大きな体が印象的な大型犬。しかし、大型犬と一口にいってもその種類は多岐にわたります。
そこで今回は、数ある大型犬種のなかから、成犬時の体重が30kgを超えるとされる犬種を、5つピックアップしてご紹介します。
日本犬で唯一の大型犬「秋田」
秋田の成犬時の体重は、オスが45kg前後、メスは38kg前後とされており、太くてたくましい首と、幅の広い腰をもつ骨太でがっしりとした体形をしています。
日本犬のなかでは唯一の大型犬で、落ち着いた振る舞いを見せる重厚感のある外貌は、威厳を感じさることでしょう。
秋田の性格
飼い主さんに従順で、知的で温和な性格とされていますが、警戒心と自立心が高く、飼い主さん以外の人には警戒することも。また、我慢強いところもあるので、犬の表情や態度の変化から意図をくみ取れるように、注意深く観察してあげる必要があるでしょう。
フランス王室でも愛された「グレート・ピレニーズ」
グレート・ピレニーズの成犬時の体重は、オスが45~60kg程度、メスは45~60kg程度とされています。
この大きな体でかつては城の番犬としての任務もこなし、ルイ14世の時代にはフランス王室で愛されました。
グレート・ピレニーズの性格
近年、家庭犬として人気を博す大型犬ですので、人に危害を加えることがないようにおおらかな性格が定着しています。
しかし、人里離れて羊の群れをオオカミなどから守る、護衛のために作出された背景などから、独立心が強い犬も。子犬の頃から人に従順でどこでも落ち着ける性格を育みましょう。
警察犬や救助犬として活躍する「ジャーマン・シェパード・ドッグ」
ジャーマン・シェパード・ドッグの成犬時の体重は、オスが30~40kg程度、メスは22~32kg程度とされています。
筋肉質でがっしりした体型をしており、警察犬や災害救助犬としても活躍する犬種です。
ジャーマン・シェパード・ドッグの性格
牧羊犬として作出された犬種のため、警戒心が強く、相手を簡単に信用しない面があります。しかし、しっかりと自信がつくとそこに冷静さが加わり、落ち着きのある犬に成長するでしょう。
なお、家族に対しては従順で愛情深く、飼い主さんの指示を忠実に守る傾向があります。
社会の多方面で活躍する「ラブラドール・レトリーバー」
警察犬や盲導犬として活躍するラブラドール・レトリーバー。成犬時の体重はオスが27.2~34kg程度、メスは25~31.7kg程度とされています。
骨量が豊富で、頭部や胸、腰や後ろ足など幅広く、力強い外見が特徴的です。
ラブラドール・レトリーバーの性格
警察犬や盲導犬などとして活躍していることからもわかるように、学習能力が高く、従順な性格の傾向があります。また、人に喜ばれることを好み、しつけがしやすいといわれることも。
ただし、子犬の頃はやんちゃな面もあるので、しつけは早めに始めるようにしましょう。
映画『101匹わんちゃん』でも有名な「ダルメシアン」
映画『101匹わんちゃん』で有名なダルメシアン。成犬時の体重は、オス・メスともに24~32kg程度とされています。
筋肉が発達していて、バランスのいい引き締まった体をしており、俊敏に動くことができる、運動能力の高い犬種です。
ダルメシアンの性格
明るく陽気な性格とされ、飼い主や家族にはとてもフレンドリーといわれています。一方で、警戒心が強く頑固さもあるので、知らない人には神経質だったり、気を許さなかったりする一面をみせることも。
とても活発なため、小さい子どもなどがいる場合は、ケガをさせないようとくに注意しましょう。
成犬時の体重が30kgを超えるとされる大型犬5種をご紹介しました。
参考/いぬのきもちWEB MAGAZINE『秋田の特徴と性格・飼い方・価格相場など|犬図鑑』(監修:ヤマザキ動物看護大学講師 危機管理学修士 福山貴昭先生)
文/hare
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で、「秋田」「グレート・ピレニーズ」「ジャーマン・シェパード・ドッグ」「ラブラドール・レトリーバー」「ダルメシアン」として投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
※犬の体格や性格には個体差があります。