなことをいうのでしょうか? いぬのきもち獣医師相談室の先生に聞きました。
——「犬を甘やかす」というのは、どのようなこと指しますか?
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「犬のことを理解せず、そのまま放置してしまうことだと思います。甘やかさないで育てることを、常に人間の言いなりになることと考えられる方がいますが、それもまた違います。
犬は生き物なので、まずは最低限生きるときに必要なものは満たされなければなりません。また、犬には犬の本能的な習性があるので、それを満たす必要があります。そのうえで人間社会で生きる必要があるので、お互いに必要なルールを教えてあげる必要があります。
さらに、『人間が飼育する』という環境にさせているので、飼い主さんは予防できる病気は予防する、危険のないようにする、彼らの心と体の健康を考える、生活が豊かになるように考えるということを生涯続けなければならないと思います」
——アンケートの回答を見ると、「甘やかしたかも」と自覚している飼い主さんが多い印象でした。
獣医師:
「今回の調査で回答してくれた方たちは、どれも犬の習性、個々の特性を理解できていないために、甘やかしてしまったのではないかと感じます。上記で述べたことがうまくいかないようだと、健康を損なうことにもつながる可能性があるので、注意が必要です」
「愛犬がゴハンを食べない」 考えられる原因は?
——愛犬を甘やかしたことが原因で困っていることとして、ゴハンやおやつに関する悩みが多く寄せられました。ゴハンを食べないなどの原因は、どのようなことが考えられるのでしょうか?
獣医師:
「犬がフードを食べない問題はよく起こります。これは、ただのワガママだけが原因ではありません。
よくある原因としては、おやつの量が多すぎることでしょう。犬と人間の体のサイズはかなり違うので、人間の感覚ではおやつの量が少ないと思っても、犬目線で考えるとかなり多い場合があります。おやつだけでお腹いっぱいになってしまいます。
おやつの量の目安は、1日のフード量の10%ほどだと言われています。そのコに合ったおやつの量をはかって与えるようにしましょう」
フードをころころと変えることも、好き嫌いの原因に
——ゴハンを食べないからと、いろいろなものを与えてしまった飼い主さんもいたようでした。これも好き嫌いにつながる可能性があるのでしょうか?
獣医師:
「そうですね。少し食いつきが悪いからといって、次々にいろいろなフードを小さいうちから与えてしまうと、より高たんぱく、高脂肪のフードを好むようになり、それが好き嫌いの原因になることもあります。
また、おやつやご褒美が高たんぱく高脂肪であると、主食となるべきフードへの食いつきが悪くなる場合もあります」
運動量が足りていないことが、ゴハンを食べない原因のことも
——愛犬のワガママというよりも、飼い主さんのお世話や習慣よって、ゴハンを食べなくなってしまうということがあるのですね。
獣医師:
「そうですね。また、現代の犬は動く機会が少ないように感じます。『犬は家にいればよい、散歩は何分でよい』などと、動く機会を制限してしまっている飼い主さんも見受けられますが、動かなければお腹も減りません。
もちろん、個々によって楽しめるものが異なります。散歩があまり好きではない犬もいますが、犬自身がほかに楽しみを見つけに出かけられるわけではないので、飼い主さんが代わりに探してあげる必要があります。
愛犬の健康のためにも、日頃から楽しんで運動する機会を作ってあげるようにしましょう」
消化能力が弱い犬もいるので気をつけてあげよう
獣医師:
「また、最近では消化能力の弱い犬も増えています。日本は湿気があったり、季節が変わる国なので、お腹の不調を抱えることは多いです。そのようなコにたくさん食べろと言っても食べられません。そのコがきちんと消化できる量を与える必要があるでしょう」
——愛犬がなぜゴハンを食べないのか原因を見極め、もし消化能力の問題など体に何か気になることがあるようであれば、動物病院を受診して相談するのがよさそうですね。
獣医師:
「そうですね。今回の調査で飼い主さんが回答した『甘やかしが原因の困りごと』は、ゴハンだけの問題に限らず、どれも飼い主さん側が犬への理解をやめてしまったことが大きな原因ではないかと思います。
お世話をするなかで、どのようにするのがよいのかわからない場合もあるでしょう。愛犬の困りごとが、じつは病気が関係しているという可能性もあるかもしれません。気になることがある場合は、かかりつけの獣医師に相談してアドバイスをもらうなどしてみるとよいと思います」
いぬのきもちWEB MAGAZINE『「犬の育て方、散歩」に関するアンケートvol.17』
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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愛犬が「さみしい」と感じると、それがストレスになることがあります。ストレスをそのままにしておくと、重大な病気に繋がることも。愛犬がさみしいと感じやすいシチュエーション別に、ストレスサインとかかりやすい病気をまとめたので、一度確認してみてくださいね。
突然始まりすぐ終わらないストレスを感じているとき
ペットホテルに預けられたときや、急な寒暖差など、「突然起こりすぐには終わらないストレス」により、腸内細菌のバランスが乱れることがあります。
腸内細菌のバランスが乱れると、「腸炎」を引き起こすおそれが。症状として、「いつもより粗相が多くなる、下痢をする、血便が出る」などが挙げられます。
長時間のお留守番が毎日続くなど、じわじわ続くストレスを感じているとき
毎日の長い留守番や引っ越しなど、「じわじわ続くストレス」で皮膚のバリア機能が低下すると、「皮膚炎」を引き起こすことがあります。
皮膚にはもともと、水分を保持したり、バイ菌の侵入を防ぐバリア機能がありますが、ストレスによりこのバリア機能が崩れると、皮膚のトラブルをおこしてしまうことがあるのです。
症状は、「皮膚が赤くなる、体をしきりにかいたりなめたりする、フケが増える」などが挙げられます。
運動不足やスキンシップ不足を感じているとき
「自分の尾を追い続ける、噛む、足先をなめ続ける」など、一定の行動を続けるのは、心の病である「常同症」かもしれません。スキンシップ不足など、「強くて、長期間にわたるストレス」で心が病み、思考回路が異常になることで起きやすくなります。ひどくなると自傷行為をしてしまうので、注意が必要です。
ほかにも、スキンシップ不足、運動不足など「弱いストレスでも毎日蓄積され、強大になったストレス」でなりがちなのが、「肥満症」です。これは、食べることにしか楽しみを見い出せない状態。どんなに与えてもゴハンを欲しがるなど、異常な食欲を示していると感じたら、お散歩やスキンシップは不足していないか見直してみてくださいね。
留守番中に怖いことがあったとき
留守番中に起こった地震や雷などに対して、「トラウマになるほど鮮明に印象に残る強いストレス」を感じ、緊張状態が続いたことにより「不安症」になってしまうことも。過去のストレス体験と条件が一致することで、「不安になり怖がって吠える、噛む、パニックになり物を壊す」などの行為をします。
また、不安症の一種である「分離不安」になってしまうと、飼い主さんと離れること(分離すること)に対して不安を感じるように。飼い主さんについてまわったり、留守番時に飲み食いをしなかったり、物を壊したりするなどの行動がみられることもあります。
愛犬のストレスサインを見逃してしまうと、重大な病気につながることもあります。長時間の留守番や、運動不足、スキンシップ不足が続いているなと感じたときは、愛犬の様子をよく観察するようにしましょう。
参考/「いぬのきもち」『ベテラン飼い主さんも意外と知らない 愛犬のストレス事典』(監修:ノヤ動物病院院長 野矢雅彦先生)
文/haremama
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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愛犬が見せる行動やしぐさに、思わずキュンとしてしまうことってありますよね。
今回紹介するのは、Instagramユーザー@shiba_uni_20190107さんの愛犬・豆柴のうにくん(2才)。Instagramに投稿された子犬時代のうにくんの姿が、「かわいすぎる」と大きな反響を呼んでいました。
眠くなってきて…
飼い主さんに見守られながらまったり中のうにくん。すると、眠くなってきてしまったのか…
大きなあくび!
大あくび! たくさん遊んで疲れてしまったのかな? 眠そうなうにくんの姿がかわいすぎます♪
でも…
アゴが外れそう…!?
口を大きく開けすぎたせいでアゴが外れそうになったのか、一瞬クッ…とした表情を見せるうにくんなのでした。
ちょっぴり心配しちゃいましたが、大丈夫そうでよかった!
子犬時代のうにくんの愛らしい姿は、まだほかにも! ごはんタイムに、うにくんは思わぬ行動を見せたんです。
ごはんタイムで「マテ」をしていたら…
ごはんの時間になり、目の前のごはんをじーーーっと真剣に見つめるうにくん。パパさんが「待てよ〜」とうにくんに声をかけていると…
んっ?
お利口さんに待てをしていると思ったら…あれれ??
うにくん、「逆ハイハイ」してるぞ
うにくんは、逆ハイハイしながらどんどん後ろへ!(笑) なぜだかわからないけど、パパさんの「待てよ〜」を聞くたびに、遠ざかっていくうにくん。不思議だけど…かわいすぎるっ♡
そして、終いには…
フレームアウト(笑)
うにくん、どこ行っちゃうの〜? 完全にフレームアウトしそうな勢いです。そして、待ちに待った「よし!」の合図がかかると…
ダッシュ!!!
うにくんは猛ダッシュで戻ってきて、ごはんをおいしそうに食べるのでした。
この投稿を見たインスタユーザーたちからは「かわいい」と絶賛の声が多数寄せられ、うにくんの謎かわいい行動に見入ってしまった人が多かったようです。
謎かわいい行動をしていたうにくんについて、飼い主さんにお話を聞いた!
愛らしい行動の数々で、たくさんの人たちを魅了しているうにくん。いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、謎かわいい行動をしていたうにくんについて、飼い主さんにインタビューをしてみることに!
——うにくんの「逆ハイハイ」を初めて見たとき、どのように思いましたか?
飼い主さん:
「『ごはんを食べたい』という気持ちが体に表れてしまって、かわいいなと思いました!」
——どのようなきっかけで、うにくんは逆ハイハイをするようになったのでしょうか?
飼い主さん:
「ごはんが欲しすぎるあまり、マテをさせると我慢ができず思わず下がっていってしまい、それがクセになってしまったみたいですね」
大人になった今でも逆ハイハイをするの?
——大人になったうにくんの投稿で「バックうにたん」というのを見つけたのですが…うにくんは今でもよくあの行動をするのでしょうか?
飼い主さん:
「今もごはんをあげるときは下がります!」
——うにくんは、ごはんを食べることが楽しみで仕方がないんですね♪
うにくんの日常
子犬時代も今もかわいすぎるクセを披露してくれているうにくん。今後も「バックうにたん」が投稿されるかも…!? ぜひチェックしてみてくださいね!
写真提供・取材協力/@shiba_uni_20190107さん
取材・文・構成/雨宮カイ
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愛犬とお部屋でくつろいでいるときに、スキンシップも兼ねてマッサージをしてみてはいかがでしょうか。マッサージというコミュニケーションを通して愛犬と向き合えば、より深くつながることができるはず♪
今回は、心と体のメンテナンスにぴったりなマッサージを、お悩み別にご紹介します。
ストレス解消におすすめのマッサージ
笑い顔マッサージ <やり方>
- 笑顔を作るようなイメージで、両ほほのたるみ部分をつかんで横に引っ張ります。
- 強く引っ張りすぎないように注意しながら、10〜20回を目安に行いましょう。
このマッサージは、犬の緊張をほぐしてリラックスさせる効果が期待できます。飼い主さんも愛犬の前に座り、笑顔でマッサージしてあげるとより効果的ですよ♪
アンチエイジング対策におすすめのマッサージ
スキンツイスト&ローリングマッサージ <やり方>
- 腰のあたりで皮膚を垂直に引っ張り上げます。
- そのまま指先を頭の方に向かって10〜20回程度を目安に動かしてください。
- 次は背中の上の方と下の方の皮膚をそれぞれ持って、引っ張り上げましょう。
- さらにひねりを加え、こちらも10〜20回程度を目安に行ってください。
これは、背中の皮をつかみ、ひねったり連続して皮膚を引っ張ったりすることで新陳代謝をよくします。見た目の若々しさをキープする、アンチエイジング対策におすすめのマッサージです。
むだ吠え解消におすすめのマッサージ
ピックアップマッサージ <やり方>
- 犬の後ろから、耳の後ろのつけ根に親指を添え、顔寄りのつけ根にも指を添えます。
- 指先に力を入れて、両耳をそれぞれ10〜20回を目安にもみましょう。
犬の耳周りのツボには、精神を落ち着かせる効果が期待できます。そのため、興奮しやすい犬や、むだ吠えが多い犬などにぜひ試して欲しいマッサージです。
神経質な犬におすすめのマッサージ
なでなでマッサージ <やり方>
- 胸のあたりを上から下へやさしくマッサージします。
- さらに、前足のひじにあたる関節部分をぎゅっと握ったり、ゆるめたりするマッサージを加えることで、緊張を抑える効果が期待できます。
- 1と2をセットに、それぞれ10回程度を目安に行いましょう。
これは、犬に安心感を与えるのに効果的なマッサージです。
ここでは、自宅で愛犬と触れ合いながら気軽にできるマッサージを4つご紹介しました。
楽しくコミュニケーションをとって、愛犬の心も体も元気にさせてあげましょう!
参考/「いぬのきもち」2017年2月号別冊『犬だって、お疲れです… 愛犬にしてあげたいツボ・マッサージ』(監修:かまくらげんき動物病院院長 日本ペットマッサージ協会理事長 日本メディカルアロマテラピー動物臨床獣医部会理事長 石野孝先生、かまくらげんき動物病院副院長 日本ペットマッサージ協会理事 日本ペット中医学研究会学術委員 相澤まな先生)
文/ishikawa_A
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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犬と暮らしていると、日常のいろんな場面で喜びや幸せを感じることがあると思います。
今回紹介するのは、Twitterユーザー@joychai_mysweetさんの愛犬・チャイくん(推定1才)。飼い主さんご家族は、元保護犬だったチャイくんを約1年半前に迎えたそうですが、チャイくんの成長を見守るなかで日々喜びを感じているといいます。
いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、チャイくんとの出会いのエピソードなどについて、飼い主さんにお話を聞きました。
チャイくんとの出会い
先代犬が亡くなり、寂しい毎日を過ごしていた飼い主さん。寂しさを埋めるかのように、保護犬サイトを見るのが日課になっていたそうですが、あるとき飼い主さんの心を動かす出会いがあったといいます。
飼い主さん:
「保護犬サイトで、大きな耳とキラキラとした綺麗な目が印象的なチャイを見つけ、完全に私の一目惚れでした。『このコを家族に迎えたい』とすぐに家族に相談し、団体さんとやりとりをして、そこから割とスムーズにトライアルが決定したんです」
生後約2カ月のチャイくんに強く惹かれた飼い主さん。トライアル期間を経て、正式に家族に迎えることができたのでした。
臆病だけれど、家族にはとっても甘えん坊
野犬の子犬だったチャイくんは人を怖がる様子を見せたり、物音に敏感だったりと、臆病な性格なのだそう。でも、家族や慣れた人に対しては甘えん坊な顔を見せるようです。
たとえば、家族の顔を見てしっぽをちぎれんばかりに振ってパワフルにはしゃぐ姿に、ご家族は愛おしさを感じていると話します。
チャイくんとの出会いを振り返り、飼い主さんは「家に迎え入れた日のこと」が今でも忘れられないと話していました。
飼い主さん:
「クレートの中で不安そうにしていましたが、それでも手から“ちゅ〜る”をおいしそうに食べてくれたこと、おもちゃに興味を示してくれたこと。その喜びは忘れられません」
チャイくんの成長を強く感じた出来事が
飼い主さんご家族の愛情を感じながら、いろんな経験をしているチャイくん。ここ最近、飼い主さんはチャイくんの成長を強く感じる出来事があったといいます。
飼い主さん:
「朝と夜のお散歩を本当に楽しそうに行くようになったことです。それまではお散歩は公園まで行けば楽しそうにしていましたが、道中の自転車やバイク、人に怯えてしまって公園まで行くのに時間がかかったり、公園に着く前に引き返そうとすることがありました。
でも、人のいない時間帯を狙って公園に行ったりといろいろと試行錯誤をすると、チャイは自転車やバイクが近くを通っても、通り過ぎるまでじっと座って待てるようになったんです」
今では、「今日はこっちの道に行きたい!」「今日はあっちに行きたい!」と自己主張してくれることも増えて、一回のお散歩時間が大幅に増えたのだとか。恐怖心を少しずつ克服していったチャイくんは、「お散歩」というワードに笑顔で反応してくれたりと、お散歩の楽しさを知ったようです。
今後の目標は、昼間に一緒にお出かけすること
一緒に暮らすなかで、チャイくんの成長を感じている飼い主さん。チャイくんとの「これから」について、次のように思いを話してくれました。
飼い主さん:
「チャイは昼間のお散歩がまだ苦手で、昼に散歩に行こうとすると足が震えてしまうくらい怖がってしまいます。そこを楽しませてあげられるように、ゆっくりゆっくり向き合っていきたいです。チャイと昼間に一緒にお出かけできるようになることが、今の私の目標ですね」
飼い主さんご家族とともに、チャイくんなりのペースで、これからもいろんなことに挑戦していってほしいですね。
写真提供・取材協力/@joychai_mysweetさん
取材・文/雨宮カイ