cat_12_issue_oa-davincinews oa-davincinews_0_f155a5f9080e_大ざっぱでもでも大丈夫! 心がほぐれる豊かな暮らし f155a5f9080e f155a5f9080e 大ざっぱでもでも大丈夫! 心がほぐれる豊かな暮らし oa-davincinews 0

大ざっぱでもでも大丈夫! 心がほぐれる豊かな暮らし

2018年3月10日 11:00 ダ・ヴィンチニュース

 休日の過ごし方。整然としたリビングでくつろぎ、広々とした美しいキッチンでスペシャルメニューに挑戦!…というのは理想の話。
 連日仕事優先・家事は最低限でテキトーな日常では、休みは専ら掃除や片づけが集中、来週分の食料のまとめ買いにも行かなくては。ああ、この家事のしわ寄せをなんとかしたい。そしてできるだけ“時間をかけずに”と思っている人も多いのでは?

『丁寧に暮らしている暇はないけれど。時間をかけずに日々を豊かに楽しむ知恵』(一田憲子/SBクリエイティブ)の著者は、心地よくナチュラルな暮らしを提案する雑誌『暮らしのおへそ』の編集ディレクター。取材を通じて様々な“暮らしの達人たち”から学んだ知恵や発想を、自らの「住・食・衣」の暮らしで実践し、働きながらでも続けることができた、家事のアイデア41編が綴られているフォトエッセイだ。

 著者は自分を「大ざっぱで面倒くさがり」と評する。掃除機は「四角い部屋を丸くかけておしまい」で、ガス台に汚れがこびつかないための拭き掃除も「“使うたびに拭く”という習慣は、私には無理、とあきらめた!」などのエピソードから「掃除が大の苦手」なのが容易にうかがい知れる。しかし、それは過去のお話。

 取材の際に暮らしの達人から聞いた“掃除は毎日、ただし30分以内ですませる”をさっそく実践した著者。当初こそ難しかったものの、日が経つにつれ掃除しやすい部屋に整い、家の掃除が「どんどんラク」になっていったそう。実は“毎日”“30分”の両方を守ることが、続けるのに大事なコツ。当然、今も続いている。
 もう一方のキッチンの掃除には“使うたびに拭く”をあきらめた代わりに“消毒用エタノール”を導入。スプレー式を常備しておき、サボって溜まった油とホコリの混ざり汚れにシュッ、サッとひと拭き。これで汚れを「なかったことに」できるそうだ。消毒用エタノールは揮発性に富み、2度拭きいらず、しかも冷蔵庫掃除にもOK。ズボラには大変ありがたいアイテムだ。

 ところでなぜ、著者は掃除や他の家事を続けられるようになったのだろう。「きれい好きの人」と「ズボラの人」の違いについて述べたあと、言及している。
きれい好きの人は、「気がついたときに」掃除ができます。でも、ズボラな人は、「決めごと」をしないと「キレイ」をキープできないのです。さらにどんなに「決めごと」をしても、それを「意志」や「やる気」で続けようとしても無理!唯一の方法が、暮らしの中で無意識に続けられる「流れ」に組み込むこと。それが、自分にとって自然な流れであれば、「できない」が「できる」にくるりとひっくり返ります。

 そう、日ごろの暮らしの自然な「流れ」で動くことがポイントなのだ。例えば、シーツ洗いの「ついで」にベッド周辺も掃除してしまうような“ついでの組み合わせ探し”や、寝る前にスポンジを干し、排水口トラップとごみ受けも乾かす“ヌメリ予防対策”など具体例が続々登場。汚れを蓄積させない掃除のバリエーションも豊富だ。しかも最小限の行動で家事の時短にも繋がっている。

 他にも愛着がある住まいを中心に、収納、食事とおやつ、着こなし、健康維持、家計管理など、ここでは語りつくせない暮らしのヒントが著者の自宅での実例写真とともに紹介されている。どれも著者が試して続けているものばかりだ。
 また、知恵やアイデアだけではなく、よりよい暮らしにも触れている。
「丁寧に暮らさなきゃ」とあせるより、「丁寧」の先にある「おいしい」「楽しい」「気持ちいい」という体験をより多く重ねることで、暮らしはぐんと豊かになります。

 著者と暮らしの達人に助けてもらいながら“丁寧の先にある幸せ”を目指せば、あの家事のしわ寄せをだいぶ平らにできるかも。そして工夫次第で居心地いい部屋が手に入れば最高だ。新たな季節、本書を自分の暮らしに役立ててみよう。

文=小林みさえ

『丁寧に暮らしている暇はないけれど。時間をかけずに日々を豊かに楽しむ知恵』(一田憲子/SBクリエイティブ)

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cat_12_issue_oa-davincinews oa-davincinews_0_11075bcc7d01_アメリカンスタイルの豪快レシピでBBQをもっと楽しく! 11075bcc7d01 11075bcc7d01 アメリカンスタイルの豪快レシピでBBQをもっと楽しく! oa-davincinews 0

アメリカンスタイルの豪快レシピでBBQをもっと楽しく!

2018年3月10日 11:00 ダ・ヴィンチニュース

 本場アメリカのBBQレシピやノウハウをまとめた『アメリカン・スタイルBBQ』が、2018年3月8日(木)に発売された。
 肉を薄くスライスして焼く日本のバーベキューとは違い、アメリカでは肉を塊のままでジューシーに焼き上げるのがスタンダード。同書には週末のBBQパーティーを盛り上げる、日本では聞いたこともない驚きの情報がたっぷり詰まっている。

 本場アメリカで実際に楽しまれているビーフ、ポーク、ラム、家禽、シーフードなど58種類におよぶバーベキューレシピを紹介。

 また、使用するソースも地域によって異なり、多種多様なものがある。使い方も焼く前に塗る、漬け込む、焼いてから塗るなどさまざま。同書では、78種類のソースや各種シーズニングのレシピを伝授していく。

 肉を焼くというシンプルな調理法ながら、アメリカには“よりおいしく焼く”ためのノウハウが無数にある。

 行楽シーズンが訪れるこれからの時期、同書を読んで本場・アメリカの味を再現しよう。

『アメリカン・スタイルBBQ』(佐藤政人/誠文堂新光社)

佐藤政人(さとう・まさひと)
アメリカのボストン在住の編集者。アウトドア関連の書籍、雑誌の編集や著者として活躍するほか、プロフェッショナル・フライ・タイヤー(フライフィッシングの毛ばり製作者)としてアメリカで認知されている。また、料理にも造詣が深く『日本の郷土料理』シリーズの編集などに携わる。著書に『世界のサンドイッチ図鑑』など。

※掲載内容は変更になる場合があります。

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cat_12_issue_oa-davincinews oa-davincinews_0_3e87e0929e97_私は一体何者なんだろう…大人のためのフレンチコミック 3e87e0929e97 3e87e0929e97 私は一体何者なんだろう…大人のためのフレンチコミック oa-davincinews 0

私は一体何者なんだろう…大人のためのフレンチコミック

2018年3月9日 17:30 ダ・ヴィンチニュース

“自分を客観視する”というフレーズはよく聞かれるものだが、自分を本当に客観的に見つめ直してみたら、果たしてどんな自己像が見えてくるのだろうか。
 本書『エロイーズ 本当のワタシを探して』(ペネロープ・バジュー&ブレ:著、関澄かおる:翻訳/DU BOOKS)は主人公のエロイーズが記憶喪失に陥った場面から始まる。名前や住所など、自分にまつわるすべてのことを忘れてしまったエロイーズは、持っていた荷物を頼りに、自分探しを開始するのだ。記憶を無くしたエロイーズはさまざまな仮説を立てて、自分は一体何者なのかを空想する。
「もしかしたら私は、かっこいい女性捜査官だったのかもしれない」「いやいや、本当は素敵なイケメンの外国人彼氏がいたのかもしれない」。そんなエロイーズのユニークな妄想はことごとく打ち砕かれ、徐々に自分はどこにでもいる平凡な女性であったという事実が判明していく。

『エロイーズ 本当のワタシを探して』(ペネロープ・バジュー&ブレ:著、関澄かおる:翻訳/DU BOOKS)

 自分探しの過程で生まれていくエロイーズのこうした空想は、誰しもが子供の頃に抱いたことがあるはずだ。幼い頃は根拠もなく、自分にはなにか特別な才能があるような気がするものだが、大人になるにつれて、自己の限界を勝手に悟ってしまう。こうした限界を設定してしまうのはもしかしたら、自分のことを知ったような気持ちになっているからなのかもしれない。「自分は話し下手だから営業職には向いていない」や「○○さんは自分と価値観が違うから仲良くなれそうにない」といった自己像はすべて、自分自身が勝手に作り上げてきたものなのだ。

“自分は○○な人間だから”という考えはきっと、知らないうちに自分の首を絞め、生きづらさを生みだしている。自分が今まで築き上げてきた過去の経験は、もちろん大切な宝物だ。
 しかし、「本当の自分が分からない…」と悩んだときには勇気を出して、今まで積み上げてきた自分を捨ててみるのもよいのではないだろうか。私たちはいくつになっても、何者にもなれる存在なのだ。

 近年、TwitterやインスタグラムといったSNS上では、複数のアカウントを持っている人も多い。それは、本当の自分に満足できていないからかもしれない。ボタンひとつで何者にもなれるからこそ、人に胸を張って見せられるような本当の自分を探していくことが大切なのではないだろうか。

文=古川諭香

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cat_12_issue_oa-davincinews oa-davincinews_0_06c7675c0ab1_お弁当の秘訣! 手間なしレシピと美しい詰め方のコツ 06c7675c0ab1 06c7675c0ab1 お弁当の秘訣! 手間なしレシピと美しい詰め方のコツ oa-davincinews 0

お弁当の秘訣! 手間なしレシピと美しい詰め方のコツ

2018年3月9日 11:00 ダ・ヴィンチニュース

 お弁当を作り続けるための秘訣を紹介する、『続けられるおべんとう 毎日無理なく作るための手間なしレシピと美しい詰め方のこつ』が2018年3月9日(金)に発売された。

 忙しい朝のお弁当作りは、作業時間やメニューを無理のない範囲でおさめたいもの。しかし、「せっかく作るならバランスが良くて見た目がきれいなお弁当を作りたい」と考えている人も多いことだろう。
 そんな願望を叶えてくれるのが、同書の著者であり箱詰め名人の“いづいさちこ”。著書は3人の子どもの母親であり、旦那や子どものお弁当を10年以上も作り続けている“お弁当名人”。毎日お弁当を作り続けるための秘訣、「無理なく作り続けられるメニュー」や「料理を美しく詰めるコツ」などを駆使している。

 同書で紹介しているメニューは、「冷えてもおいしい定番おかず」「前日の夕食にもいただける手間のかからない簡単おかず」「作り置きができる総菜からパン好きのためのサンドイッチの具材アラカルト」「漬け込みや仕込みの活用法」など。これらのメニューを活用することで、毎日献立を変えなくても他の食材を足したり、味付けを変えるだけのアレンジでいつもとは違うお弁当ができあがる。

 また、詰めるときの順番や食材の組み合わせ方、お弁当箱に応じた詰め方、彩りの演出法、美しい仕切り方、仕切り材といった見え方や見せ方のコツも解説。著者が長年かけて考案した、誰もが簡単に実践できるお弁当作りのノウハウを伝授していく。

「昨日と同じ内容にならないように…」「マンネリ化しないように…」と毎日のお弁当作りに頭を悩ませてきた人は、同書のメニューを参考にしよう。

『続けられるおべんとう 毎日無理なく作るための手間なしレシピと美しい詰め方のこつ』(いづいさちこ/誠文堂新光社)

いづいさちこ
「くにたちの食卓 いづい」主宰。静岡県生まれ。オーガニックレストラン、懐石料理店、パン屋、料理教室のインストラクターなどのさまざまな経験を生かし2004年夏より自宅にて料理教室を始める。出張料理教室、イベント出店、キッズ教室の開催、カフェのメニュー開発ほか、料理やお菓子の注文販売なども行っている。著書に『箱詰めもてなしレシピ』『箱詰めおやつの贈りもの』『箱詰め名人の持ちよりベストレシピ』がある。

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cat_12_issue_oa-davincinews oa-davincinews_0_f45ae33c3dfd_母との別れを描くコミックエッセイ【瀧波ユカリさん】 f45ae33c3dfd f45ae33c3dfd 母との別れを描くコミックエッセイ【瀧波ユカリさん】 oa-davincinews 0

母との別れを描くコミックエッセイ【瀧波ユカリさん】

2018年3月9日 11:00 ダ・ヴィンチニュース

 いつの日か必ずやって来る、親との別れ。いったいどんな気持ちになって、どんな日々になるのか――毒舌家で生命力に満ちあふれ、死神すら尻尾を巻いて逃げるような母親が余命1年のガンとなり、最期を看取るまでを描いた瀧波ユカリさんの『ありがとうって言えたなら』(文藝春秋)。すでに親を見送った人も、今まさに渦中の人、そしてこれからという人にも読んでもらいたいコミックエッセイです。

■母の病気がわかったときから、いつか何かに書くかもしれないと思っていた

「母の病気がわかったときから、私はこういう仕事をしているので、『はるまき日記』で出産のことも書いたし、いつか何かに書くかもしれないと思っていました。そのときはマンガにするのか、それとも文章にするのかまでは考えていなかったんですけど、親が病気になってワタワタしているときって文字よりもコミックエッセイの方が読みやすいだろうなと思って、最終的にこういう形になりました」

 2014年春、大阪に住む看護師の姉から瀧波さんに連絡があり、釧路の実家にいる母親が膵臓がんで余命1年ということを聞かされるシーンから始まる本書。姉が母親を大阪へ呼び寄せて面倒を見ることになるが、瀧波さんは電話で話すだけでケンカになってしまう母親と距離を置こうと考えていたため、戸惑ったという。

「母がガンになる前から“毒親ブーム”があって、それで私も気づいたことがあったんです。なのでちょっと距離を置いてケンカしないようにして、改善できることがあったら3年とか5年とか長い時間をかけて解決できればいいな、と付き合い方を変えてみようとスタートラインに立ったところだったので、『え、1年で死ぬの? どうすんの?』と」

 10年ほど前に父親が倒れ、3年半も意識がないまま他界した際、自分の生活を年単位でガラッと変えなくてはならない事態となった経験から、母親の病気を知って「この1年は想像通りにいかない1年になる」と思ったという瀧波さん。しかも今回は父親のときとは状況が違い、兄にも姉にも自分にも仕事があり、子どもがいる。それにしてもこれほど早いと思わなかった、いったいどうなるのか、そして余命がわかったことで母親は何か変わるのか、と思いきや……。

「ドラマとかのイメージだと、余命を知らされたことで主人公が何かを決断したりとか、優しくなったりして物語が転がっていくことがありますけど、『そんなことないな』と思いました。自分が想像していた、大人しく穏やかに亡くなっていくのではなく、とても心が閉じていて、不機嫌で、怒ったり頑張ったりするいつも通りの、そのまんまの母なんですよ。入院の前には『あんたたちは私の望むことだけをしてくれればいいから!』と言ったり、実家を引き払うときには家にあった物をほぼ全部持っていくとか、執着もそのまま! すごい要求してるな~、と思いましたね(笑)」

■未来の自分より、今の自分にフォーカスすること

 母親の言動や当たりのキツさがありながらも、瀧波さんは自分の気持ちを整え、溜まるストレスを解消しながら現実と対峙、そして母親はどこまでもいつも通りの母親でありながら、食が細り、徐々に痩せ衰え、最期の日へと向かっていく――こうしたとき、世話をする家族は無理をしがちだが、瀧波さんは「我慢しすぎるといいことない、ということを知識として持っておいてほしい」と言う。

「つい、家族だから我慢しなきゃとか、最後だから全部聞いてあげなきゃ後悔する、みたいになっちゃいますけど、それやっていいことはないよ、というのは知っておいてもらいたいんです。『後悔しないように』って、すごい先の自分のことを考えているんですよ。でも本当にそうなるかわからない、先の自分のためにあれこれやるのってダメじゃないかと思うんです。それよりも『今、疲れてる? どうなの?』と、ちゃんと今の自分にフォーカスすることが大事だなって」

 本書には気持ちをぶつけてくる母親に対して、瀧波さんが「死にそうな人は機嫌よくする余裕なし」と思わず標語を作って読んでしまうシーンがある。またなんとか自分の思いを母親へ伝えようと、あれこれやってみる場面もある。そして親との折り合いがあまり良くないからこそ生まれてしまう生(なま)の感情は、親と距離を置いている人に「ああ、別にそう思ってもいいんだ」という安心も与えてくれる。

「電話でケンカになると『あー、腹立つ! 昔からアレもコレも腹立つ!』ってブワーッと思い出すから、嫌なことを忘れない、むしろどんどん強くなっていくんです。でも亡くなると、当たり前ですけどケンカすることもないので、思い出すことも少なくなっていくんですよね。だからって許したわけじゃないんですよ。『もうあのことはいいよ……』なんて全然思ってない(笑)。ただ許すとか許さないとかではなくて、思い出すきっかけが少なくなって、『どうだったっけな?』と思い出しにくくなっていってる。なので死の実感がわいてくる前に、過去の嫌だったことを少しずつ忘れていく感じですね。忘れていったら、今さら実感とかいらないのかもしれない。どんどん終わったことになっていく、遠くなっていくんです」

 しかし「良かったこととか、ごくごくたまにあった優しかったこととかは、なんとなく思い出したりすることはあるんです。だから本当に思い出ってキレイになっていくな、と……でも別にキレイにしたいわけじゃないのに」と笑う瀧波さん。

「“許す”ってやっぱり自発的な行動だと思うんですけど、“忘れる”っていうのは脳の機能的なものなので、自分でそうしようとしているわけではないんですよ。でもそれは、解決する必要がなくなったからなんでしょうね。だから母の死から1年とか2年くらい間をあけて描いてたら、うっかりすごいキレイな話を描いただろうなって思いますね。モヤモヤしたことを忘れちゃって、『母の死を知った時、私は涙した――』みたいな事実と違うことを描いちゃったかもしれない。ただ私は母のことに関してはあまり後悔はないんです。頑張ってやり切った感じもないんだけど、旅行にも一緒に行ったし、孫の顔も見せた。あんまり優しくはできなかったけど、それはしょうがないし(笑)」

■表立って言えない思いを共有できる「場」ができるといい

 この本を描こうと思ったのは、親の病気がわかって動揺する気持ちや、心の内面が書かれたものを読みたいと思った瀧波さんの気持ちにフィットする作品がなかなかなかったこともきっかけのひとつだという。

「私は『親の死に対する参考書的なものとして役に立つかな』と思って描いた部分が大きいんです。でも『自分が瀧波さんになったみたいに読んで、泣いた』と言う方もいて、そういう読み方もあるんだなって逆に驚きました。たしかにそういうシーンもあって、回によって描きづらいなってところはあったんですけど、特に頑張って泣けるような作品にしよう、というのはなかったですね。私は学校で先生が怒り出して教室がシーンとするときでも、面白いところを見つけて心の中で楽しんじゃうタイプなので、自分自身が深刻な状態でもシリアスになりきらないんです(笑)」

「CREA WEB」での連載中から大きな反響があった本作。読んだ人から「実は私も……」という感想が送られてくることがあったという。

「この話を描いてみると、『私も親が今病気で』とか『もう亡くしているんですが』と、読者さんがツイッターのリプライで自分の経験を伝えてくれたり、私のサイトに長い打ち明け話を送ってくれたりしたんです。私はこの連載を始めるまで母が亡くなったこと、病気だったことはひと言もツイッターに書いてなかったんです。誰かと思いを共有したいなとは思っていたんですけど、そういう場もなかったし、しかもどんなテンションで、誰に向かって言っていいかわからなかった。でもいざ描いてみると、そういう人がいっぱいいたんだなって。親が病気だってこともそうだし、折り合いが良くないってこともそうだし。いっぱいいるんだけど、みんな表立っては言えないんですよね」

 今後は「親の病気や介護、看取りなどの思いを共有できる場ができるといい」という瀧波さん。
「ガン、心臓病、脳卒中とかタイプ別に体験談が分かれていて、それぞれの声が聞けたり、マンガが読めたりして、正しい情報も拾えて、愚痴もこぼせるようなクオリティの高い『親が病気.com』みたいなのがあるといいですよね。だからこの本がきっかけになって、ネットに感想を書いて、その感想を見た人が『この人となら話ができるかな』ってつながってくれたらいいなって思いますね」

取材・文=成田全(ナリタタモツ) 写真=内海裕之

[プロフィール]
瀧波ユカリ 漫画家。1980年北海道生まれ。日本大学藝術学部写真学科卒。2004年『臨死!! 江古田ちゃん』が月刊アフタヌーン四季賞で大賞を受賞しデビュー。主な著書に『あさはかな夢みし』『はるまき日記 偏愛的育児エッセイ』『女もたけなわ』『オヤジかるた 女子から贈る、飴と鞭。』『女は笑顔で殴りあう マウンティング女子の実態』(犬山紙子との共著)など。近著に『30と40のあいだ』『モトカレマニア』。

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cat_12_issue_oa-davincinews oa-davincinews_0_9bb95a189f2b_「感情」から老化が始まる!? 40歳からの老化を防ぐ習慣 9bb95a189f2b 9bb95a189f2b 「感情」から老化が始まる!? 40歳からの老化を防ぐ習慣 oa-davincinews 0

「感情」から老化が始まる!? 40歳からの老化を防ぐ習慣

2018年3月9日 11:00 ダ・ヴィンチニュース

 感情や記憶を司る“前頭葉”の老化防止やアンチエイジング法を紹介する、『40歳から始める「脳の老化」を防ぐ習慣』が2018年2月25日(日)に発売された。
 脳の中で最も早く老化し始める前頭葉は、感情・意欲・記憶を司る部位。たとえば言語理解を司る“側頭葉”や計算能力に関係する“頭頂葉”は、かなり高齢になるまでその機能は老化しない。しかし前頭葉は、個人差があるものの40代頃から萎縮し、老化が始まってしまう。

■40代以降の「脳」について

(1)前頭葉の萎縮…早い人で40代から縮み始める、つまり老化が始まる。萎縮が進むと感情のコントロールがきかなくなったり、思考が平板になってしまう。

(2)セロトニンなどの脳内伝達物質の不足…セロトニンの減少によって「うつ」のリスクが上昇。一時的な減少でも意欲低下やイライラなどの心の不調をもたらす。

(3)動脈硬化…脳の血管は非常に細く、動脈硬化を起こすと血流が悪化するため深刻な問題に。脳の動脈硬化が進行すると自発性がなくなってしまう。

(4)男性ホルモンの減少…男性ホルモンには、脳に直接働きかけて意欲を高めたり判断力や記憶力を高めたりする機能がある。そのため男性ホルモンが減少すると憂鬱感や集中力やアグレッシブさの欠如、判断力や記憶力の低下を引き起こす。
 前頭葉の老化、すなわち「感情の老化」を放っておくと、ボケやすくなるだけでなく体も見た目も加速度的に老け込んでいく。ボケ状態を未然に阻止するためには、前頭葉の若さを保ち、「感情の老化」を防ぐことが重要。また、前頭葉の老化防止は体や見た目の老化をストップさせる効果も。脳から全身に広がる老化を防止するには、まずは前頭葉を鍛えておくことが必須といえる。

 では、どのようなことを行えばいいのだろうか? 同書では、脳のアンチエイジング「前頭葉の鍛錬」の具体的な方法を様々な視点から紹介していく。

■脳の「出力系」を鍛える。「アレ」「ソレ」「コレ」を使わない

 どうしても人の名前、モノの名前が思い出せない。そんなときに“便利”なのが、「アレ」「ソレ」「コレ」といった指示代名詞。家族との家の中の会話では、「アレ、どこやったんだ?」「ああ、アレならアソコに置いてあったわよ」で事足りてしまう。歳をとればとるほど「アレの名前が思い出せない…」と、指示代名詞頻発の会話になるのは致し方ないともいえる。
 しかし、指示代名詞を連発する状態を放っておくと脳の機能がサビついてしまう。なぜなら、単語を口に出すことができない状況を「よし」として、「思い出そう」という努力を怠るから。すなわち「思い出す=脳のアウトプット機能」を使わなくなることに繋がる。
 同書で脳の「アンチエイジング」のカギを握る「前頭葉」の老化防止策を学んで、ボケを未然に阻止しよう。

<構成>
序章:「脳」の老化は40代から
第1章:脳の「出力系」を鍛える
第2章:脳の「変化対応力」を鍛える
第3章:感情の老化・思考の老化を防ぐトレーニング
第4章:日常の行動・習慣から「脳の若さ」を保つ

『40歳から始める「脳の老化」を防ぐ習慣』(和田秀樹/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

和田秀樹(わだ・ひでき)
1960年大阪市生まれ。1985年東京大学医学部卒業。東京大学医学部付属病院精神神経科、老人科、神経内科にて研修。国立水戸病院神経内科および救命救急センターレジデント、東京大学医学部付属病院精神神経科助手、アメリカ、カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院である浴風会病院の精神科を経て、現在、国際医療福祉大学大学院教授(臨床心理学専攻)、川崎幸病院精神科顧問、一橋大学経済学部非常勤講師、和田秀樹こころと体のクリニック(アンチエイジングとエグゼクティブカウンセリングに特化したクリニック)院長。1987年『受験は要領』がベストセラーになって以来、大学受験の世界のオーソリティとしても知られる。著書に『50歳からの勉強法』『医学部の大罪』『脳科学より心理学』『悩み方の作法』『40歳からの記憶術』『一生ボケない脳をつくる77の習慣』『「あれこれ考えて動けない」をやめる9つの習慣』『テレビの大罪』『感情的にならない本』『受験は要領』など多数。

※掲載内容は変更になる場合があります。

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cat_12_issue_oa-davincinews oa-davincinews_0_ee5c384a4c2c_妻と恋したい…空気のような関係から抜け出す3つの方法 ee5c384a4c2c ee5c384a4c2c 妻と恋したい…空気のような関係から抜け出す3つの方法 oa-davincinews 0

妻と恋したい…空気のような関係から抜け出す3つの方法

2018年3月9日 06:30 ダ・ヴィンチニュース

 結婚して長くなり、ふと気づいたら「いて当たり前」の関係になっている夫婦は多い。もう一度、妻と恋したいとき、妻に惚れ直してもらいたいとき、どうしたらいいのだろうか。

■1.折りに触れて感謝の言葉を

「今さら……」と照れるかもしれないが、折りに触れて感謝の気持ちを伝えるのは大事だ。「いつもありがとう」「僕はきみと結婚して本当に幸せだよ」と、恥ずかしかったら背後からそっと抱きしめて耳元で囁いてみよう。それをうれしく思わない妻はいない。ただ、突然するのはNG。以下のステップを踏み、距離を縮めた上で違和感を出さないようにしよう。

■2.花を贈る

 花を買って帰るのもステキだが、誕生日や結婚記念日などに自宅に花を送るよう手配しておくのも妻の心をとらえる。
「結婚10年過ぎたころから、夫が月に一度くらいの割合で花を送ってくれるようになったんです。同じ家に住んでいるのに、ある日突然、花が届く。しかもメッセージつき。自筆のラブレターですね。ケンカしていたり夫に不満がたまっていても、私のために花を選んだくれたんだなと思うとやっぱりうれしいんです」(ヨウコさん・38歳)

■3.行きつけの店に連れていく

 たまには妻ともデートしよう。週末、それも自分がときどき行く店に連れていけば、妻は夫をぐっと身近に感じるもの。
「仕事帰りにときどき夫が行く小料理屋に連れていってもらったとき、私の知らない夫の顔がここにはあるんだなと思いました。夫のテリトリーに初めて入った感じがしてうれしかった。仕事と家庭は分けるタイプの夫だから『今後、あなたがあの店に行きづらくなったりしないの?』と思わず聞いたら、『そうやって気配りしてくれるところ、変わってないね!』って。なんだか新婚気分に戻りました」
 アツコさん(40歳)はそう言う。そうやって、ときどき恋愛しているころ、新婚のころに戻ったような気持ちになることが重要なのかもしれない。結婚は日常生活そのもの。ときに刺激が必要なのだ。

文=citrus 亀山早苗

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cat_12_issue_oa-davincinews oa-davincinews_0_81e9574a13f4_刑事の息子だから書けた、“警察家族あるある” 81e9574a13f4 81e9574a13f4 刑事の息子だから書けた、“警察家族あるある” oa-davincinews 0

刑事の息子だから書けた、“警察家族あるある”

2018年3月9日 06:30 ダ・ヴィンチニュース

「事件は会議室で起きてるんじゃない、家族の中で起きてるんだ!」
 と、『踊る大捜査線』の脚本を担当した君塚良一さんが推薦するのは、三羽省吾さんの新刊『刑事の血筋』(小学館)だ。地元・津之神市の所轄の刑事としてチンピラ殺しを追う高岡守と、県警の金の流れに不信感を持ち、不正への極秘調査をすべく警察庁の刑事企画課から地元に戻った兄の剣。あまり兄弟仲のよくない2人だったが、各自が捜査を進める中で互いの「謎」がリンクし、やがて協力して巨大な闇に共に挑んでいく――。堅牢で閉じた「警察組織」を舞台に奥深い闇が見え隠れするミステリは、“ザ・警察小説”の醍醐味が満載だ。

 だが、この小説の面白さはそこだけではない。この高岡兄弟は父・敬一郎も刑事という「警察一家」なのだが、実は著者の三羽さん自身が刑事の父を持つ警察家庭育ちであり、この小説はその記憶をもとに描いたものだという。そのせいか警察官の家族とその日常がかなりリアルに描かれ、まるで「警察“家族”小説」というべき新鮮な面白さがある。あくまで展開はシリアスなのだが、たとえば以下のような警察家族の「あるある」につい注目してしまうのだ。

『刑事の血筋』(三羽省吾/小学館)

●警察家族のあるある その1「親子代々警察一家も珍らしくない」

「公僕としての覚悟は何代かの血を経て熟成される」ためか、主人公の高岡親子のように公僕である「警察官」は近親者が同じ職を選ぶことが珍しくない職業。とはいえ「警察官を父親に持ってしまった子供は、好きとか嫌いとか、そんな分かりやすい感情で父親を捉えることはできない」と守が述懐するように、親に複雑な思いを抱く子供たちはまっすぐ同じ道を選ぶわけでもない。やんちゃ者だった弟の守は父に抱く「畏れ」を自覚した高校時代に意志を固め、親の職業には否定的だった兄の剣も大学卒業後に東京の警察庁に。キャリア組の兄とノンキャリアの弟という立場が違う2人だが、肉親間だからこそ警察ヒエラルキーのシビアさが浮かび上がる。

「警察官ってのは、飯を喰う手段である前に生き方だ。安定だの社会的信用だのを求めてやられたんじゃ、周りが迷惑すんだよ」と不正を働いた同僚に吐き捨てる守。そんな警察官という職業人の原点は、信念を貫いた亡父の背中が2人に教えてくれた。

●警察家族のあるある その2 「緊急の呼び出しや連泊、転勤が多いのも当たり前」

 事件が起きれば深夜や休日の召集も当たり前、事件が山を迎えると泊まり込みが続くこともある。守も子供時代の作文に「日ようも仕事に行くことがあるし、りょこうが中止になることもあります。そんな時は少しだけさみしいけど、お父さんが『悪い人をつかまえるのはたいへんだけどたいせつな仕事だ』と言うので、ぼくはがまんします」と残している。
 ちなみに守は仕事が落ち着くと官舎に仲間を呼んで恒例の焼肉パーティ。家族もそれで「一山越えた」と知るが、家族とはいえ詳しいことは話せない警察家族ならではのコミュニケーションといえるかも。ちなみに転勤も多く子供の転校問題など悩みも多い(剣は娘の転校を避けるため単身赴任を選んだ)。

●警察家族のあるある その3「警察官の仕事を支える妻たちの底力に注目!」

 警察官である夫はあえて語らなくとも、それとなく察してサポートする妻たち。深夜の呼び出しにもてきぱき夫を送り出し、長期不在中はどっしり大黒柱の役目をはたす。時には夫の連れてきた謎の客の相手もする(父・敬一郎は出所した元犯罪者と自宅飲みをしたし、守は被害者の恋人を夕飯に連れてきた。
 いずれも妻への詳細説明はないようだ)。引っ越しの手伝いや中元歳暮のやりとり、子供の年が近ければ花見や運動会など、独自のコミュニティを形成する警察官舎の主役も妻たちだ。そして胸には「警察官の妻」としての覚悟。強い女たちなのだ。

 テンション高くスリリングなミステリでありながら、こうした人間臭いリアリティが妙に心の残るのは、著者がリアル刑事の息子だからこそ。
 そして共に謎を追う高岡兄弟が最後に見つけたのは、互いに対するリスペクトと汚名を着せられたまま殉職した父の真実――なかなか姿をみせない「本当の敵」とは何か、最後まで目が離せない一冊だ。

文=荒井理恵

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知ってた? 有能な課長はアレをしない!

2018年3月9日 06:30 ダ・ヴィンチニュース

「自分の勤めている会社の上司たち、大丈夫…?」そう疑心暗鬼になったことは、会社勤めをしている者なら一度や二度はあるはずだ。リーダーシップ論の本は、自分が平社員であっても、一度は読むべきだろう。なぜなら、上司の目線や考え方が理解でき、上司や会社を批判ではなく“判断”することができるようになるからだ。

 本書『できる課長は「これ」をやらない!』(安藤広大/すばる舎)は、中間管理職をターゲットにしている。
 本作最大のテーマは、「理解のある上司」になることはあきらめ、「嫌われる上司」になる覚悟を持たなければいけないということだ。その理由や背景を章ごとに解説していきたい。
 なお、本書には、

 できる課長は部下と友だちのように接しない。

 のように、正直なところ「えっ? そうだったの?」と思わず声が出そうなフレーズが並んでおり、それに対して非常に合点がいく説明がユーモアを含めてなされている。

Chapter1:できる課長はまずできる社員でなければならない
 まず大事なのは、会社との付き合い方。評価は自分本位でするものでなく、「誰からされているのか」を正しく認識するべきだ。

Chapter2:できる課長の部下との接し方
 本書の主題でもある“嫌われる上司にならなければいけない”ことの理由が述べられている。目からウロコの内容なので、ぜひ本書を手に取って確認していただきたい。

Chapter3:できる課長の部下育成
 管理職の大きな仕事のひとつは、会社にとって有益な次の人材を育成することである。

Chapter4:できる課長の上司との接し方
 課長は当然ながら会社のトップではない。したがって自分の上司から継続的に高い評価を得る努力をしなければならない。

Chapter5:できる課長の出世方法
 社員の出世は、会社の成長にとっても有益だ。処世術は平社員にとっても直接的に有益な情報だろう。

Chapter6:できる課長の心構え
 課長の最大責任を要約すると、上司から求められることを達成し、部下の未来に利益をもたらす選択をすることだ。上司であり同時に部下でもある中間の立場を認識し、双方に有益な存在になることが重要。

 以上簡単に紹介してきたが、このすべての責務を実行できた課長は、もはや課長ではいられないそうだ。なるほど、“できる課長”はただ課長にしておくにはもったいないはずだ。
 現在中間管理職である人も、まだそうでない人も、読んで把握すべきポイントが満載の1冊である。

文=古林恭

『できる課長は「これ」をやらない!』(安藤広大/すばる舎)

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日本一の浮気夫・梅沢富美男の妻が語る、夫婦円満の秘訣

2018年3月8日 19:00 ダ・ヴィンチニュース

 テレビで顔を見ない日がないほど、大活躍の梅沢富美男さん。歯に衣着せぬ発言や豪快な人柄に、老若男女問わずファンは多い。ただ、梅沢さんがテレビ番組であっけらかんと自分の浮気話をしているのを見て、驚いた経験はないだろうか。私は思ってしまった。「テレビでこんなことを言って、奥さんは大丈夫なの!?」と。

 20年以上連れ添った夫婦が離婚の道を選ぶ、熟年離婚が増えている。離婚の理由としては様々なものが考えられるが、長年ため続けた不満がある日爆発し、決断することが多いようだ。そんな熟年離婚の予防法について、梅沢富美男さんの妻・池田明子さんが書き下ろしたのが、『熟年離婚、したくなければズボラ婚。』(池田明子/双葉社)。日本一の浮気男を夫に持ち、28年間結婚生活を続けてきた著者が、夫婦円満の秘訣について惜しみなく語っている。

 著者が夫の浮気を寛容に受けとめられるのは、実業家だった実父が愛人を何人も抱えていたため、免疫があったということもあるだろう。事実、著者自身も「主人も驚くほど豪快な父でしたので、主人の浮気話もどこか愛嬌に思えるところが私にはあるのかもしれませんね」と本書で綴っている。しかし、著者が結婚生活の中で心掛けていることを一つずつ知っていくたびに、この夫婦には浮気問題を乗り越えられるほどの強固な絆があるのでは、という気持ちにさせられた。著者が実践している「夫婦円満の秘訣」をいくつか挙げてみる。

自分だけの「生きがい」を見つける

 植物療法士、フィトセラピストとしても活動する著者。夫や子ども以外にも「生きがい」がいくつもあるので、家族とも良い距離感を保つことができるのだという。うるさく言わないでおくと、いつのまにか冷めていることもある。「生きがい」を持つことはパートナーの浮気対応にもお勧めのようだ。

「いってらっしゃい」と「おかえりなさい」を大切にする

 結婚以来、著者が欠かさずやっていることが言葉で送り迎えをすること。外で厳しいことがあった時の「おかえりなさい」は心身ともに和ませる効果があり、習慣にすることで夫が帰りたくなる家になるのだとか。円満な結婚生活は「胃袋をつかむより言葉がけ」が著者流だ。

普段しない「特別なこと」を相手にする

 時間を見つけて夫にハンドマッサージをするという著者。人は大切にされたな、と感じると自己重要感が高まり、自分も相手を大切にしてあげたいという気持ちになるそう。だからこそ、日常生活の中に「特別なこと」を加えて、相手の心に「愛の預金」を増やすことが重要だという。

 穏やかに綴られる「夫婦円満の秘訣」を読み進めていくと、夫の浮気を責める前にもっと夫婦で取り組むべきことがあるのでは、と自然と考えさせられる。著者の人柄の魅力が行間から伝わってきて、梅沢さんが何度よそ見をしても家庭に帰ってきたくなる気持ちが理解できるはずだ。
 浮気はいけない。けれど、きっと夫婦の形は、夫婦の数だけあっていいのだろう。まずは私も、朝しっかり起きて夫に「いってらっしゃい」を言うことから始めてみよう。

文=佐藤結衣

『熟年離婚、したくなければズボラ婚。』(池田明子/双葉社)

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