ワンちゃんが飼い主さんの顔や体を、ペロペロ舐めるときの本当の気持ちとは、一体どんなものなのでしょうか?今回は、飼い主さんをペロペロ舐めるワンちゃんの気持ちや、舐められる際に注意したい感染症についてご紹介します!
飼い主さんの顔を舐める
引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
口元を舐める
野生時代のワンちゃんは、リーダーを筆頭とした群れ社会で暮らしていました。そして、そのリーダーに対して「あなたに従います」と表現するために、口を舐めていたといわれています。
飼い主さんが帰宅すると、ワンちゃんが駆け寄ってきて口元を舐めてきたり、穏やかな時間を過ごしているときにふいに口元を舐めてきたりしませんか?これはその野生時代の名残で、飼い主さんへの「愛情」や「信頼」を意味しているのです。
耳や鼻を舐める
ワンちゃんが飼い主さんの口を舐めるとき、一緒に鼻を舐めることがあります。これは、人の鼻周辺は、汗や鼻水などの分泌物がたまりやすい場所のため、口を舐めたときにワンちゃんが好む湿気やニオイがするからです。
耳を舐める場合も同じ理由が考えられます。耳アカなどのニオイにつられて舐めるケースがあるようです。
ワンちゃんが飼い主さんの顔をなめる場合、そのほとんどは愛情表現といわれます。しかし、ペロペロと舐めて「嬉しい」「大好き」と伝えているときに、おいしい味やニオイを感じると、味を堪能することへ感情がシフトすることもあるようですね。
飼い主さんの体を舐める
引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
手を舐める
ワンちゃんにとっての飼い主さんの手は、なでてくれたり、抱っこしてくれたり、おやつをくれる大好きな部位です。その手をなめてくるときは、「なでて!」と甘えているときや、遊びに誘っているときといわれています。
そのほかにも、ワンちゃんのお手入れ中に、飼い主さんの手をペロペロとなめることがあります。これは「もうお任せします!」という降参の気持ち。飼い主さんを信頼し、安心している証拠です。
舐められることで起こりうる感染症とは?
引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
ワンちゃんにペロペロと舐められるとうれしい気持ちになりますが、細菌の感染には注意が必要です。ワンちゃんに舐められることで起こりうる、主な感染症は以下の通りです。
パスツレラ症
犬の口の中に存在する細菌のパスツレラ菌が、キスなどによって犬から人に感染することで発症します。感染すると患部が赤く腫れあがり、痛みを感じたり、呼吸器や皮膚などに炎症を引き起こしたりすることがあります。
レプトスピラ症
レプトスピラ症とは、「レプトスピラ・インテロガンス」という細菌による病気のことで、動物間で循環的に感染するため、人も注意が必要です。ワンちゃんが感染した場合は、口腔内の出血や血便、発熱など症状がみられ、最悪の場合は死に至るケースもあります。
そして人へ感染すると、発熱や寒気といった風邪に似た症状が現れ、重症になると肝臓の障害を抱える恐れも。
ワンちゃんが飼い主さんをペロペロ舐める行動は、スキンシップをはかろうとしている証拠です。しかし過度なスキンシップは、感染症の危険性もあるので注意しましょう。ワンちゃんがペロペロしてきたら、気持ちをうまくくみ取って、今以上にすてきな関係を築いてくださいね♪
参考/「いぬのきもち」 WEB MAGAZINE 『なめる部位ごとに犬の気持ちは違う?細菌感染の危険性も覚えておこう』(監修:いぬのきもち相談室獣医師)
文/maitaro
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。