動物病院で注射や採血を嫌がる犬に対して、飼い主さんにできることはなんだろう?人間と同じで、注射はしみる、チクっとするなど、犬にとって痛みを伴うことが多いです。
今回は、注射や採血の際に犬を怖がらせない方法を、いぬのきもち相談室の獣医師が解説します。
その1:動物病院に慣れさせておく
犬が注射を怖がらないようにするには、動物病院に慣れさせておくことと、動物病院は怖くない場所であることを愛犬に思わせることが大切です。
「病院は楽しい場所なんだ」「怖くない場所なんだ」と思わせる
子犬の頃から健康なときに動物病院に通って、病院スタッフに触ってもらう、おやつをあげてもらう、診察台で体を触ってもらう、おやつをもらいながら保定の練習をするなど「病院は楽しい場所なんだ」「怖くない場所なんだ」と思わせるのも効果的です。
犬の気を紛らわせる
注射の際に、声かけやおやつをもらいながら、痛みに集中させないように、気をそらせてあげるもよいです。注射が終わった後もほめる、おやつをあげるなど喜ぶことをして、嫌な記憶をよい記憶に書き換えて終わらせるようにしましょう。
その2:犬の不安や恐怖を助長させない
獣医師の先生が注射を用意している間「今からいたーい注射をするよ!」「かわいそうだねぇ」「痛いねぇ」「怖いねぇ」などと愛犬に声をかけていませんか?愛犬が注射や病院を怖がることを助長させないようにしましょう。
犬は賢い動物なので言葉を敏感に感じ取って「飼い主さんも怖がっているから病院や注射って怖いんだ!」と頭にインプットしてしまいます。
その3:怖がりであることを病院スタッフに伝える
受付の際に、愛犬が病院が苦手であることを動物病院のスタッフに伝えておくのもよいでしょう。
犬によっては、しっかりと体の保定をしないと注射の際に暴れて、診察台から飛び降りるなどケガをすることもあります。診察台を怖がる場合は、獣医師や看護師とよく話し合って診察台を使わずに、注射を打つなどの工夫をしてもらうのもアイデアの1つです。
注射や診察が苦手な犬の場合は、愛犬が病気でなくても病院に慣らすために立ち寄って、触ってもらったり、病院スタッフとお話ししていると、犬もリラックスできるようになるかもしれませんね。
犬を怖がらせないように、まずは飼い主さん自身がリラックスした雰囲気を作ってあげることが大切です。
監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿いただいたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください