先代犬の「富士丸」と犬との暮らしと別れを経験したライターの穴澤賢が、数年を経て現在は「大吉」と「福助」(どちらもミックス)との暮らしで感じた何気ないことを語ります。
以前から書いてきたように、大吉と福助は食に執着心がない。わが家は基本手作りだが、平気で残すし、ひどいときは差し出しても「今はいらない」という顔さえする。お互い横取りしようとはしないし、遊びに来た犬が残っているゴハンを食べても怒りもしない。オモチャはすぐ横取りするくせに。
食に対するこだわりのない2頭
食べることが何よりの喜びで、何でも瞬殺する犬と暮らしている人は信じられないかもしれないが、そういう犬もいるのだ(富士丸もそうだった)。手作りもいろいろ試してみたが、なぜかそういう気質は変わらない。
かといって、やせ細ることもない。ときどき思い出したように食べているし、定期検診でも体重の変化はほとんどないから、自分でコントロールしているんだろうと考えて「まぁいいか」と思っていた。
アレにまさかの好反応
ところがこの前、手作りする時間がないときに、スーパーで買ってきた缶詰(犬用)をあげると、大吉と福助は猛烈に食べた。お皿まで舐めている。これまでも缶詰をあげたことあるが、ここまで食いついたことはない。
たまたま選んだ缶詰がツボだったのか、試しに翌日も同じ缶詰を与えようとすると、珍しく福助がにおいで気付き、キッチンまで入ってきて「早く、早く!」と催促するような顔をする。そして、あげると速攻で完食した。なんてことだ。こんなことは初めてだ。
親心、子知らず
そうか、手作りが嫌だったのか。好きな味なら君らもベロっと食べるわけね。栄養バランスなどばかり考えて、そんなことに今まで気付いてやれず、申し訳ないことをした。そんなに好きなら缶詰にしよう。それならまとめ買いした方がお得だ。そう思い、ネットで探して同じシリーズの味別に6缶セットをいくつか注文してみた。
さぞ喜んで食べてくれるかと思いきや、2日もしたら、残し始めた。3日目には「またこれ?」という顔になり、翌日には露骨に「これじゃない」と目が語っていた。いやいや、せっかくお前らのためにたくさん注文して届いたばかりなのに。
結局、以前と同じように手作りに戻し、在庫を片付けないといけないので、缶詰は毎回少しずつトッピングしている。また以前と同じように残して後で食べたりする「遊び食い」に戻った。彼らはそういう性格だと知っていたはずなのに、喜んだ自分がバカだった。
プロフィール
穴澤 賢(あなざわ まさる)
1971年大阪生まれ。2005年、愛犬との日常をつづったブログ「富士丸な日々」が話題となり、その後エッセイやコラムを執筆するようになる。著書に『ひとりと一匹』(小学館文庫)、自ら選曲したコンピレーションアルバムとエッセイをまとめたCDブック『Another Side Of Music』(ワーナーミュージック・ジャパン)、愛犬の死から一年後の心境を語った『またね、富士丸。』(世界文化社)、本連載をまとめた『また、犬と暮らして』(世界文化社)などがある。2015年、長年犬と暮らした経験から「DeLoreans」というブランドを立ち上げる。
大吉(2011年8月17日生まれ・オス)
茨城県で放し飼いの白い犬(父)とある家庭の茶色い犬(母)の間に生まれる。飼い主募集サイトを経て穴澤家へ。敬語を話す小学生のように妙に大人びた性格。雷と花火と暴走族が苦手。せっかく海の近くに引っ越したのに、海も砂浜もそんなに好きではないもよう。
福助(2014年1月11日生まれ・オス)
千葉県の施設から保護団体を経て穴澤家へ。捕獲されたときのトラウマから当初は人間を怖がり逃げまどっていたが、約2カ月ほどでただの破壊王へ。ついでにデブになる。運動神経はかなりいいので、家では「動けるデブ」と呼ばれている。
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先代犬の「富士丸」と犬との暮らしと別れを経験したライターの穴澤賢が、数年を経て現在は「大吉」と「福助」(どちらもミックス)との暮らしで感じた何気ないことを語ります。
いつものことだから日常になっていて何とも思わないが、よく考えたら不思議に思うこともある。大吉はいつも枕を使うのだ。自分のベッドで縁にあごを乗せて寝るのはまだ分かる。
好んで枕を使う大吉
しかしソファーで横向きに寝ているときにも好んで枕を使う。それは楽な姿勢なのか。自然界だったり、屋外で暮らしていると枕などないだろう。そもそも犬に枕を使う習慣や習性はないはずだ。
にもかかわらず、大吉は枕を好む。ソファーで横になるときは手頃なクッションが頭に来る場所でコテンと横になる。注意して見ていると、ほとんどいつもそうしている。
好んでそうするということは、きっと楽な姿勢なのだろう。枕の高さについてはそんなにこだわりはないらしい。クッションだろうが、ティッシュケースだろうが、頭を乗せられるものならなんでもいいようだ。
そんなに枕が好きとは変わったやつだ。ときどき、寝ている後ろ姿がオッサンに見えることがある。まぁ、それが心地いいなら好きにすればいい。
福助も枕が好きなのか。
そして福助も枕で寝るのが好きだ。彼もよく枕のうえで、心地よさそうに寝息を立てている。
ただ、枕にしているのは兄の大吉であり、なぜ兄を枕にするのか、どうして枕にされている大吉が怒らないのかは、謎だ。
プロフィール
穴澤 賢(あなざわ まさる)
1971年大阪生まれ。2005年、愛犬との日常をつづったブログ「富士丸な日々」が話題となり、その後エッセイやコラムを執筆するようになる。著書に『ひとりと一匹』(小学館文庫)、自ら選曲したコンピレーションアルバムとエッセイをまとめたCDブック『Another Side Of Music』(ワーナーミュージック・ジャパン)、愛犬の死から一年後の心境を語った『またね、富士丸。』(世界文化社)、本連載をまとめた『また、犬と暮らして』(世界文化社)などがある。2015年、長年犬と暮らした経験から「DeLoreans」というブランドを立ち上げる。
大吉(2011年8月17日生まれ・オス)
茨城県で放し飼いの白い犬(父)とある家庭の茶色い犬(母)の間に生まれる。飼い主募集サイトを経て穴澤家へ。敬語を話す小学生のように妙に大人びた性格。雷と花火と暴走族が苦手。せっかく海の近くに引っ越したのに、海も砂浜もそんなに好きではないもよう。
福助(2014年1月11日生まれ・オス)
千葉県の施設から保護団体を経て穴澤家へ。捕獲されたときのトラウマから当初は人間を怖がり逃げまどっていたが、約2カ月ほどでただの破壊王へ。ついでにデブになる。運動神経はかなりいいので、家では「動けるデブ」と呼ばれている。
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コロコロが好きなタロさん
みなさんこんにちはさるわたりです。
我が家は夫と私、柴犬のタロさん、娘と暮らしています。
最近暑い日が増え、タロさんは絶賛換毛期中です。
そこら中にタロさんの毛が落ちるので、暇さえあれば粘着クリーナー(通称コロコロ)で床や服などをコロコロと掃除しています。娘も真似をしてコロコロ掃除をしてくれるのですが、掃除しているとタロさんが近づいてきます。
コロコロをしているとやってくる
そうです。タロさんは「自分もコロコロしてくだい!」とやってくるのです。
コロコロしてあげると気持ちよさそうにするタロさん。
※毛質によってはコロコロが合わない子もいるから注意が必要です!
娘にコロコロしてもらうタロさん
コロコロについた毛を見せると、「抜けたなぁ~」とでも思っているのか、抜けた毛をじっと見ています。
しばらく見たら、また背中を向けて「コロコロお願いします!」という感じで、こちらをチラリとみてきます。
「おお~」と思っていそう
コロコロしてあげていると、テンションが上がってきたのか隣にいる娘を押しのけて「もっと!もっとお願いします!」と言う感じで近寄ってくるタロさん。
とにかくコロコロしてほしいようです。
タロさんに押されてしまっている娘
換毛期は私たちも大変ですが、タロさんも早く毛が抜けて、換毛期を終えたいと思っているのでしょうか…
早くスッキリしたいんだわ~ん
私たち家族をよろしくね!
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犬猫あるある川柳よりおもしろ一句をご紹介!
いぬ・ねこのきもちでは、毎日かわいい犬や猫と素敵な時間を過ごしている飼い主さんや、とにかく犬や猫が好き!な方が 「あるある~」と思わずうなずきたくなる「犬猫あるある川柳」を募集し、たくさんのご応募をいただきました。(2020年10月15日~11月27日)
今回は惜しくも入賞を逃しましたが、編集室おすすめのおもしろ川柳をお届けします。
あるある!と思わずうなずいてしまう川柳から、そんな可愛いことがあるなんて…!と胸キュンしてしまう川柳まで♪
ぜひみなさんの感想もコメント欄にお寄せくださいね!
「寝てないよ? 嘘だと髭に 書いてある」
「ミニチュアシュナウザーの愛犬は、飼い主の帰宅後や昼寝してしまった後、あたかも起きてたかのように振る舞いますが、自慢の髭の寝癖で寝ていたことがすぐにバレてしまいます。」(投稿者 アレクサさん)
なんて可愛いごまかしなのでしょうか(笑)
ちょっと寝ちゃってたけど・・・アレクサちゃんが飼い主さんを大好きな気持ちがよく伝わります!
アレクサちゃんのように、健気で少し抜けている!?ようなところがある愛犬の姿に癒される飼い主さんもきっと多いのではないでしょうか♪
お次も、飼い主さん大好き!が伝わる川柳です!!
「出待ち犬 仕事行くなら 越えてみろ」
出かけようとすると愛犬も一緒に行きたがる・・・という経験、ありませんか?
このお写真、まさに「超えてみろ」と言われているようです(笑)
「飼い主の仕事に出る時間になると出待ちをするそして隙あらば何とかついて行こうと企む愛犬」(投稿者 いちこママさん)
大好きな飼い主さんと一緒にいたい、いちこちゃんの全力投球な姿に癒されます!
お次は、思わず「あっぱれ!」と言いたくなる!?ワードセンスの光るこちらの一句。
「初対面 犬もお澄まし 猫被る」
犬だけど、猫を被る!?
ワードセンスが光るこの川柳、ちょっとシャイな愛犬と暮らす犬飼いさんは納得の一句かもしれません。
「ワンぱくな愛犬も初対面の方には(最初だけ)猫被ります(笑)」(投稿者 凛香さん/リアンちゃん8才)
恥ずかしがりやなリアンちゃんが目に浮かびますね!
おうちではワンぱくとのことで、飼い主さんのことをとても信頼しているのが伝わります♪
「あるある~!」な川柳、まだまだ続きます。
「行くんだよ あんたも散歩に 行くんだよ」
「散歩が嫌いな愛犬に、玄関で見送られそうになった時。」(投稿者 でこすけさん/シェルティくん12才)
飼い主さんの突っ込みが光るこの一句(笑)
同じような経験をしたことがある犬飼いさんもいるのではないでしょうか?
しれっと見送ろうとするシェルティくんを想像するだけでクスッときちゃいました!
そして最後の川柳は・・・こちら!
「もうしません 背中で後悔 語ってる」
これは・・・似たような光景を見たことのある方、多いのではないでしょうか(笑)
「いたずらをした時など、少し叱っただけで背中を丸めて部屋の隅に行きます。哀愁漂う背中を見ての一句。」(投稿者 あんこさん/ぶぶくん/1才5ヶ月)
寂し気なぶぶくんの愛らしさが伝わってきますね!
この他にも、健気でわかりやすい愛犬を詠んだ句がたくさん見受けられました!
いかがでしたか?
編集部おすすめ、犬あるある川柳5選をご紹介しました!
全てご紹介できないのが残念ですが、犬飼いさんならたくさんうなずいてしまう川柳だったのではないでしょうか。
ご投稿いただいたみなさま、ありがとうございました!
文/いぬのきもちweb編集室
※写真は、投稿者の方が川柳と一緒に投稿してくださったものを掲載しています。
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人と犬が気持ちよく暮らせる社会のためには、周りの人への心配りが大切です。そのために、これからも自分も相手も気持ちよく暮らせるよう、より良いマナーを学んでいきましょう。
今回は、公園にいるときや散歩中のGOOD・BADなマナーについてご紹介します!
散歩中のお世話に関するGOOD・BADマナー
ここでは、お散歩中や公園にいるときの「お世話」に関するマナーについてチェックしてみましょう。
排泄はお散歩前に家でさせるとGOOD
散歩中の犬の排泄は、適切に処理していたとしても、ウンチがらみでトラブルになることも。そのため、可能な限り排泄は散歩前に家で済ませておき、散歩中の排泄の回数や量が減るように工夫することも大切です。
散歩中のオシッコはトイレシーツで吸収させるとGOOD
オシッコを水で流すのは多くの自治体で推奨している最低限のマナーですが、よりキレイに処理するために、水で流す前にトイレシーツで吸い取るとさらによいでしょう。
また、犬を飼っていない人にとっては、家の近くでオシッコをされることを快く思っていないことも。適切な処理を行うとしても、他人の家の門扉付近で排泄しないような配慮も心がけましょう。
ウンチを草の茂みに放置するのはBAD
犬がウンチしたところが、たとえ人通りの少ない茂みや土の上だったとしても、必ず持ち帰るようにしましょう。ウンチの未処理は、条例違反となることもあります。
散歩・公園での遊ばせ方のGOOD・BADマナー
犬同士で遊ばせるときは、相手に確認をとるとGOOD
犬同士で遊ばせるときには、トラブルを事前に回避するためにも、相手の犬の飼い主さんに確認をとるとよいでしょう。
相手の犬は、知らない犬との交流が苦手かもしれません。相手の飼い主さんに声をかけることでトラブルを回避することができます。
公園内をノーリードで遊ばせるのはBAD
人のいない広い公園でも、リードをつけるようにしましょう。これは条例でも定められているルール。犬が怖いと思う人もいますので、その人たちへの配慮も必要です。
公園でのお世話に関するGOOD・BADマナー
犬をベンチの上に座らせないようにするとGOOD
公園にある設備は、人のためのものです。ついベンチの上に乗ってしまったときには、すぐに下ろしてあげましょう。ベンチに犬を座らせてしまうと、ベンチが犬の足裏で汚れてしまいます。
公園内でのブラッシングはBAD
毛は必ず周囲に飛びますので、いろいろな人が訪れる公園でのブラッシングはやめましょう。犬が苦手な人もいますので、自宅で行うのがマナーです。
スマホを見ながらの散歩はBAD
散歩中は、愛犬から目を離さないようにしましょう。スマホを見ながらの散歩は、すれ違う人にとって危なっかしくて迷惑ですし、愛犬が自転車やバイクとの接触事故を起こしてしまう危険もあります。
蛇口から水を直接飲ませるのはBAD
犬に、蛇口から水を直接飲ませるのは、感染症予防の観点からもNGです。また、犬が蛇口に口をつけると衛生面で問題があり、不快に思う人もいます。水を与えたいときは、容器に水を注いであげるなどの工夫が必要です。
飼い主さんが「大丈夫」だと思っていることでも、実は相手を不快にしていることも。相手がどう考えるのかな、と心配りをすることも大切です。
ここでご紹介したBADなマナーをしていないか、取り入れられそうなGOODマナーはないか、ぜひチェックしてみてくださいね!
参考/「いぬのきもち」2021年2月号『犬を飼っている人も、そうではない人も気持ちよく暮らせる社会のため 飼い主さんのGOODマナーBADマナー』(監修:「Can!Do!Pet Dog School」専任しつけインストラクター 川原志津香先生)
文/みづかめ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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愛犬が若くて元気なうちはあまり想像ができないかもしれませんが、年をとったときや病気になったときに、介護が必要になる日がやってきます。
犬の介護経験がある犬の飼い主さんは25%
いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、飼い主さん211名に「犬の介護経験があるかどうか」アンケート調査しました。今回のアンケートでは25%の飼い主さんが「介護経験あり」という結果に。
飼い主さんの介護経験談
実際に、飼い主さんたちはどのような愛犬の介護経験をしたのでしょうか? ここからは、アンケートに回答してくれた飼い主さんの体験談をいくつか紹介します。
飼い主さんたちには、「介護の内容」「介護で大変だったこと」「大変な介護のなかで感じた愛犬との印象的なエピソード」について答えてもらいました。
食べてもらう工夫やトイレのお世話に苦労した
- 「老衰の柴犬で、食欲もなくなり、動きもままならない状態。少しでも食べてもらう工夫と、トイレが大変でした」
こちらの飼い主さんは、愛犬の介護をするなかでよかったこととして「最期まで繋がっているという実感があったこと」と話していました。
- 「16才を超えたころからトイレが難しくなり、こまめにシーツをかえたり、負担なく身体を綺麗にしたあげたり、2年間は介護状態でした」
こちらの飼い主さんは、「動くことが自由にならない様子がかわいそうに思えて、つらかった」と、思いを話していました。
夜鳴きで眠れない日があった
- 「寝たきりになり、食事や排泄の世話をした。時々、夜中に鳴くことがあり、寝れない日があった」
こちらの飼い主さんは、「どんな状態になっても、大好きな気持ちは変わらないと実感した」と話していました。
認知症の愛犬を家族みんなで介護
- 「高齢の柴犬で、認知症でした。夜中の徘徊・トイレの介助。寝たきりになってからの4カ月は食事・水飲みすべて補助が必要でした。夜鳴きをするので抱っこして寝かしつけていました。夜中に何度も起きるので、睡眠不足になる。眠い時に眠れないのがつらかった」
こちらの飼い主さんは、「家族みんなの協力でお世話ができた。家族間のコミュニケーションが増えた気がしました。愛犬の最期が近づくのはつらかったですが、その期間、愛犬とも家族ともとても濃い時間を過ごせました」と振り返っていました。
歩けなくなった愛犬をサポート
- 「歩行が上手くいかなくなり、立ち上がる際に身体を支え、行きたい方向へ付き添った。認知症なのか幻覚が見えて、それに向かって何もない所に噛みつきにいくため、怪我をしないよう声を掛けて、身体を押さえて阻止していた。心臓が悪かったので、留守の時に心配だった」
こちらの飼い主さんは、「しんどい身体でも寄り添ってきてくれ、温もりを感じられ、幸福感があった」と話していました。
腎臓病になった愛犬を自宅で介護
- 「腎臓病で何も食べなくなってしまい、流動食や自宅での点滴処置などを行った。大変と感じたことはない。もっと他にも何かできたのではと思う」
こちらの飼い主さんは、「元気なときももちろん可愛かったが、年を取って何もできなくなっても可愛くて可愛くて、とても愛おしかった」と語っていました。
【獣医師解説】愛犬の介護にどのように向き合えばいい?
介護で大変だったことについて、飼い主さんたちからさまざまな体験談が寄せられました。ここからは「愛犬の介護」に関して、いぬのきもち獣医師相談室の先生が対策などのポイントを解説します。
——飼い主さんからの介護体験で、「こんなことが大変だった」という具体的なエピソードが寄せられました。犬の介護で、飼い主さんが工夫できるポイントはありますか?
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「食べ物については、愛犬が若いころから『何が好きか、嫌いか』『体に合うか』などをできるだけ多く知っておくと役に立つと思います。
若いうちからいろいろなものを経験しておくと、その後の食べ物のレパートリーが増えます。口に触ることにお互いが慣れておくことも、いざ食べさせてあげるときの抵抗がなくなると思います。少量食べさせたり飲ませることを練習しておいてもよいでしょう」
——トイレのお世話についてはいかがでしょうか?
獣医師:
「たとえば、おむつやトイレシーツを使用する場合、『かぶれにくい』『はきやすい』『ずれにくい』『もれにくい』などを試していく必要があります。しっかり吸収して漏れがないものは、かぶれにくいと思います。
余裕があれば、普通の水で吸収具合を試してみてもよいと思います。既製品が合わないこともありますので、臨機応変に自分で工夫することも必要です」
——合う、合わないは個体差もありますよね。また、夜鳴きに悩んでいる飼い主さんもいましたが、何か対策はありますか?
獣医師:
「夜鳴きの原因の多くは、昼間も寝ているからです。立てなくてもカートでお散歩するだけで、風や外のニオイを感じて気分が晴れますし、日光も浴びることができるので夜の眠りをスムーズにすることが期待できます。
カートに慣れていないと心地が悪いですので、若い頃からいろいろなことにトライし、練習しておくとお互いに抵抗がなくなります。
また、飼い主さんも愛犬もお互い寝られないとつらくなりますので、お薬などを検討してもよいと思います。最近では、代替療法も積極的に取り入れられています。効果的に使用できるものも増えてきているので、かかりつけ医に相談するとよいです」
——飼い主さんも休むことができないと、体がまいってしまいますよね。
獣医師:
「そうですね。飼い主さんがつらくなる前に愛犬を病院で預かってもらったり、誰かにお願いすることで、慢性的なつらさにつながりにくくなります。誰でも寝られないと少しのことでイライラしたり不安に思ってしまうので、飼い主さんご自身がしっかり寝ることはとても大切なことです」
介護は「ひとりで頑張りすぎない」ことが大切に
——介護を経験し、「愛犬と濃い時間が過ごせた」という人もいれば、「動けない愛犬の姿を見るのがつらかった」という声も聞かれました。飼い主さんは、愛犬の介護にどのように向き合うとよいでしょうか?
獣医師:
「愛犬の介護はいつか来るかもしれませんし、来ないかもしれませんし、誰にもわかりません。飼い主さんが不安に感じるのは、おそらくひとりで頑張らなければならないと思っているからかなと思います。
相談できる場所、気持ちをはきだせる場所、愚痴を言える場所をいくつか探しておくと、少し気持ちがラクになると思います。実際に介護疲れをしてしまう方は、心身ともにひとりぼっちになってしまうケースが多いです」
——責任感の強さから、思い悩んでしまう飼い主さんもいるのではないかと感じます。
獣医師:
「完璧にこなさなくてもよいのです。完璧を求めると、キリがなくなります。完璧なものはない、完璧でなくてもよいということを頭に置いておいてください。
あとからいろいろと振り返り、後悔することもあるかもしれません。ですが、そのときの最善をつくしていたことは確かです。ベストを尽くしていた自分自身を大切にしてください」
いぬのきもちWEB MAGAZINE『犬の介護に関するアンケートvol.01』
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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犬の飼い主さんで、愛犬をしつけ教室に通わせたことのある人はどれくらいいるのでしょうか?
愛犬をしつけ教室に通わせた経験のある飼い主は約2割
いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、犬の飼い主さん314名に「犬のしつけ教室に通ったことがあるかどうか」アンケート調査を行いました。すると、約2割の人が該当する結果に。今回の調査では、通わせたことがない人のほうが多数派という結果でした。
愛犬をしつけ教室に通わせた理由は? 実際にどうだった?
愛犬をしつけ教室に通わせたことのある飼い主さんに、「通わせることにした理由」や「どれくらいの期間か/何才のときか/よかった面・悪かった面」などについて、具体的に体験談を語ってもらいました。
犬を飼うのが初めてだったから
- 「初めて犬を飼ったので、きちんとしつけができるか心配だったから。生後3カ月くらいから1才頃まで。パピーの頃だったので社会化を身に付けられたのがよかった」
- 「初めて迎えたワンコで、対応の仕方がわからなかったのと、迎えたワンコがスゴくエネルギー量が高い元気なコのため、遊び方やしつけ方がわからなかった。12回コースで5カ月くらいから通いました。我が家のワンコの性格を見ながら遊び方やストレス発散の仕方、お散歩の仕方を教えてもらいました。お手やふせなどの基本的なコマンドを楽しく学ぶことがてきました。たくさんのお友達もできて、発散させてあげることができました」
直したい癖があったから
- 「室内犬を飼っていて、家の中で拾い食いや食糞などで困っていたので。現在11カ月のチワワで、8回コースの6回終了。こちらの指示が通るようになり、散歩の拾い食いはなくなる。『ダメ』がわかるようになり、問題行動も少なくなってきた」
- 「引っ張り癖、噛み癖がひどかったため。パピー期の6カ月から1才まで。朝から夕方までずっと遊びながら、しつけや犬同士の遊び方を教えてもらえていたかと思います。ただ、引っ張り癖は直らなかったです」
- 「家でも外でも気が強く、早めに対処しなければと思ったので。1週間合宿で、4カ月頃のときでした。すっかり落ち着いて、ドッグランや色々なところに安心して出かけられるようになり良かったです」
- 「お散歩の時、石を拾い食いするため、お散歩でのレッスンを受けました。1カ月ぐらい、生後半年のときに。レッスンの先生が性格を理解してくれて、合わせてレッスンしてくれた」
しつけのプロに任せたいと思ったから
- 「ひとりでしつけをすることに限界を感じたので、プロにお任せしようと考えたから。1才1カ月頃から今も通っている。いろいろな人や犬に触れあう機会ができ、社会性を学ぶことができている。また飼い主も悩みを相談できるのでストレスが溜まりにくい」
他人に迷惑をかけないように育てたかったから
- 「きちんと育てていきたかったから。パピーのタイミングで社会化を含めて。4才を迎える今も、月に4回は幼稚園という形で見ていただいてます。他の犬とも関わり方が上手なのが良い」
- 「カフェや旅行などで、落ち着いて過ごせるようになってほしかったので。0才から始めて、今も続けています(2才のコと8カ月のコ、2頭)。よかった面は、プライベートレッスンで飼い主も色々学べること。犬が先生のことを大好きで楽しそうなこと」
飼い主さんもしつけの勉強をしたかったから
- 「飼い始めた時に、今後のしつけの勉強のために通いました。2才からパピー教室に通いました。とても勉強になって良かったと思います」
- 「自分の知っているトレーニング方法が古かったり、間違えていたりするんじゃないかと思ったから。月1〜2のペースで1年弱/7カ月の頃から/接し方やトレーニング方法を知れたし、楽しく通えたのは良かったけど、待ての時は身体の一部でも動いてはいけないとか、フセやお座りも厳格なルールがあったりと、別にコンテストに出たりするわけではないので、もう少し臨機応変な対応をして欲しかったです」
- 「犬を飼うのが初めてだったので、分からないことを勉強するため。どれくらいの期間か:5カ月目(継続中)。何歳のときか:3カ月から。良かった面:しつけの基本的知識を実技を通して学べたこと。わんちゃんの友達ができ、また、安全な環境で他のわんちゃん達と遊ぶことができること。悪かった面:費用がかかること」
- 「常に一緒にお出掛けしたいので、マナーを教える方法を私が学ぶために通いました。パピーから2才まで。最近はコロナや仕事が忙しく行けてません。良かったのは飼い主と信頼関係が築け攻撃的な事はしません」
吠えグセや拾い食いなどの困りごとがあったり、外で迷惑をかけないコに育てたいなど、さまざまな理由で愛犬をしつけ教室に通わせているようですね。
しつけ教室に通わなかった理由は?
一方で、愛犬をしつけ教室に通わせていない飼い主さんに話を聞いてみると、さまざまな理由が寄せられました。
- 「自分でできるから、必要性を感じなかったです」
- 「私達と暮らすうえで、最低限のしつけはできたから」
- 「近くに教室がないから」
- 「金額が高い」
- 「良い教室の判断が、難しい」
- 「何処がいいトレーナーかわからない。適性な費用もよくわからない。気軽に頼みにくそう」
- 「しつけも大事だと思いますが、今のところ困った事はないので。もしあったとしてもそれは個性という事で、、、」
- 「自然とできるようになると思っていたから。近くにあるのかわからなかったから。料金が高いから」
愛犬をしつけ教室に通わせたことがないけれど、今後検討したい飼い主さんは約半数!
また、愛犬をしつけ教室に通わせた経験がない飼い主さんに「今後検討したいかどうか」について聞いてみると、興味がある人は約半数という結果になりました。
しつけ教室に興味を持っている人からは、次のような声が寄せられています。
- 「自己流よりプロにアドバイスしてもらいたいから」
- 「犬も人間もいろいろ経験できるし、良い勉強にもなると思うから」
- 「自分のしつけを確認したい」
- 「色々ある程度はできるけど、社会性やルールをしっかり教わるのもいいかと思って」
- 「元保護犬で、他の犬に吠えたりするから」
- 「今のままでもいいが、しつけ教室に行くとより良くなりそうな期待があり。特に散歩、拾い食いや左右あっちこっちに動きまわったり、急に走り出したりなどがなくなりそうで」
- 「散歩に出てもすぐに帰ろうとするので、上手に散歩ができるよう、また飼い主の指示に反応できるようにしたい」
- 「もともとしつけに困っていたので通いたかったが、コロナでどこも中止になった」
- 「1才になり問題行動が出てきたため」
- 「屋外でしかトイレができないので、室内でもトイレができるようにしたい」
- 「散歩の仕方や、他の犬に会ったり自転車とすれ違ったりした時に吠えないよう、正しいしつけ方を知り実践したい」
当初しつけ教室のことを考えていなかったけれど、愛犬と一緒に過ごしていくなかで課題が見えたり、プロのしつけの必要性を実感したケースもあるようです。
もし愛犬の困りごとに悩んでいるのであれば、しつけ教室などプロへの相談を検討してみてもよいかもしれません。犬友さんなどでしつけ教室に通わせている人がいたら、実際にどのような感じなのか、話を聞いてみてはいかがでしょうか。
いぬのきもちWEB MAGAZINE『しつけ教室に関するアンケートvol.01』
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
文/sorami
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11月1日は犬の日! この機会に、もっと愛犬との絆を深めたいですよね。そこで今回は、犬が喜ぶ“モフモフ”の極意をご紹介。ポイントをしっかり押さえてスキンシップをすれば、きっと愛犬もうっとりの、ステキなモフモフタイムを過ごすことができますよ!
犬はモフモフされると嬉しいの?
そもそも、犬はモフモフされることが好きなのでしょうか?
何気なく犬とふれあっているけど……じつは知らない素朴な疑問を、いぬのきもち獣医師相談室の先生に聞いてみました。
昔よりもスキンシップ好きな犬が増えている傾向が
先生によると、現代では昔よりもスキンシップを好む犬が増えている傾向があるのだとか。その理由として、人に慣れやすい性格の犬が好まれブリーディングされていること、ペットとして幼いうちから人と一緒に過ごすようになったことが、要因として考えられているそうです。
ふれあうことで安心し、幸せな気分に
母犬が子犬のお世話をするときには、たくさんのスキンシップをとります。先生いわく、犬は幼いころから多くの時間を一緒に過ごす人を母犬のように感じることがあるため、スキンシップを得られることで子犬のように安心し、幸せな気分になるのだそうです。
モフモフされて嬉しい体の部位は?
まずは「あごの下」がおすすめ。慣れればほかの部位も
犬がモフモフされて嬉しい部位には個体差がありますが、まずは、犬から見えるよう、横から「あごの下」をさわるのがおすすめです。慣れてきたら「首から背中」、犬が寝転がってお腹を見せるようなら「お腹」もスキンシップを受け入れやすい部位。
ただし、犬がお腹を見せていないのに、お腹をモフモフするのはNGです。また、「頭」は急にさわられることを怖がるコもいますので、慣れていない犬の頭をいきなりモフモフするのは控えましょう。
体の先端はさわられるのが苦手な部位
犬にとってモフモフされるのが苦手な部位もあります。個体差がありますが、鼻、耳、しっぽ、足先などの体の先端は敏感なため、多くの犬にとってさわられるのは苦手です。
ちなみに、マッサージとしてうまくできると、耳も気持ちよいと感じるコは多いようです。
犬はどんなときにモフモフされたいの?
犬がモフモフしてほしいシチュエーション
犬が「なでてほしいな♡」と思うタイミングでモフモフしてあげれば、より愛犬が喜ぶスキンシップをすることができます。以下のようなシチュエーションは、犬が喜ぶスキンシップのチャンス。ぜひ、愛犬をモフモフしてあげましょう!
- 犬が「なでて」とせがんできたとき
- お互いがリラックスしてそばにいるとき
- ほめるとき
こんなときは「やめて」のサイン
モフモフしている最中に犬が以下のような反応を見せたときは、「もうやめて」のサイン。しつこくしすぎると愛犬に嫌われる原因になるので、モフモフするのは終わりにしましょう。
- 歯を見せて不快なシグナルを出している
- しっぽをイライラ動かしている
- 気持ちよさそうにしていない
- 飼い主さんのもとを離れてよそへ行く
愛犬の好みにあった接し方が大切
スキンシップの好みは、犬それぞれ。モフモフされるのが好きなコがいる一方、激しくさわられることを好まないコや、なでられるのは好きじゃないけど、ただくっついていたい、手をのせていてほしい、というコもいます。
愛犬の個性を知って、好みに合ったスキンシップをするのが、犬が喜ぶポイントです。ぜひこの機会に、スキンシップで愛犬との絆を深めましょう。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
取材・文/terasato
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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大好きなお姉ちゃん・ルンルンちゃんとしばらく離れて暮らしているアラン君。
ルンルンちゃんが帰ってくるよ、と言われると……
「ほんと?」
と言わんばかりに首をかしげます。
その後は本当にルンルンちゃんに会えたことが嬉しかったのか、はしゃぎ疲れてしまったよう。
なんとも無邪気でかわいいアラン君なのでした!
参照/YouTube(本当にルンルンが来るのかな…と不思議に思ったアランです Great Pyrenees グレートピレニーズ)
文/kagio
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犬が寝ているときに、しっぽをブンブンと振っているのを見たことがありませんか? 「寝ているのになぜ?」と、不思議な行動ですよね。
犬が寝ながらしっぽを振る心理について、いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
犬が寝ながらしっぽを振るときの心理2つ
——寝ながらしっぽを振る犬がいるようです。どのようなことが考えられますか?
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「ごく浅い睡眠のタイミングで夢を見ていて、その夢に関わる行動としてしっぽを振っている可能性があるでしょう。
もしくは、ウトウトしているだけで実はまだしっかり寝ておらず、飼い主さんがそばに居ることなどに対する嬉しい気持ちを、しっぽで穏やかに表現している可能性などが考えられます」
——そういった理由があったのですね。寝ながらしっぽを振っているとき、「大丈夫かな?」と思う飼い主さんもいるでしょうが、どのようにしてあげるのが望ましいですか?
獣医師:
「基本的には寝ている、もしくはその直前のウトウトとまどろんでいる状況なので、むしろ刺激しないでそっとしておいてあげるほうがよいでしょう」
愛犬の寝姿を見守ることも健康管理のひとつ
——しっぽを振る以外に、寝ているときに見られる犬のしぐさで、注意が必要なものはありますか?
獣医師:
「たとえば、レム睡眠(脳が活発に活動している浅い睡眠)の際に見られる、急速眼球運動や、手足のぴくつきなどの寝ているときのしぐさは、入眠中の脳の活動や見ている夢などの影響によって、健康な状態の犬でも見られる場合も少なくありません。そのため、睡眠中のしぐさだけに注目して、注意が必要かどうかを判断することは困難かと思います。
そこで、もしも愛犬が寝ている際のしぐさで何か気がかりを感じた際には、まずは動画などでそのしぐさそのものの記録を残しましょう。それと合わせて、寝ているときだけではなく、起きている際の愛犬の行動やしぐさも同じように観察し、それらを併せてかかりつけ医に相談するなどの対応がおすすめです」
——日頃から愛犬の様子を観察しておくことが大切なのですね。
獣医師:
「そうですね。具体的な姿勢やしぐさそのものではないものの、愛犬の寝る際のしぐさが『以前と違う、変わった』という変化に注目することで、不調やストレスに早く気付いてあげることができる場合があります。
たとえば、もともと四肢を伸ばしてあおむけで寝ていたような愛犬が、足を折り曲げてお腹を守るように丸まって寝ているなど、寝る際の姿勢が急に変わった際には、体調不良やストレスなどに伴う寝姿の変化の可能性を考えます。
こういった目線で愛犬のいつもの寝姿を見守ることも、健康管理のひとつになりますのでおすすめです」
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami