cat_17_issue_oa-dnews oa-dnews_0_eb093f7d6416_「ローマ大火」は皇帝ネロの放火?暴君と大火災に挑んだ古代の消防団たち eb093f7d6416 eb093f7d6416 「ローマ大火」は皇帝ネロの放火?暴君と大火災に挑んだ古代の消防団たち oa-dnews 0

「ローマ大火」は皇帝ネロの放火?暴君と大火災に挑んだ古代の消防団たち

2018年12月25日 23:00 Discovery編集部

古代ローマ皇帝の中で、ひときわ悪名が高い「ネロ」。

彼の治世下で、ローマの大火と呼ばれる大火災が発生した。西暦64年7月18日に起こったこの大火は、7日にわたってローマを火の海に沈めた。

この火事、ネロ帝による放火説が数世紀にわたって絶えない。この真偽はともかく、当時の首都ローマで機能していた「消防団」が、この時は消化の水の調達に苦労したため鎮火が遅れたという説もある。

初代皇帝アウグストゥスが整備した古代ローマの「消防団」は、「痛みあるところに我らあり」というモットーのもと、ローマを火から守っていた。

 

ローマ帝国時代の夜は、かなり騒々しかった

Credit : Pixabay

歴史家タキトゥスによれば、古代ローマに消防団が編成されたのは紀元前289年のことだという。共和制から帝政に移行するにあたり、初代皇帝アウグストゥスがより機能的にこの制度を整えた。

アウグストゥス帝は、ローマを14の地区に分けている。一消防団は1000人から編成され、ローマの2地区を担当するのが常であった。ローマ軍に準ずる扱いであった消防団は、夜警も行い火の用心に努めたほか、夜中に横行する泥棒退治にも一役買っていたという。紀元前45年にジュリアス・シーザーが制定した法令では、日中の馬車の渋滞を避けるために、商業用の輸送車の乗入れは夕方から夜半にかけて行われていた。葬儀も、一般的に夜に行われる慣習があった。そのため、古代といえどもローマの町は、夜間もかなり騒々しかったのだ。

 

消防団の道具と役割

Credit : Pixabay

古代ローマの消防団は、役割分担が非常に明快であった。

まず、最も重要であったのが水の確保係である。

ローマの町は、インフラが整っていたため水の供給量は多かった。それでも、消火活動となると、どこの水道からどのように水を調達するのかが最重要課題であった。このスペシャリスト軍団が、消防団内に存在した。彼らは、バケツリレーもプロ級であった。

また、高所の火を消火するためにポンプの扱いに長けたグループ。インフラ技術では定評のあったローマ軍が有するポンプは、消火活動に不可欠であったという。

さらに、水や酢につけたむしろなどを利用して、類焼を防止するグループ。

高所に取り残された人たちを、下で大きな布を広げるなどして受け止める救助隊。

火事場泥棒を防ぐ治安担当班。

そして、一消防団に常駐の医師が4人。けがややけどを負った被災者の救済に当たっていた。

また、彼らが使用していた道具も、残された遺跡のレリーフや石碑から明らかになっている。水圧を上げるポンプ、はしご、縄、水をリレーするバケツ、水や酢を含ませる布、斧、つるはし、のこぎりなどが道具一式で、これらは馬車で現場に運ばれる。

しかし、首都ローマには1万5千近い建物があり、とくに「インスラ」と呼ばれた庶民が住む木造の建物が立て込む地域は、水や消火道具を現場に運び込むのに大苦労をしたようだ。西暦64年の大火も、庶民が住む地域に消火活動の道具と水が運べなかったことが、被害を大きくした要因であった。

 

大火の後の皇帝ネロ

Credit : Wikimedia Commons

ところで、皇帝ネロはこの大火の原因をキリスト教徒にあるとして彼らを処刑したといわれている。この一事だけが、大火後のネロの行為として注目されがちだが、ネロが行ったのはそれだけではなかった。

彼は、庶民の住宅地の空間の欠如から消火活動が全く行えなかったことを重く見て、直線の道の整備、建物の玄関部分の空間の確保、防火用の壁の素材の指定、建物の高さの限定など、防火や消火のためのルールを定めている。

ローマの再整備のためにネロ自身がローマに放火し、その様子をパラティーノの丘から竪琴を奏でながら見ていた、というネロ像は数千年このかた根強く残っている。

現代の歴史学者は「ネロ放火説」はほぼ否定しているが、火事でがれきの山となったオッピオの丘周辺を更地にして、豪華な私邸を建ててしまったのだから統治者としてのネロは欠点が多かったのも確かなのだろう。

 

ローマ帝国の衰退とともに瓦解した消防団

抜群の組織力と技術を誇ったローマの消防団ではあるが、ローマ軍と同様に帝国の衰退とともに組織も機能を失っていった。

しかし、現代イタリア語の「消防士」という言葉はローマ帝国の消防団を表すラテン語が語源となっている。名前だけではなく、その組織力もすでに近代的であったといえるかもしれない。

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cat_17_issue_oa-dnews oa-dnews_0_ca6f97088136_カエルのモテる条件はシティーボーイであること…オランダ研究グループ調査 ca6f97088136 ca6f97088136 カエルのモテる条件はシティーボーイであること…オランダ研究グループ調査 oa-dnews 0

カエルのモテる条件はシティーボーイであること…オランダ研究グループ調査

2018年12月25日 20:30 Discovery編集部

カエルのメスはどうもシティーボーイを好むらしい。

これを示唆する研究結果が、オランダのグループから報告された。

 

シティーボーイの魅力とは!?

シティーボーイの魅力はその声にある。

Wouter Halfwerkらのグループは、中南米に生息するトゥンガラガエルを対象に研究を開始した。

パナマ運河付近の都市部と森林に住む、カエルの鳴き声を録音し解析したところ、都市部に住むオスは森林に住むオスと比較し、鳴き声の回数が多く、また複雑な鳴き声を示すことが明らかとなった。

この都市部のカエルと森林に住む田舎のカエルの鳴き声を実験室にいるメスのカエルに聴かせたところ、メスの75%は都市部のカエルの声を好んだという。

Credit : Creative Commons

 

なぜシティーボーイは声がいいのか??

カエルは鳴き声が目立ち過ぎると、鳥や蛇などの捕食者にみつかり、食べられて可能性がある。

田舎のカエルにとって、鳴き声を大きくしたり、多数鳴いたりすることは、捕食者に見つかるリスクを増大し、生命を危機にさらす可能性がある。

都市部は森林と比較し、これら捕食者の存在が少ない。そのため、鳴き声をアレンジすることで、生命が危機に直結するリスクは少ない。

このような環境の違いから、都市部のカエルは鳴き声にバリエーションを持たすことができた可能性が考えられている。

Credit : Creative Commons

 

シティーボーイは田舎でも生き残れるのか!?

素敵な声を持つ都会のトゥンガラガエル。

一方で、その声の魅力は捕食者の多い田舎では生命を危機にさらす可能性がある。

都会育ちのカエルは田舎で生き抜くことは出来るのだろうか?

Wouter Halfwerkらは、都会育ちのカエルを森林の生息地へ、森林育ちのカエルを都会の生息地へそれぞれ移動させ、それぞれのカエルの鳴き声を検証した。

すると都会育ちのカエルは、森林の環境下では、鳴き声の複雑性や回数が抑制されたという。

一方、今回の実験期間においては、田舎育ちのカエルが都市部にいっても鳴き声が変化することはなかったという。

Credit : Creative Commons

都市部のカエルは単なる目立ちたがり屋のシティーボーイではなく、環境を分析し進化した。

新たに身に付けた技能が彼を魅力的にしているのだろう。

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cat_17_issue_oa-dnews oa-dnews_0_7f9334494630_NORAD「サンタクロース追跡」の意外な事実…冷戦時の軍事的PRが伝統になるまで 7f9334494630 7f9334494630 NORAD「サンタクロース追跡」の意外な事実…冷戦時の軍事的PRが伝統になるまで oa-dnews 0

NORAD「サンタクロース追跡」の意外な事実…冷戦時の軍事的PRが伝統になるまで

2018年12月25日 11:30 Discovery編集部

1955年から始まったとされる、クリスマスのNORAD(北米航空宇宙司令本部)によるサンタクロースの追跡。世界中の子供たちにプレゼントを配るサンタクロースが今どこを通過しているのかを追跡するというユニークなサービスだ。2018年は米国の政府閉鎖により政府機関の多くが閉鎖されているが、およそ1500人ものボランティアによって追跡を行うことが発表されている。

 
キャンペーンの由来


NORADによるサンタクロース追跡がはじまった由来として広く知られているのは以下のような内容である。

1955年のクリスマスイブに、シアーズ百貨店が開設したというサンタクロースへのホットラインの電話番号が新聞の広告欄に掲載された。だがその電話番号は誤って米コロラド州コロラドスプリングスにあるCONAD(中央防衛航空軍基地)のホットラインの番号になっており、多くの子供たちがそこへ電話をしてしまった。電話をとったハリー・シャウプ大佐がオペレーターに命じてサンタクロースの位置を調べ、子供たちに伝えたことからいわゆる「サンタクロース追跡」が始まった、とされるものだ。

この話は当時の新聞が報じた内容が多少形を変えて伝わったものだが、一部は事実ではない。

 

実際は軍事的なプロモーションだった当時の報道

事実はこうだ。

1955年の11月30日、シアーズの新聞広告に掲載されていたサンタクロースへのホットライン電話をしようとした子供が、間違ってCONADにかけてしまった。電話を取ったシャウプ大佐は子供からのサンタクロースについての質問に答えた。だが、間違い電話はそれ一本だった。

冷戦の真っ只中、ソビエト連邦によるミサイル攻撃の監視を目的に1954年に設立されたCONADは、組織の正当化と子供たちへのイメージアップのためにこの出来事を利用することにした。シャウプ大佐は、12月に正体不明機の追跡に用いていたボードにサンタクロースの写真を載せるパフォーマスを行うとともに、広報担当官に間違い電話の話を新聞社に知らせるよう伝えた。

それによって、CONADはミサイル防衛だけではなく、サンタクロースの追跡もしている組織であるという認識を世間へ広く浸透させようとしたのである。


実際、その目論見はうまく行った。この一部作られた物語は教科書にも掲載されるようになり、CONADからNORADにその機能が受け継がれても、クリスマスシーズンになるとサンタクロースを追跡している組織として毎年話題に取り上げられるようになった。

 

伝統行事となった現在

いまや毎年恒例の行事となったサンタクロースの追跡。公式サイトやSNSでサンタクロースの現在位置がマップで確認できるほか、およそ1500人のボランティアが電話やPCを使って世界中の子供たちの質問に答えている。

はじまりがどんな理由であれ、クリスマスに子供たちを笑顔にしているキャンペーンであることは間違いないようだ。

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cat_17_issue_oa-dnews oa-dnews_0_339d42be696e_ファーアウト見つけた「すばる望遠鏡」を支える技術 339d42be696e 339d42be696e ファーアウト見つけた「すばる望遠鏡」を支える技術 oa-dnews 0

ファーアウト見つけた「すばる望遠鏡」を支える技術

2018年12月21日 23:00 Discovery編集部

米カーネギー研究所のチームは、太陽系の中でこれまで発見された中で最も遠い天体「2018 VG18:ファーアウト」を発見した。

この発見には、ハワイの「すばる望遠鏡」が大きな役割を果たした。

すばる望遠鏡は、どのような仕組みで天文観測を行っているのだろうか。

 

ハワイの高地に設置された望遠鏡


1999年から観測が開始されたすばる望遠鏡は、ハワイ島マウナケア山の山頂に設置されている。そして、可視光から赤外線までの撮像用カメラと分光器をそなえている。

標高約4100メートルのこの地点は空気が薄く、晴天が多く地上の気候に影響されず、さらに乾燥しているという理想的な観測条件をそなえている。

そのため、山頂には11カ国が運営する13の望遠鏡が設置されている。たとえばすばる望遠鏡以外にも、ジェミニ望遠鏡やケック望遠鏡などの大型望遠鏡が設置されているのだ。

 

巨大な鏡を支えるシステム


すばる望遠鏡には、有効口径8.2メートルの巨大な鏡が設置されている。鏡は大きければ大きいほど、宇宙の彼方から届く微細な光を捉えることができる。

さらに、すばるの鏡は0.012ミクロンという極めて高い精度で磨かれている。厚さ20cm、重さ22.8トンのこの鏡は、裏面に取り付けられた261本のアクチュエーターが個別に動作することで、能動的に精度が保たれているのだ。

そして、鏡は2週間おきにドライアイスで洗浄され、2〜3年おきにアルミニウムでのコーティングが施される。またすばる望遠鏡の円筒形ドームも、空気の乱れを抑えることで観測精度の向上に貢献している。

 

望遠鏡の同士の連携


さて、2018年11月にすばる望遠鏡によって発見されたファーアウトだが、実は同年12月にもチリのマゼラン望遠鏡により、追加観測が行われている。

これらの観測により、ファーアウトは「120AU」の位置にあることが判明した。これは、太陽から地球までの距離の120倍の位置に、ファーアウトが存在していることを意味する。

ファーアウトは直径500mほどの球体の準惑星で、表面は赤〜ピンク色の氷を多く含んだ天体だと予測されている。今後は、世界中の望遠鏡によりファーアウトの分析が進められることだろう。

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cat_17_issue_oa-dnews oa-dnews_0_8931a455bf81_1万年後の人類は現代をふりかえって「ニワトリ文明」と呼ぶかもしれない 8931a455bf81 8931a455bf81 1万年後の人類は現代をふりかえって「ニワトリ文明」と呼ぶかもしれない oa-dnews 0

1万年後の人類は現代をふりかえって「ニワトリ文明」と呼ぶかもしれない

2018年12月21日 20:30 Discovery編集部

日本列島において一万年前は縄文人の時代だった。ではこれから一万年後の未来、もしまだ人類が地球上に存在し続けていたら、我々のことをなんと呼ぶだろうか?

もしかしたらそれは「ニワトリ人(Chicken People)」かもしれない――。

こんな研究結果が今月11日にイギリスの学術誌『 Royal Society Open Science』に発表されたそうだ。

 

地球はニワトリ星?

なぜニワトリなのかというと、それだけこの地球上にニワトリが多く存在しているから。


もともとはセキショクヤケイ(Gallus gallus)という野生の鳥が人に飼いならされて、時代とともに品種改良されていったのがニワトリ(Gallus gallus domesticus)なのだが、その数いまや約214億羽。75億人という世界総人口をはるかに上回り、地球上のニワトリ以外の鳥すべてを足した数をも上回る。

Live Scienceの推計によれば年間約620万羽のニワトリが人間の胃袋に納まっているそうだから、ものすごい量の骨が廃棄されているのも想像に難くない。その骨の大半は最終的に埋め立て地にたどり着く。そして埋め立て地は酸素に乏しい環境なため、有機物が保存されやすい。

ということは、私たちが食べてからポイしたフライドチキンや丸鶏の骨が埋め立て地で化石化し、後世まで残る可能性は充分にあるというのが研究の共同著者のひとり、カリス・ベネット(Carys Bennett)博士の言い分だ。


 

化石は語る

そしてもし未来の人類がこの化石化したニワトリの骨を発見し、分析する科学的知見も持ち合わせていたとしたら、すぐにこのニワトリが自然の産物ではないことに気づくだろうとも語っている。

ニワトリは人間の操作によって巨大化の一途をたどっている。特に1950年代以降はその傾向が顕著だそうで、現代の鶏モモ肉は祖先であるセキショクヤケイのモモ肉に比べて3倍も太く、2倍も長いそうだ。

成長も速められ、いまではブロイラーチキンのほとんどがわずか7週間で屠殺(とさつ)される。あまりに急速に育つために骨密度が低く、7週間以上育ち続けると自分の足で自らの巨体を支えきれなくなってしまうからだという。

 

新しい地質年代?

ベネット博士を含む多くの科学者は1950年を境に新しい地質年代を提案している。その名も「人新世(Anthropocene)」で、産業革命以降人間が地球規模のエネルギー源を利用し、地球の生態系や気候に大きな影響を及ぼすようになった時期を指すそうだ。

「人新世」が正式に認められるにはまず国際層序委員会の審議を通らなければならない。少なくとも数年かかるそうだが、その間も人間が消費するフライドチキンやローストチキンの量は一向に減らないだろう。

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cat_17_issue_oa-dnews oa-dnews_0_b32404b12259_『バンビ』鑑賞だけじゃない!本当にあった米国のトンデモ判決 b32404b12259 b32404b12259 『バンビ』鑑賞だけじゃない!本当にあった米国のトンデモ判決 oa-dnews 0

『バンビ』鑑賞だけじゃない!本当にあった米国のトンデモ判決

2018年12月21日 11:30 Discovery編集部

「アニメ映画の『バンビ』を月に一度鑑賞すること」。シカの密猟を行っていた被告に対し、裁判所の裁判官が命じたのは、そんな意外すぎる判決だった。

禁錮や罰金だけでなく、一般の人からすれば思わず笑ってしまうようなユニークな判決が、アメリカの裁判ではくだされることがある。

実際にあったユニークすぎる、アメリカの判決例を紹介しよう。

 

アニメ『バンビ』の鑑賞を命じられたシカの密猟者

2018年12月、ミズーリ州の裁判所で、シカを違法に殺害していた被告に対して、禁固刑1年がくだされた。そして同時に、アニメ映画の『バンビ』を月に1度鑑賞するよう、裁判官は命じた。

この被告は、シカを殺害すると頭部と角だけを入手し、残りの胴体はそのまま放置していた。アニメのバンビは、主人公の母親がハンターに殺害されるというストーリーで、密漁行為を改めることを促す目的のようだ。

 

タクシー代踏み倒しで、徒歩で48km

オハイオ州で2015年、19歳の女性がタクシー代100ドルを支払わなかったとして、裁判所で審理が行われた。裁判官がくだした判決は、「被告がタクシーに乗った距離と同じ30マイル(48km)を歩くか、もしくは30日間の禁錮刑」というもの。

彼女は「刑務所には行きたくない!」と、30マイルを歩くという方を選択。彼女が歩く道はアスファルトで舗装された道ではなく、草や泥が多いエリアだったため、裁判官は30マイルを20マイル(32km)に減らし、彼女は48時間ほどかけてそれを実行した。

その後、4ヶ月間は保護観察期間となり、踏み倒した100ドルのタクシー代金も支払うことになったそう。彼女は「二度と未払いなんてしない」と心に誓ったことだろう。

 

子猫放棄で林の中で一晩過ごすよう命じられた女性

2005 年、オハイオ州でひとりの女性が裁判官より、林の中で一晩過ごすよう命じられた。彼女は子猫35匹を飼育放棄し、そのうち9匹が死亡、生き残った猫の多くが病気にかかってしまった。

そこで裁判官が提示したのは、3つの選択肢だった。ひとつは90日間の禁錮刑、2つ目は14日間の禁錮刑と15日間の自宅謹慎、3つ目は動物愛護団体へ3200ドル、子猫を見つけた公園管理者へ500ドルの寄付を行い、さらに一晩林の中で一人で過ごすというもの。

彼女は3つ目の選択肢を選び、11月の寒空のもと、食べ物もキャンプ用品も持たず一人で林の中で過ごしたそうだ。きっと捨てられた子猫の寒くて心細い気持ちがわかったに違いない。


 

「バカが通る」と書いた張り紙を持って道路に立たされた女性

スクールバスが子どもの乗降のため道路で停車しているときは、周囲の車も一時停止しなければならない。しかし、オハイオ州のある女性は、2012年、スクールバス停車中も一時停止しなかったため逮捕され裁判に出廷することとなった。

そこで裁判官から命じられたのが、「スクールバスをよけて歩道を走るのはバカだけ」と書かれた張り紙を持って、道に2日間立つということ。彼女は、30日間の運転免許停止と、裁判の費用250ドルの支払いも求められた。

しかし、道端で他のドライバーからじろじろと見られるこの経験が、何よりも痛かったに違いない。

 

アメリカの裁判所でくだされるユニークな判決は、決して突飛なことではなく、「もう2度と同じことをしない!」と思わせるものばかりのようだ。こんなトンデモ判決が、再犯や同じ犯罪を犯す人を抑制しているのかもしれない。

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cat_17_issue_oa-dnews oa-dnews_0_c475ce03e4c0_骨董と人の欲望の歴史…なぜミケランジェロまでもが贋作制作に手を出したのか c475ce03e4c0 c475ce03e4c0 骨董と人の欲望の歴史…なぜミケランジェロまでもが贋作制作に手を出したのか oa-dnews 0

骨董と人の欲望の歴史…なぜミケランジェロまでもが贋作制作に手を出したのか

2018年12月20日 23:00 Discovery編集部

「骨董」とは、不思議な魔力を持つようだ。

それを欲する人にとっては万金積んでも入手したいものだが、興味がない人にとっては過去の遺物にすぎない。骨董の真偽をめぐるエピソードは、日本でもよく話題になる。

骨董の売買の歴史を見ると、それに携わっていた人は自身も芸術家であるというケースが多かった。過去の美術への「愛」と、世俗的な「金銭欲」を、矛盾することなく有していた人たちである。そして彼らは時に、略奪や偽物づくりにも躊躇しなかったという。

覇者ローマ人の屈折したギリシア文化への思い

Credit : Pixabay

考古学者のラヌッチョ・ビアンキ・バンディネッリは、ローマ人のギリシア文化への思いをこう語っている。

「共和制ローマでは、ギリシア文化の美を認めることをためらう風潮があった。質実剛健をモットーとしていたローマ人にとっては、ギリシア文化は堕落の象徴のように扱われていた。ところが、支配下に置いたギリシアの文化を、当時のローマの職人たちは模倣さえもできなかった。物理的に支配下に置いたギリシアの精神的優位性に、ローマの人々は忸怩たる思いを抱いていたはずだ」。

しかし、ローマ人の中にも美に敏感な人は少なくなかった。ギリシアの芸術品を購入し、邸宅内に飾るようになったのはローマ人である。こうして、芸術品のコレクターが生まれ、それを商売にする人たちも登場したのである。

 

ミケランジェロも一役買った「偽物」制作

Credit : Wikimedia Commons

ルネサンスとは古代の文化の復興を指す現象である。この時代、古代ギリシアやローマ時代の芸術品は、欧州の王侯貴族によって買いあさられることになる。

かのミケランジェロも、キャリアの初期にはメディチ家の一員と組んで古代彫刻の偽物を作ったという記録がある。ミケランジェロが制作した『キューピッド像』を、狡知に長けたそして金欠のメディチ家の貴族が、土中に埋めて古色をつけたのだ。しかし、これを購入したローマ法王の親族は、このからくりを見抜いてしまう。見抜きながらも、ミケランジェロの作品の見事さに感嘆しさらに『バッカス』の注文をしたというのだから、天才のエピソードは愉しい。

 

自らも芸術家であるインテリが始祖「骨董商」

Credit : Wikimedia Commons

いわゆる「アンティーク」の売買の始祖と言われているのが、自身も建築家、金細工師、文学者、貨幣学に造詣が深かったといわれるヤコポ・ストラーダというイタリア人である。16世紀初頭に生まれた彼は、古代の美術品の目利きとして有名であり、自ら選択し評価を下し売る相手を見極めるという独特の勘に恵まれていた。また、骨董を扱うためには商才だけでは十分ではなく、教養もなくてはならないという骨董商のハシリでもあった。ストラーダは、バイエルン王相手に骨董を売りさばき大もうけをしている。ティツィアーノが描いたヤコポ・ストラーダの肖像はだから、古代の彫刻を手にして毛皮やアクセサリーをジャラジャラと身につけた噴飯ものの姿で描かれている。

当時、ヨーロッパの王や貴族たちは古代の遺物をあさるように購入していたから、偽物をつかまされないためにもこうした人物の登場は必須であったのかもしれない。

また、古代の芸術品のコレクションを狙って、王や肯定はスパイさえも各地に派遣している。独身の元スウェーデン女王クリスティナのコレクションを狙っていたスペイン王フェリペ五世も、外交官にコレクションの行方を探らせている。

その他、画家、彫刻家、修復家など、芸術に携わる職業の人々も、副業として王侯貴族の骨董の売買に携わっていた例は非常に多い。仲介をしているうちに、本人もその魅力に魅入られてコレクターになってしまうというのが常ではあったが。

 

18世紀には英国で骨董の収集が大流行

Credit : WIkimedia Commons

17世紀から18世紀、裕福なイタリア人たちがヨーロッパを旅行する「グランド・ツアー」が大流行をする。滞在地として大人気であったイタリアでは、こうした英国人が古代の美術品を買いあさるようになった。イタリアのローマでは、同胞相手にツアーガイドを兼ねて骨董を売る英国人の姿であふれるようになった。

数に限りがある古美術は、需要の増加に伴って当然価格が上昇する。そこに目をつけた詐欺や贋作が、市場を荒らすようになった。18世紀のロココの画家ジャン・シメオン・シャルダンは、サルの姿をした骨董商の姿を描きその職業の人々を批判したのである。

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cat_17_issue_oa-dnews oa-dnews_0_c4b57d02a60b_ベアのサバイバルを支え続けたクルーと共に振り返る撮影裏話 c4b57d02a60b c4b57d02a60b ベアのサバイバルを支え続けたクルーと共に振り返る撮影裏話 oa-dnews 0

ベアのサバイバルを支え続けたクルーと共に振り返る撮影裏話

2018年12月20日 21:00 Discovery編集部

ディスカバリーチャンネルの中でも一二を争う大人気シリーズ『サバイバルゲーム』をご覧になったことはありますか?

イギリス海軍特殊部隊出身で、エベレストにも登頂した経験を持つベア・グリルスが、水なし、食料なし、やらせなしで本当のサバイバルに挑む本シリーズ。今までシベリアの極寒の大地から熱帯のジャングルまでまさに世界を駆け巡ってサバイバルを生き抜いてきました。


いつも危険で溢れかえるサバイバルゲームですが、「ベアもすごいけど、ベアについて行っている撮影班は何者なんだ…」と思われた方も多いでしょう。今回はそんなベアの冒険を支え続けたクルーと共にに撮影時の裏話を紹介します。


まずは1番気になるであろうカメラマンのサイモン。テキサスでの撮影では飛行機に乗るベアを撮影するべく、翼の上に立って撮影するという離れ業を披露しました。他にも、高所からベアとともに飛び降りたりと他のクルーも驚く豪胆をみせます。



そして、こちらは熟練の登山家としてクルーをサポートするデイブと元落下傘兵でADのダニーです。ダニーはベアからおすそ分けしてもらったカエルの生肉を特に躊躇せずに食べるなど、かなりワイルド。やはりベアのサバイバルについていくクルーも只者ではなかったんですね…。

砂漠では猛暑による脱水症で苦しみ、シベリアではレンズが凍りつく寒さに震えながらベアと共に耐え抜いて撮影を続けたクルーと振り返る撮影秘話、是非下のリンクからご覧ください。

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cat_17_issue_oa-dnews oa-dnews_0_76d2d710ef85_クルーズ人気が止まらない!2019年就航「世界の豪華客船」 76d2d710ef85 76d2d710ef85 クルーズ人気が止まらない!2019年就航「世界の豪華客船」 oa-dnews 0

クルーズ人気が止まらない!2019年就航「世界の豪華客船」

2018年12月20日 21:00 Discovery編集部

世界の観光業界の中で成長が著しいのが豪華客船でのクルージングだ。2019年には、全長150m級の新しい豪華客船が3隻も就航する。北極や南極、ヨーロッパの川など、世界をめぐるラグジュアリーな客船を紹介しよう。

 

秘境へ誘う「ハンセアティック・ネイチャー」(15,650トン/全長138m/乗客定員230人)


1891年、ドイツで創業した最も歴史の長い客船会社のひとつ、ハパグロイド・クルーズ。「ベルリッツ・クルーズガイド」で最高評価の5+を獲得するなど、これまでにも数々の賞を受賞していることで知られている。


そんな老舗高級クルーズ社が2019年に就航するのが、「ハンセアティック・ネイチャー」。客室の快適性やハイクオリティのレストラン、満足度の高いサービスなど、あらゆる点で高い評価を獲得しそうだ。


北極や南極、アマゾンといった秘境へのクルーズコースが用意されている。
また2019年に同規模の「ハンセアティック・インスピレーション」も就航する。

出典: YouTube


 

氷河を進む豪華客船「ロアールアムンセン」(20,889トン/全長140m/乗客定員530人)


ノルウェーや北極、南極へのクルーズを行っているフッティルーテン社。


キャビンは全室海側に面し、ジャグジー付きのプライベートバルコニーがあるスイートルームもある。さらにアウトドアデッキには、インフィニティプールが設けられ、温水プールに入りながら氷山を眺めるといった贅沢な経験が可能だ。


夜には満点の星空に包まれ、幻想的なオーロラを見られるかもしれない。
https://www.youtube.com/watch?v=etzU9uTVC-c

 

ヨーロッパで優雅なリバークルーズ「アママグナ」(全長135m/乗客定員196人)


セーヌ川、ライン川、アムステル川などヨーロッパにある川で、リバークルーズを提案しているのが「アマウォーターウェイズ」。そんなリバークルーズ専門のアマ社が、最新の客船として就航させるのが、横幅約22mと今までの船の2倍にもなる大型ラグジュアリー船「アママグナ」だ。


同社の自慢は、5ツ星とも言われるダイニング。「シェーヌ・デ・ロティスール」と呼ばれる、世界中の美食家や料理人たちが参加する国際美食団体に加盟しており、各地の新鮮な食材を使った料理でグルメなゲストたちを満足させてくれる。


オープンデッキには温水プールもあり、ヨーロッパの旅を優雅に楽しむことが可能だ。

出典: YouTube




最新の客船は、環境に考慮して電気による運航を取り入れるものも多い。時間と財布に余裕がある方は、こんな優雅な旅を楽しんでみてはどうだろう。

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土星の環は一時的なもの?1億年後にはなくなるとのNASA最新研究

2018年12月20日 11:30 Discovery編集部

土星の象徴とも言える「環」。それが一億年後にはなくなるかもしれないとの研究がNASAより発表された。

1980年代に行われたボイジャー1号とボイジャー2号による観測から、土星の環のほとんどを形成している水でできた氷が、土星の重力に引き寄せられ、雨となって地表に降り注いでいることが確認されている。NASAゴダード宇宙飛行センターのジェームス・オドノヒュー氏は、この宇宙から降り注ぐ雨は、30分でオリンピックサイズのプールを満たすほどの量であると語っている。

これだけで3億年で環が消えてしまう計算だったが、土星探査機カッシーニから送られてきたデータを分析したところ、1億年ほどでなくなることがわかったのだという。これは土星が誕生して40億年以上経っていることを考えると、比較的短い期間であるとしている。


研究者たちは長年、土星の誕生とともに環が形成されていたのか、それとも誕生後に環が形成されたのか議論してきている。今回の研究によって、環が形成されて1億年以上経過していない可能性が出てきた。そうなると土星の環の正体は、小惑星や彗星が通過したことによる重力の影響を受けて衝突した、氷の衛星の破片ではないかとの仮説を立てることができる。

現在は薄い環が残る木星や天王星、海王星も過去に巨大な環を形成していた可能性がでてきた。オドノヒュー氏は、一時的なものである土星の環が確認できる時代に生きている我々は幸運だと語っている。

出典: YouTube

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