犬が寝る場所はさまざまですが、飼い主さんのそばを好む犬は多いでしょう。その中で気になるのが、わざわざ「足元」を選ぶ犬。甘えてるのなら頭の方にくるんじゃないの?という疑問が浮かびますが、実はその行動には、さまざまな理由が考えられるのです。
足元で眠るのは、飼い主さんを守るため?
犬の祖先であるオオカミの習性に注目してみましょう。オオカミは安全のために、群れで体を寄せ合って寝る習慣があり、群れのリーダーを守るために、リーダーの足元で寝る動物です。
このような習慣が犬にも残っており、リーダーである飼い主さんを守るために、足元で寝るのではないかといわれています。
信頼しているからこそ、足元を選ぶ犬たち
犬が飼い主さんの足元で寝る理由はほかにも、布団が心地よいから、温度が丁度良いからという環境的な理由や、飼い主さんに甘えたい気持ちからくる場合もあります。
いずれにせよ、飼い主さんの頭や体のそばではなく、足元を選ぶ犬は、飼い主さんへの信頼度がより厚いと考えられているそうです。
愛犬が安心を積み重ねると信頼関係になる
愛犬に足元で寝てもらうためには、犬にとっての「安心」を積み重ねていくことが大切です。「飼い主さんがそばにいてくれると、うれしいし安心できる」という経験をさせてあげるようにしましょう。
たとえば、愛犬が怖がっているときなどは、飼い主さんが冷静に対応してあげるのがポイント。そうすることで、犬は安心できるでしょう。
こういった積み重ねが、飼い主さんへの信頼につながっていくのです。
日常のさりげないコミュニケーションも大切
上記以外にも、毎日のほめる回数を増やす、散歩や遊びなどいっしょに楽しく過ごす時間を十分にとるなど、積極的なコミュニケーションを心がけることも大切です。
また、犬が理解しやすいように短くはっきりした言葉で指示を出してあげるのも◎ 犬との心地よいコミュニケーションが、信頼関係につながっていくでしょう。
信頼していても、控えめな犬はそばで寝ないことも
ひとつ気を付けたいのが、こういったコミュニケーションを積み重ねても、すべての犬が足元で寝るようになるわけではないということです。
犬にはさまざまな性格や習慣があり、お気に入りの寝床がある場合は飼い主さんのそばで寝ないこともあります。また、控えめな性格の犬は、飼い主さんから少し離れた場所で寝ることも少なくないでしょう。
このように、足元で寝てくれないからといって、愛犬から信頼されていないわけではありません。信頼の気持ちを表現する方法は犬によって異なるため、そのサインを見逃さないよう、日ごろから愛犬の様子をしっかりと観察することが大切ですよ!
参考/「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『愛犬が飼い主さんのそばで寝るときのくっつき方で信頼度がわかる!』(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
文/kagio
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。