愛犬に健康で長生きしてほしい! これは、すべての飼い主さんの願いですよね。元気なシニア犬をめざすには、毎日の積み重ねが大切です。そこで今回は、犬の健康寿命をのばすための『運動習慣』についてご紹介します。
筋力アップで老化予防!
犬の筋力をアップさせることは、老化予防につながります。日常生活のなかに以下の運動法を取り入れ、愛犬の筋力アップを図りましょう。
坂道の散歩で体幹を鍛えよう
坂道の上り下りは、体幹を支える腹筋や後ろ足に適度な負荷がかかるので、体幹の強化に効果的。成犬のうちから、坂道も散歩する習慣をつけましょう。ただし、シニア犬の場合は足腰の負担になることがあるので、勾配のゆるい坂を歩くようにしてください。
オスワリで後ろ足の筋力強化
犬が立った状態からオスワリの姿勢になる動作は、スクワットのような筋トレ効果があります。散歩中の信号待ちでは必ずオスワリさせる習慣をつければ、日常生活の中に足腰を鍛えるトレーニングを無理なく取り入れることができます。
「障害物またぎ」で足の老化予防
シニア犬になると筋力が衰え、足が上がらなくなってきます。これを予防するには、ふだんから足を上げる練習をすることが大切。自宅で簡単にできる方法として、フードやおやつで誘導しながら、丸めたバスタオルなどの障害物をまたぐトレーニングがおすすめです。
散歩で心と体を活性化!
犬の代表的な運動といえば散歩。いつもの散歩も少し工夫するだけで、健康長寿につながるさまざまな効果が期待できます。
いつもと違う散歩コースがよい刺激に
散歩は運動だけでなく、さまざまな刺激に出会える貴重な時間。日差しや風を感じたり、飼い主さん以外の人やほかの犬に出会ったりすることで脳が活性化され、老化予防になります。また、いつもと違う散歩コースを取り入れれば、新たな刺激になりますよ。
シニア犬にはニオイかぎも効果的
シニア犬にとって、ニオイかぎは嗅覚を刺激し脳を活性化させるので、認知症の予防効果が期待できます。シニア犬との散歩では、積極的にニオイかぎをさせてあげましょう。
※ニオイかぎをさせる場合は、マーキングや誤食に注意してください。
冬は散歩の前にウォームアップを
寒い冬がやってきましたが、冬は暖かい部屋から急に寒い外へ出ると体がこわばり、関節を傷めたり転んでケガをする危険があります。
寒い時期は散歩に出る前に、ストレッチや温タオルで体を温めるウォームアップを行い、筋肉をほぐすことが大切です。
健康な体づくりは日々の積み重ねから。適度な運動を毎日の習慣にして、健康長寿をめざしましょう!
参考/「いぬのきもち」2015年12月号『健康寿命をのばす新習慣30今すぐ取り入れたい愛犬の心と体のケア』(監修:キュティア老犬クリニック院長 佐々木彩子先生)
文/terasato
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。